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- 「95点! 満足です」藤田さいきが11年ぶりの優勝に向け好位置で決勝ラウンドへ
10メートル以上の風が吹き荒れるコンディションになったアースモンダミンカップ2日目。多くの選手がスコアを崩す中、ベテラン藤田さいきがアンダーパーフィニッシュ。優勝が狙える位置での決勝ラウンド進出をほぼ決めた。
「楽しむようにできました。楽しくはなかったけど」
強風の中、ベテランらしい用意周到さとマネジメントで、藤田幸希が優勝戦線に居座った。
アースモンダミンカップ第2ラウンド(24日、千葉・カメリアヒルズCC)は、公式発表(正午現在)で南西の風7.0メートル。午前中の瞬間最大風速18.8メートル/秒(木更津で11時51分観測。
午後は19.6メートル/秒=木更津で16時30分観測)というタフなコンディション。元々の難しいセッティングに加え、強風が方向を変えて回るため、ジャッジが難しい。午前7時15分という早いスタートだったとはいえ、藤田は3バーディー、2ボギーとアンダーパーでプレーした。
「難しいですね。どこも横風になったら、フォローの距離感がわからない。手前から、手前からプレーするようにしました」と、振り返った18ホール。
こう言ってはいるが、藤田は周到に準備をしていた。週末の風予報を聞くと、いつの5番ユーティリティーを抜いて、代わりに5番アイアンをバッグに入れた。高く上がって風の影響を受けやすい球が出るのを防ぐためだ。
4アンダーでスタートすると、1番パー5はティーショットを左ラフに入れて、2打目は出すだけ。3打目で180ヤード残ったが、6番アイアンで4メートル。これを沈めてバーディー発進。6番パー4はグリーン上で風の影響を受け、5メートルのバーディーパットが「フォローで持って行かれて」と3パットボギー。
距離があって難しいうえ、風が特に舞っている9番パー3は、グリーンを右にはずしてラフから15ヤードのアプローチが残った。絶妙なアプローチがカップにけられて2メートル転がるピンチだったが、パーでしのいだ。
バックナインも2バーディー、1ボギー。周囲の選手が苦しむ中のアンダーパーに「イーブンでアンダーパー(で回れた)イメージだったので、95点。満足です。あと5点は、100点にすると、あと2日頑張れないので」と、上手に自分のモチベーションを保つことも忘れない。
頭を使うプレーに、疲れた顔でホールアウトする選手も多い中「イライラしたらダメだと思って、楽しむようにできました。楽しくはなかったけど」と苦笑する。
3日目の予報も強風だが、その先にあるのは、出場が決まった全英女子オープン(8月4~7日)がある。舞台となるミュアフィールドは強風が吹くことが多いスコットランドとあって、それに備える意味でも、風の中でのゴルフはある意味ウェルカム。結果を出して自信を深め、大舞台に臨みたい。
藤田 さいき(ふじた・さいき)
1985年11月22日生まれ、栃木県出身。2006年にプロテスト合格し、同年のプロミスレディスで初優勝。翌07年に同大会を連覇するなど、ツアー通算5勝を挙げている。チェリーゴルフ所属。
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