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- 渋野や古江など日本人選手が大活躍した米女子メジャー大会 新たに誕生した5つの新記録とは?
今シーズンは例年以上に日本人選手の活躍が目立った米国女子メジャー大会。その活躍により、過去の記録を打ち破る5つの新記録が達成されました。
優勝者は出なかったが5つの歴代最高記録が誕生
全英女子オープンで今季の女子メジャーが終了した。日本勢は優勝こそ成らなかったが、数々の歴代最高記録を樹立するなど大活躍。どんな記録が生まれたのか、紹介していこう。
◆歴代最多の3大会で首位
シェブロン選手権2日目に渋野日向子、エビアン選手権初日に古江彩佳、そして全英女子オープン初日に渋野が首位に立った。これまで日本選手が各ラウンド終了時(最終ラウンドは除く)に首位だったケースは年間2大会(1987、93、2019年)が最多。今年は新記録となった。
◆出場人数が歴代最多
今年はのべ44人の日本選手がメジャーに出場した。これは2014、19年の39人を上回る歴代最多記録である。
1980年代は年間出場人数が10人に満たないことがほとんどだった。1990年代から200年代後半でも20人未満。初めて年間20人を超えたのが2009年だった。エビアン選手権がメジャーに昇格して5大会制となった2013年には30人に達している。
メジャー出場選手が増えた背景には全米女子オープンの国内予選が開催されるなど、「国内枠」が増えたことがある。以前はその「国内枠」を国内ツアーで活躍する海外選手が手にすることも多かったが、近年は黄金世代をはじめ若手の台頭で日本選手が占めるようになったことでよりメジャー出場人数が増えている。
さらに、メジャー出場資格の目安である世界ランキングの上位に日本選手が増えたことも大きい。数年前は世界ランキング50位以内に2~3人という状況だったが、現在は8人が名を連ねている。
◆20位以内が歴代最多
歴代最多を塗り替えたのは出場人数だけではない。20位以内に入った人数も新記録を樹立したのだ。
まず、第1戦のシェブロン選手権では渋野が4位タイ、畑岡と笹生優花が17位タイと3人がトップ20に入った。続いて全米女子オープンでは小祝さくらが20位タイ、全米女子プロでは畑岡が5位タイに入っている。
舞台を欧州に移したラスト2戦はすごかった。エビアン選手権では西郷3位タイ、畑岡と西村優菜が15位タイ、古江が19位タイと予選を通過した4人全員が20位以内。さらに、全英女子オープンでも渋野3位、畑岡7位タイ、山下美夢有13位タイ、堀琴音15位タイとまたしても予選通過の4人全員がトップ20だったのだ。
合計すると13回。従来は2013年の8回が最多だったから、大幅に塗り替えたわけだ。畑岡、渋野、古江、笹生の米女子ツアーメンバーだけでなく国内組も多数入っており、今の日本女子の層の厚さを表している。
トップ10回数ではタイ記録の5回(過去には2010、11年)。来年はもっと多くの日本選手が上位を賑わすことが期待できそうだ。
◆ベストスコアを次々更新
エビアン選手権初日に古江が女子メジャー日本選手歴代ベストスコアを更新する63をマークした。続く全英女子オープン初日に渋野が出した65は日本選手の大会新記録。相次いで日本選手ベストスコアを更新したのだ。
シェブロン選手権では過去2回しかマークされていなかった日本選手大会ベストスコアの66を渋野が2日と最終日に、笹生が3日目に記録。好スコアが相次いだ1年だった。
◆日本選手初の5大会すべて30位以内
世界ランキング日本選手最上位(全英女子オープン終了時で9位)の畑岡がメジャー5大会すべてで予選を通過した。自身初でメジャー5大会制となった2013年以降では上原彩子、宮里美香(ともに2013年)、野村敏京(2016、17年)に続く4人目の出来事である。
特筆すべきはただ予選を通ったというだけでなく、きっちり上位に来ているということ。シェブロン選手権17位、全米女子オープン28位、全米女子プロ5位、エビアン選手権15位、全英女子オープン7位と、すべて30位以内なのだ。これは日本選手初の快挙である。
目指すメジャー初優勝は成らなかったが日本女子の第一人者としての意地を示した畑岡。来年こそ、悲願を成就させたい。
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