笹生凱旋や稲見の復帰、注目ポイントの多いTOTOジャパンクラシック
全米女子オープン優勝の笹生優花が、5カ月ぶりに日本に凱旋する。
今年から4日間大会となったTOTOジャパンクラシックが4日、瀬田ゴルフコース北コース(滋賀県)で開幕。これまでは米女子ツアーがイニシアチブをとり、日本女子ツアーは特別公認という特殊な試合だった。しかし、コロナ禍によって昨年同様、日本女子ツアーの1戦として開催される。

笹生は、6月の全米女子オープンで畑岡奈紗をプレーオフで破って優勝した後、米女子ツアーでのプレーに専念していた。日本でプレーするのは5月の中京ブリヂストンレディス以来となる。
メジャー優勝者として初めて見せる、日本でのプレーを楽しみにしているファンは多い。渋野日向子、上田桃子との組み合わせとなる初日は、無観客なのが残念なほどだ。
日本ツアーの1戦となったものの、出場選手数は本来予定していた78人と通常より少ないまま。それでいて賞金総額は2億2000万円、優勝賞金3300万円のビッグプライズのため、佳境に入った賞金女王争いには、大切な1戦となる。
特に、ランキング首位をひた走りながら、腰痛で1試合棄権、1試合欠場を余儀なくされた稲見萌寧が戻ってくるが、どれだけ本調子で戦えるのか気になるところ。稲見を猛追する古江彩佳は、2週連続優勝の後3位と好調を維持しているだけに、3300万円を取りに来るはずだ。
「タイトルは意識していません。自分のゴルフをするだけ」と、淡々としているところが余計に怖い存在だ。
先週のシーズン2勝目が、プレーオフでのイーグル決着という劇的なものになった渋野と古江は、12月の米女子ツアーQシリーズ(予選会)を見据えての戦いが続く。笹生の帰国は、2人にとってどんな影響があるのか。それも含めて楽しみな4日間となるはずだ。