最強17歳が快挙! 馬場咲希が11アンド9の圧勝で全米女子アマV

17歳の馬場咲希が、日本人としては服部道子以来37年振りに全米女子アマチュア選手権を制した。「まさに圧勝!」だった決勝戦を中心に、その偉業を振り返ります。

日本人では服部道子以来37年振りの快挙

◆米国女子アマチュアゴルフ<全米女子アマチュア選手権 8月8~14日 チェンバースベイ(米国・ワシントン州) 6526ヤード・パー73>

 17歳の馬場咲希が、全米女子アマチュアゴルフ選手権に優勝した。

 第122回全米女子アマチュアゴルフ選手権決勝は、現地時間14日、ワシントン州のチェンバーベイで馬場とモネ・チャン(カナダ)が対決した。飛距離を武器に攻撃的なゴルフを見せた馬場のワンサイドゲームとなり、27ホール目で決着。終わってみれば11アンド9の圧勝だった。

175センチの長身から繰り出されるドライバーショットが魅力の馬場咲希 写真:Getty Images
175センチの長身から繰り出されるドライバーショットが魅力の馬場咲希 写真:Getty Images

 全米女子アマ優勝は、日本人としては1985年の服部道子以来37年ぶり2人目となる。

「すごいうれしい。あんまり信じられない」と、馬場は優勝に歓喜した。6月に全米女子オープン(49位タイ)、全米ガールズジュニア(マッチプレー2回戦敗退)に続く今年、3試合目の挑戦となるUSGA(全米ゴルフ協会)主催大会は、女子アマチュアの最強決定戦だ。

 その決勝で、馬場はとんでもないゴルフを見せた。1ホール目のパー5をパーで切り抜け、ボギーの相手にまずは1アップ。3ホール目から3ホール連続バーディーで一気に4アップにリードを広げる。

 チャンは6ホール目のバーディーで1つ挽回したが、その後2ホール連続ボギーで馬場が5アップ。午前中の18ホールを、7アップの大量リードで終えた。

 約2時間30分後にスタートした午後のマッチでも、馬場は攻め続ける。20ホール目でチャンがバーディー、21ホール目で馬場が唯一のボギーを叩いて5アップとなったが、それでも流れは変わらない。22ホール目からの3連続バーディーで一気に8アップとすると、25ホール目でチャンがボギーを叩いて9アップ。勝利が見えかけたところで26,27ホールもバーディーと畳みかけ、9ホールを残して11アップで勝利を収めた。

「ここまで来たら勝つしかないと自信をつけて、ラウンド中は勝てると信じてプレーしました」と、ひたすら勝利に突き進んだ27ホール。

 敗れたチャンが「彼女はすべてのピンに向かっていき、すべてのパットを入れていた。それに驚くばかりだった」と白旗を挙げたのも無理はない。

「来る前はアメリカのアマチュアのレベルがわかっていなくて。目指してはいたけど、優勝できてビックリしました」と口にする馬場だが、今年の成長は著しい。

 6月には全米女子オープンに出場して4日間プレー、49位タイに入っている。全米ガールズジュニアでもマッチプレーに進出。2回戦まで進んだ経験が、この日のプレーにつながっている。

 今大会では、34位タイで36ホールのストロークプレーを突破し、64人が激突するマッチプレーに進出。1回戦は1アップ、2回戦、3回戦はいずれも3アンド1、準々決勝は4アンド3と勝ち上がった。

 ベイリー・シューメーカー(米)とぶつかった準決勝も7アンド6の圧勝で決勝に臨み、それ以上の勢いのあるゴルフで21歳のチャンをあっさりと下した。

来年の全米女子OP、オーガスタ女子アマなどの出場権も獲得

 決勝進出の時点で来年の全米女子オープンの出場権も獲得。「ペブルビーチだと聞いて出たかったのでうれしいです」と笑う馬場。他に、来年の全米ガールズジュニア、オーガスタ女子アマ、シェブロン選手権、AIG全英女子オープン。アムンディエビアン選手権、10年間の全米女子アマの出場権を、いずれもアマチュアでいる限り獲得した。

 20日からは世界アマ出場のためフランスに飛ぶ馬場だが、プロ転向の時期はまだわからない。来年、日本のプロテストは受験する予定でいるが「アメリカの大学に行きたい気持ちがあるけど、どうなるか」とも口にしており、今回の優勝で様々な可能性が浮上してきている。

 服部道子が全米女子アマに優勝したのは1985年のこと。前年、15歳9か月で日本女子アマに史上最年少(当時)で優勝し、同年世界アマ個人戦で9位となっての出場だった。これが、後のテキサス大留学につながっている。

「服部さんとは全米女子アマとかの話をしたいです」とも馬場は口にしているだけに、より広い世界に羽ばたくことも考えられる。 

 なお、今大会には馬場を筆頭に4人が参戦した日本選手は、全員がマッチプレーに進出している。梶谷翼、長谷川せらは1回戦で敗退したが、今年、馬場と一緒に日本での最終予選から全米女子オープンに出場した伊藤二花は、2回戦まで勝ち上がっている。残念ながらここまでで大会を終えたが、こちらもまだ麗澤高校2年生。いずれも、世界を広める大会となった。

馬場咲希(ばば・さき)

2005年4月25日生まれ、東京都出身。父の影響で5歳からゴルフを始める。全国高校選手権では、昨年の夏季大会、今年の春季大会でともに3位の成績を収めた。身長175センチの長身で、ドライバーの平均飛距離が260~270ヤードという圧倒的な飛距離が武器。日本ウェルネス高等学校在学中。

【動画】敗れたチャンも白旗 勝負を決めた馬場咲希のバーディーパット
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