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- 「入りすぎて怖かった」ピン型ひと筋→マレット型が最大のチェンジ 渋野日向子のクラブセッティング
8月1週の「AIG(全英)女子オープン」では最後まで優勝争いを続けて、1打差の3位になった渋野日向子。3年前の同大会で優勝して大フィーバーを起こした渋野ですが、その頃とはクラブセッティングを大幅に変更していました。
ウェッジもツアーモデルからやさしいものに
3年前に「AIG全英女子オープン」を制した時も今年も14本ともピンのクラブを使っている渋野日向子。一見、大幅なクラブ変更はしていない印象ですが、実は14本中9本のクラブを変更していました。
最も大きな変更はパター。プロ転向後からずっとピン型パターひと筋だった渋野は、3年前の「AIG全英女子オープン」から今年7月まで「シグマ2 アンサー」を使い続けていました。しかし、今年7月の「アムンディ・エビアン選手権」から突然、削り出しのマレット型パター「PLD DS 72」を投入。「PLD DS 72」はノンインサートのパターなので、形状も打感も「シグマ2 アンサー」とはまったく違うタイプです。
新パター投入初戦「アムンディ・エビアン選手権」では結果が出せず126位で予選落ち。しかし、2戦目の「スコットランド女子オープン」では予選落ちしたものの初日は1アンダーとパッティングは悪くありませんでした。
そして3戦目となった「AIG全英女子オープン」では初日からパッティングが冴えました。初日終了後には「こんなにパターが入るのは久しぶりすぎて、怖かったです」と語っていたほど。好調のパターで3日目には「66」をマーク。4日間を通して、ショートパットのミスが少なかったことが1打差の3位に大きく貢献したことは間違いありません。
またフェアウェイウッドとユーティリティーに関しては、モデルだけでなく番手構成が変わっています。3年前は3番ウッドと5番ウッド、そしてユーティリティーが3U、4U。3番ウッドにはロースピンタイプの「G410 LST」を使っていました。しかし、現在は3番ウッドと7番ウッドの組み合わせにして、ユーティリティーは5U、6U。3番ウッドも慣性モーメントが大きい「G425 MAX」にしていて、全体的にミスに寛容なやさしいセッティングになっています。
アイアンは3年前も現在も「i210」を使っていますが、3年前は5番からPWまでの6本入れていたのを、現在は6番から9番までの4本にしています。PWの代わりに使うようになったのが46度のウェッジ。ちなみにウェッジもツアーモデルの「グライドフォージド」からアマチュアゴルファーに人気がある「グライド3.0」に変更しています。
14本のセッティングで変わっていないのがアイアン4本とドライバーの「G410プラス」のみ。ただし、ドライバーのシャフトは「スピーダーエボ6」から「スピーダーNX」になっています。ロフトも3年前は10.5度だったのが、今は9度。ロフトを立てたのは、スイング改造によって力強いスイングに生まれ変わった影響もあるでしょう。
過去3年のクラブセッティングを振り返ると、渋野選手は一気にクラブを変えるのではなく、小さなマイナーチェンジを繰り返しながら、自分のスイングに合わせたクラブを選択しているようです。
2022 全英女子オープンのセッティング
ドライバー G410プラス(ロフト/9度 シャフト/スピーダーNX-S)
FW G425 MAX(3W/14.5度、7W/20.5度 シャフト/スピーダーNX-S)
UT G425ハイブリッド(5U/26度 シャフト/スピーダーTRハイブリッド)
UT G425ハイブリッド(6U/30度 シャフト/スピーダーTRハイブリッド)
アイアン i210(番手/6I-9I シャフト/MCI 80R)
ウェッジ グライド3.0(46度、52度、54度、58度 シャフト/MCIマイルド105)
パター PLD DS72
2019 全英女子オープンのセッティング
ドライバー G410プラス(ロフト/10.5度 シャフト/スピーダーエボ6-SR)
FW G410 LST(3W/14.5度 シャフト/スピーダーエボ6-SR)
FW G410(5W/17.5度 シャフト/スピーダーエボ6-SR)
UT G410ハイブリッド(3U/19度、4U/22度 シャフト/ダイヤモンドスピーダーHB7)
アイアン i210(番手/5I-PW シャフト/MCI 80R)
ウェッジ グライドフォージド(52度、58度 シャフト/KBSツアー90-R)
パター シグマ2 アンサー
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