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- 渋野日向子が目標の20位に滑り込み! 最終日の戦いを振り返る【米女子ツアーQシリーズ】
来季の米女子ツアー出場権をかけたQシリーズ。ウイーク2の3日目に「79」を叩いた渋野日向子だったが、最終日に巻き返して目標としていた20位に滑り込んだ。
最短で来季2戦目(1月27~30日)から米女子ツアーに参戦可能
渋野日向子が、来季の米ツアー参戦を確実にした。
144ホールで出場順位を争うUSLPGA Qシリーズの後半戦であるウイーク2最終日が、現地時間12日アラバマ州ハイランドオークスGCで行われた。
45位以内に入ればUSLPGAのツアーカードを獲得できるが、上位に入らなければ出場のチャンスは少ないシビアな世界。1つでも上位に入ってチャンスを広げるし烈な争いは、ウイーク1の72ホールでふるいにかけられ、70位タイまでの73人が後半のウイーク2に進んだ。
渋野は24位タイで後半に臨んだが、3日目に「79」の大叩きを演じ、29位タイまで順位を落としていた。
本人が目標にしていたのは20位以内。背水の陣でこの日に挑んだ。
1番ボギーのスタートとなったが、前日ティーショットを池に入れてダブルボギーを叩いた3番をパーで切り抜けるなど落ち着いてプレー。7番で1.2メートルのバーディーチャンスを外しても動じない。
最初のバーディーは8番だった。ピンの上1メートルにキャリーして、バックスピンで20センチに寄せてタップイン。続く9番パー5も、2メートルを沈めて連続バーディーを奪った。
バックナインでは、11番、12番連続バーディーの後、13番でボギーを叩いたが、すぐに14番で1メートルを沈めて取り返す。18番は第2打でグリーンをショートしたが、アプローチをピタリと寄せてパーセーブ。5バーディー、2ボギーで3つスコアを伸ばし、通算10アンダー20位と、何とか目標を達成した。
長かった144ホールについて渋野は、
「最初のほうは1つのミスは気にせずにやれていたんですけど、日に日にプレッシャーと戦いって追い詰められて、というか自分で追いつめていました。自分らしいゴルフをできた日もあれば、全部さらけ出してしまった日もありました。成長も感じられたけど、まだまだと思うところもあって、忙しかったです」と正直な気持ちを吐露した。
比較的多くの試合に出られる20位に入った渋野が出場できる可能性のある最初の試合は、来季2戦目のゲインブリッジLPGA at ボカリオ(1月27~30日、フロリダ州ボカリオGC)。大会前には出席が義務付けられる2日間のルーキーセミナーもある。
2019年全英女子オープンで優勝しながら、その時は海外志向が強くなかったため権利を行使しなかった渋野。
その後、海外で戦いたい気持ちが出て2020年にQシリーズから挑む予定が、コロナ禍で大会そのものがなくなって1年お預けになっていた。
ようやく手にした世界への切符を、どんなふうに使いさらに羽ばたいていくのか。楽しみな2022年となる。
通算33アンダーのアン・ナリン(韓)が1位、ボリーヌ・ルサン・ブシャール(仏)が通算32アンダー2位。古江彩佳が通算18アンダー7位で来季へのスタートを切った。
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