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- 渋野日向子“イソギンチャク”の罠につかまった! 全米女子OP出遅れ125位スタート
全米女子オープン初日、メジャー2勝目を狙ってティーオフした渋野日向子だったが、スタートホールからダブルボギーを叩く苦しい展開。5オーバー125位タイ発進となった。
「ドライバーが良くなると他が悪くなってかみ合わなかった」
「悔しいラウンドでした」
5オーバーでホールアウトした渋野日向子は、疲れた表情でこう口を開いた。「要所要所でいいところがあったので、そこはいい風にとらえたいです」と前を向いたが、苦しい初日だったのは間違いない。
全米女子オープン初日(現地時間3日、ノースカロライナ州パインニードルズロッジ&GC)は、午後スタートの渋野が氷のうを持ってスタートホールに立つほどの灼熱の中でのプレーとなった。
出だしの1番で、右のフェアウェイバンカーからの第2打が少し先のワイヤグラスと呼ばれる根元のしぶとい草の近くへ。3打目はその草に当たってしまう。結局、5オン、2パットでダブルボギー。最悪のスタートとなってしまった。
試練はまだまだ続く。2番ではティーショットが左に行き、再びワイヤグラスの罠にはまる。大会前に「何あれ? 全部イソギンチャクじゃん」と警戒していたが、まんまとそこにつかまった。第2打はフェアウェイに出すだけで、第3打もグリーンオーバー。4オン、2パットで連続ダブルボギーとなった。
2ホールだけで4オーバーの苦しい展開。3番パー3のパーでようやく落ち着いた。6番では3メートルを沈めて、この日初バーディー。笑顔が戻った。
7番ボギーの後、10番、11番の連続バーディーで2オーバーまでスコアを戻したが、終盤にまた苦しい戦いが待っていた。
14番、16番、17番といずれもパーオンできず、寄せ切れずにボギー。首位とは12打差の5オーバー125位タイと大きく出遅れた。
「最初から緊張感はありました。スタートからいいショットが打てなくて、冷静に1打1打、打てなかった。前半はよく耐えました。でも、ドライバーが良くなると他が悪くなってかみ合わなかった」と、悔しそうに振り返ったメジャー初日。ちぐはぐなプレー内容を何とかまとめるのがやっとだった。
「明日はしっかり切り替えて頑張りたい」と、自らに言い聞かせた渋野。2019年全英女子オープン以来のメジャー2勝目を狙うには、まずは予選通過しなくてはならない。初日終了時点の予選通過ライン60位は1オーバー。2日目は巻き返しが必要になる。
7アンダー首位にはミナ・ハリガエ(米)。アマチュアのイングリッド・リンドブラッド(スウェーデン)が1打差でこれを追う展開。日本勢では西郷真央、小祝さくらが1アンダー18位タイ、畑岡奈紗がイーブンパー28位タイとまずまずの位置につけている。ディフェンディングチャンピオンの笹生優花は6オーバー133位と大きく出遅れている。
渋野 日向子(しぶの・ひなこ)
1998年生まれ、岡山県出身。2019年のAIG全英女子オープンでメジャー初制覇。同年は国内ツアーでも4勝をマークし、賞金ランキング2位と躍進した。2020-21シーズンは、日本ツアーで2勝。同年に米国女子ツアーのファイナルQTを20位で突破し、今季から米ツアーを主戦場に戦う。国内6勝、海外1勝。サントリー所属。
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