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- ちょい長“36インチ”パターがグッジョブ! YouTubeで“イップス”告白の堀川未来夢を救う
ANAオープンで3位タイに入った堀川未来夢。サンデーバックナインでは強風の中4バーディ、ノーボギーの32を叩き出した。その原動力となったのは、今大会から使い始めた36インチの“中尺”パターだった。
自分なりの試行錯誤を経て、中尺パターでいくと決意
ジンバブエのスコット・ビンセントが最終日に66をマークし、逆転勝利を飾った今年のANAオープン。この試合で3位タイに入ったのが堀川未来夢だ。前半の9ホールこそ1オーバーだったが、後半に入ると4つのバーディを奪い、最終的に首位と4打差の通算14アンダーまでスコアを伸ばした。
堀川といえば、2019年の日本ゴルフツアー選手権森ビルカップでツアー初優勝を飾り、賞金ランキング6位でシーズンフィニッシュ。20-21年シーズンは更なる飛躍を期待されたが、20試合を消化した時点でまだ優勝カップを掲げられていない。それでもトップテンに6回入り、賞金ランキング13位につけているだけに、終盤戦の成績次第では昨シーズン以上の結果も狙える可能性は十分ある。
その堀川が今大会から使用しているのが、“中尺”パターだ。といっても、中尺といえば38インチ(約97センチ)前後になるが、堀川のパターは36インチ(約91センチ)と少し短め。
それでも通常のパターと比べると2インチほど長い。「長いグリップを装着して、アップライトに構え、吊るしながらストロークしています」と語るが、なぜこのタイミングで中尺パターに替えたのだろうか。
実は、堀川自身、パッティングに対する悩みをずっと抱え続けてきたという。確かに数字を見ると、ANAオープンを終えた時点でも平均パット数が1.7839の44位だった。19年の1.7817(35位)よりも明らかに数字が落ちている。
パターを替えたり、構えや打ち方を工夫してもしっくりこなかった。堀川が今年から始めたYouTubeでも、「ほぼイップス状態」だというパッティングの悩みを話していて、今年は1ラウンドで平均3回は3パットしていたという。
5月には当時中尺パターを使っていた比嘉一貴にその打ち方を教わっている動画も作成している。その動画によれば、アームロック(左腕の内側にグリップを当てた状態でストロークする打ち方)を勧められたが、堀川には合わなかったようで、すぐに中尺に替えることはなかった。
今回、堀川のストロークを見ると、比嘉とは異なる打ち方であり、多少短めの中尺パターを使用していることなど、試行錯誤を繰り返した結果なのだろう。
悔しい思いをした大会で今年こそリベンジ!
「ずっと悩んでいたパッティングが中尺に替えて少しは一般人くらいにはなった感じがします。一応自分が狙ったところには行くようになったので、期待できるんじゃないかと」という堀川。
ショットの調子が悪くないだけに、パットの不安さえ消えれば、上位にいけるという手応えもある。ただ、使い始めたばかりということもあり、ロングパットの距離感が今一つだという。それでも、ANAオープンでは初日から3日目までいずれも28パット。最終日は32パットと苦しんだが、後半のハーフでは13パットと何かをつかんだようにも見えた。
18年にはダンロップフェニックスとゴルフ日本シリーズJTカップでともに最終日首位で迎えながら逃げ切れなかったという経験もしている。終盤戦に控える。はそのリベンジを果たしていないだけに、今年こそという思いもあるだろう。
ゴルファーとしてのポテンシャルが高いのはだれもが認めるところ。まだ28歳と、これからどんどん強くなっていく年齢でもある。仮に堀川が優勝を重ねていけば男子ツアーに与える影響も大きい。
これまで洋の東西を問わず、パッティングの不調に陥り、思うような成績を残せなかったツアープロは枚挙にいとまがない。堀川にはその壁をぜひともぶち破ってほしいものだ。
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