39度の発熱もなんの! 安田祐香が長いパットを次々決めて上位をキープ

楽天スーパーレディース2日目、4位タイでスタートした安田祐香が4バーディ、1ボギーの69をマーク。稲見萌寧やユン・チェヨンと並び9アンダーで2日目を終えた。上位での予選通過は今年のフジサンケイレディスクラシックで3位タイに入って以来だが、今回はそれ以上の結果を目指す。

姉からもらったパターの練習器具が効果を発揮

◆国内女子プロゴルフ〈楽天スーパーレディース 7月28~31日 東急グランドオークゴルフクラブ (兵庫県) 6616ヤード・パー72〉

 この日、安田祐香が奪ったバーディは4つあるが、すべて6~7メートルを沈めたものだった。今季はパーオンホールでの平均パット数が1・85(71位)と、決してよくはなかった。その原因は3パットの多さ、上位にいくためにはそれを減らさなければ難しい。

 何かいい練習法はないものかと安田自身も悩んでいたが、そんな安田を見かねて助け舟を出してくれたのが、現在専属キャディを務めている姉の美祐さんだ。

暑さに苦戦しながらも上位をキープして決勝ラウンドに進む安田祐香 写真:Getty Images
暑さに苦戦しながらも上位をキープして決勝ラウンドに進む安田祐香 写真:Getty Images

「ストロークを矯正するために、『ウェルストローク』というパターの練習器具を使ってはどうかとアドバイスしてくれました。しかも、パッと買ってくれたんです!」と安田。同器具にはテークバックからフォローまでのヘッドの軌道が描かれており、それに合わせてヘッドを動かすことで正しい軌道が身につくという。

 前週の練習ラウンドから使用しているが、練習グリーン上で平らな面を探し出し、その器具を固定してボールを転がすことが新しいルーティンとなった。

 安田と言えば、トップアマとして活躍していた際、5メートル前後のパットを難なく沈めていた印象が強い。当時は自分の感性を重視していたが、プロに転向後はその感覚が微妙にずれていた。その誤差をなくすためにも、生まれて初めてストロークの矯正に取り組んだが、今回はその判断が吉と出たようだ。

「自分の場合、ストロークがカット軌道になりやすく、ショートパットを気持ちよく打てていませんでした。今回、ストロークの軌道を矯正したことで、転がりもよくなったと思います」と笑顔を見せる。

 練習では1メートルの距離を集中して行っているが、ストロークの軌道さえよくなれば、あとはグリーンの状態に合わせて距離感を調整するだけ。思ったところへボールを打ち出せるようになったことが、この日の4バーディにつながった。さらに、微妙な3~4メートルのパーパットも3回ぐらい沈めている。

 パットへの不安を解消しつつある安田だが、実はこの日、別の心配要素もあった。2日目は朝の7時スタートだったこともあり、前日は夜の8時半にはベッドに潜り込んだという。

 ところが、軽い熱中症にかかったのか、夜中の12時ぐらいに寒気を感じると、熱が39度近くに。幸い、翌朝には熱が下がっていたものの、睡眠不足で試合に臨まなければいけなかった。ラウンド中は氷のうを首や頭に当てていたが、この日の気温は32度近くまで上がり、頭がボーッとしていた状態でラウンドしていたという。
 
 なんとか暑さに耐えながら18ホールを完走した安田。集中力を切らさずにプレーできたというが、残り2日間を乗り切る体力が残っているかどうかが心配なところ。

 それでも、パットへの不安がなくなったことは上位に狙う安田にとって大きいのは間違いない。上位には勝みなみや稲見萌寧などの強敵が顔をそろえるが、3日目以降も周りを気にせず、自分のゴルフに集中するだけだ。

安田 祐香(やすだ・ゆうか)

2000年12月24日生まれ、兵庫県出身。2017年に16歳で「日本女子アマ」を制覇、19年には「オーガスタナショナル女子アマ」で3位に入るなど、アマチュアの実績は世代トップクラス。プロ入り後はケガの影響などもあり、思うような成績が残せていない。初優勝が期待される選手の一人。NEC所属。

【画像】転戦の相棒になった「アルファード」と安田祐香の2ショット
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