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- 「これ以上はモチベーションの維持が難しかった」キム・ハヌル引退の衝撃 イ・ボミと共に日本ツアー人気をけん引
韓国女子プロゴルファーのキム・ハヌルが、今週開催の「NOBUTA GROUPマスターズGCレディース」を最後に引退すると発表した。人気選手の突然の引退発表に女子ゴルフ界にも衝撃が走った。ハヌルのキャリアを振り返ってみよう。
日本ツアー参戦初年度に初優勝を達成
18日、韓国女子プロゴルファーのキム・ハヌルが今週開催の「NOBUTA GROUP マスターズGCレディース」を最後に引退することをマネジメントを担当する延田エンタープライズが発表した。
国内女子ツアー6勝で32歳のキム・ハヌルが引退するという突然のニュースに多くのゴルフファンも驚いたはずだ。
キム・ハヌルは2006年に韓国でプロ入り。07年の韓国ツアー1年目からトップ10入り8回と活躍し、新人賞を獲得。
翌08年には3勝して賞金ランキング3位に入った。11、12年には2年連続賞金女王となり、名実ともに韓国女子ゴルフ界を代表する選手へと成長。いつも笑顔でいることからついた“スマイルクイーン”の愛称で人気を誇った。韓国ツアーでは通算8勝している。
15年から日本ツアーに初参戦すると、マンシングウェアレディース東海クラシックで参戦初年度に日本での初優勝を達成。同年、初シードを獲得し、16年には2勝、17年3勝と立て続けに結果を残す。当時、人気絶頂だった同い年のイ・ボミと共に日本女子ツアー人気をけん引した。
18年は未勝利も、賞金ランキング29位でシードを保持。19年は賞金ランキング56位でシード圏外となったが、17年のワールドレディスチャンピオンシップ サロンパスカップ優勝で付与された3年シードで、20年もシード選手としての権利を得ていた。
しかし、新型コロナウイルス感染拡大で20年のシーズン開幕そのものが遅れると同時に、キム・ハヌルも入国制限措置と2週間隔離による影響でツアー参戦が遅れた。オフに万全の状態にしていたコンディションも、一からつくり直しを余儀なくされ、それが現在の成績に直結した。
2020年と21年の2つのシーズンが統合された今季、キム・ハヌルはここまで22試合に出場しているが、賞金ランキングも低迷していた。
11月に行われる韓国ツアーの大会が引退試合に
NOBUTA GROUP マスターズGCレディースが国内最後の試合となるが、リシャッフル後の賞金ランキングでは、大王製紙エリエールレディス(11月18~21日、愛媛県・エリエールゴルフクラブ松山)まで出場は可能だった。
それでもキム・ハヌルは「周囲からはまだできるとか、もったいないとか言われていましたが、コロナ禍が長引き、これ以上はモチベーションを維持するのが難しかったです」と、辛い胸の内を語っていた。「これからは日本と韓国でゴルフ関連の仕事をしていく予定」という。
韓国に帰国後は11月12日から開催されるSKテレコム・ADTキャップスチャンピオンシップに推薦出場の予定で、これが韓国ファンの前での最後の試合となる。
【キム・ハヌル プロ入りまでの歩み】
1988年12月韓国京畿道にて生まれる。
朴セリさんの活躍からゴルフブームが到来。学校でゴルフ部が発足したことから小学4年生(12歳)の時にゴルフを始める。ゴルフ部の解散で一時ゴルフから離れることとなるが、小学5年生の夏、ゴルフ選手になると決め、ゴルフを再開。本格的に練習場に通いゴルフを学ぶこととなる。
建国大学(韓国)の大学院在学中には将来プレーヤー以外の部分でもゴルフに携わりたいという思いからゴルフ産業経営を専攻。
2006年プロ昇格。
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