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- 「生きていて、しかも脚がまだあるのがラッキー」タイガー・ウッズが不死鳥のようによみがえる日
タイガー・ウッズが事故後初めて、自身がホストを務めるヒーロー・ワールド・チャレンジで公の場に姿を現した。タイガーが語った言葉とは?
ベン・ホーガンは事故で瀕死の重傷を負ってもメジャーで勝った
タイガー・ウッズはベン・ホーガンのように復活できるのか。
今年2月の自動車事故で重傷を負ったタイガー・ウッズが、約9カ月ぶりに公の場に姿を現し、記者会見に臨んだ。
現地時間2日に開幕する米ツアー、ヒーロー・ワールド・チャレンジ(バハマ/アルバニーGC)のホストとして大会2日前に姿を見せたタイガー。大損傷を負った右足でしっかりと地面を踏みしめ、会見場に姿を現した。
「生きていて、しかも脚がまだあるのがラッキー」という言葉は、事故のすさまじさを伝えるには十分なもの。「(右)脚を切断するかどうか50:50の選択肢だった」とも付け加え、状況がシビアだったことを打ち明けた。
入院は3週間だったが、自宅に戻ってからも3カ月間寝たきりの生活を余儀なくされた。現在は松葉杖もなく歩けるようになったが、それまでの車椅子や杖での生活、リハビリの厳しさは、たくましくなった上半身が語っていた。
11月21日には、練習場でボールを打つ約3秒の動画をツイッターにアップ。「Making progress(前進している)」と書き込んで話題になった。同時に「脚が以前のようになるとは思えない」と正直な気持ちもこの日は口にした。
「1年を通じてフルタイムでプレーすることはもうない」と断言したが、一方で、限られた試合数の中で結果を残すことに希望をつないでいる。そのことは、年間10勝した翌年の1949年に車でバスと正面衝突し、顔、足首、膀胱、左腕など全身に瀕死の損傷を負ったベン・ホーガンの名を挙げたことで強く伝わってくる。
それほどの重傷にもかかわらず、ホーガンは、11カ月後にはロサンゼルスオープンでツアーに復帰。その試合でいきなり、サム・スニードとプレーオフを演じている。その年のうちに1勝し、51年の全米オープンで再びメジャータイトルを手にしている。これも含めて、事故後にメジャー6勝、ツアー12勝を挙げた不死鳥伝説の持ち主であるホーガンのように、再びタイガーが力強くこぶしを突き上げる光景を見たいと願うファンは多いはずだ。
年齢的なハンディや層の厚さもあるが、リハビリ技術は向上している
タイガーが事故を起こして間もない頃には、ダスティン・ジョンソンが「タイガーには早く治って、ベン・ホーガンのようにカムバックしてほしい。それができる人間はTW(タイガー・ウッズ)をおいて他にいない」とツイートしたのをはじめ、タイガーのカムバックを望む声はツアー仲間にも多かった。
ホーガンが事故を起こしたときは36歳だったのに対し、タイガーは現在45歳。12月30日には46歳になるという年齢的なハンディキャップが大きいことは否めない。ツアーのフィールドが70年前とは比べ物にならないくらい厚いという事情もある。一方で、医療もリハビリも道具も飛躍的に進化している。それだけに、タイガーなら、と奇跡を願わずにはいられない。
これまで腰を5回、膝を5回と、何度も手術を経験し、リハビリに励んで復帰する経験も豊富なだけに「やり方は分かっている」と、静かに口にした。
タイガーは2019年に日本で開催されたZOZOチャンピオンシップ(米ツアーとしては19-20シーズン)で、サム・スニードに並ぶツアー最多の82勝目を挙げている。メジャータイトルは、19年マスターズが通算15勝目。ジャック・ニクラスが持つ最多の18勝まであと3つに迫っている。ニクラスは、46歳だった1986年にマスターズでメジャー18勝目を飾っている。タイガーなら、またやってくれるのではないか。会見に姿を現したことで、その気持ちを新たにしたのはファンだけではない。
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