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- 岩井千怜が“クールに”2週連続優勝! 3連勝に向け「勝つ、よりも自分のゴルフをしたい」
真夏の箱根決戦「CAT Ladies」。2位と2打差でスタートした岩井千怜が史上3人目の初優勝からの2連勝を達成した。
「自分でもできるんだ、って思いました」
◆国内女子プロゴルフ<CAT Ladies 8月19~21日 大箱根カントリークラブ(神奈川県) 6638ヤード・パー72>
岩井千怜の勢いが止まらない。
CAT Ladies最終日は、通算11アンダー単独首位でスタートした岩井を中心に大激戦が繰り広げられた。そんな中、岩井は自分のペースを崩さずにプレーを続け、大詰めの17番でバーディー奪取。猛追した山下美夢有を1打差で振り切って、2週連続優勝を飾った。

箱根の山に歓声が響いた。1.5メートルの微妙な距離のパーパット。入れれば2週連続優勝、はずせば山下とのプレーオフの場面で「左カップギリギリを狙った」パットを沈め、岩井が2週連続優勝を決めた。
力強いガッツポーズを見守る人々の中には、先週と同じように、自分のプレーが終わった後に応援に行った双子の姉・明愛と、そのバッグを担いだ姉妹の父、雄士さんの姿もあった。
「ちょっと信じられないな、という気持ちです。今年2勝するとは思ってなかったので信じがたい状況にびっくりしています」と、本人も驚いた初優勝からの2週連続優勝。西田智慧子(1990年)表純子(2005年)以来となる史上3人目の記録を、20歳にして達成したことに対しては「自分でもできるんだ、って思いました」と、素直に喜んだ。
若林舞衣子に2打差の単独首位でスタートし、3番のパー3で3.6メートルを沈めてバーディー奪取。だが、この後はパーを重ねるゴルフが続いた。同じ最終組の若林、勝、1つ前でプレーする原英莉花、葭葉ルミ、さらにもう1つ前の組では竹田麗央らがスコアを伸ばす中、忍耐強いプレーを続けた。
「淡々とプレーしたいです」という前日の言葉通りの波風の立たないプレー。同時に、自分で予測していたとおりの緊張感もずっと抱えていた。
13番グリーンで見たリーダーボードで、4組前で回る山下が、自分と同じ12アンダーで並んでいるのを目にした。それでも、忍耐強くパーを重ねていく。「気持ちは突っ込みたかったけど、攻めるに攻めれない感じでした」という葛藤もあった。
流れが変わったのは17番だった。「ドキドキし始めた」とさらに緊張感が高まった16番では「次につながるショットを打とうと思って打てた」と、ショットもパットも結果を見るよりインパクトに集中した。セカンドショットに臨む時には、集中力維持のための鼻歌も出た。これが17番で生きることになる。
ピンまで159ヤードのパー3。手にしたのは3番でもバーディーにつながるショットを打った6番アイアンだった。「気持ち高めのボールを打ちたかった。いつもどおり(の高さ)だとオーバーしちゃうから」と、左アゲンストに乗せて右に行くボールを思い描いた。
ティーアップも、ボールの位置も何もかもいつもどおり。ただ、リズムをゆっくり目に振り抜いたボールは、イメージどおりの弾道で4.5メートルのバーディーチャンス。これを沈めて、首位に抜け出した。
大詰めでの値千金のバーディー。18番では、先週、最終ホールで外してボギーとしたのと同じような1.5メートルのパーパットが待っていた。最後の試練。これを乗り越えて、大きなことをやってのけた。
勝因については「スタート前に、周りがバーディーを取っても焦らず自分のゴルフをしようという自分の気持ちにあると思います」と分析した岩井。
自らのゴルフを「基本は怖がらずにピンをバンバン狙うゴルフ」と説明したが、この日は「パンチが入ってオーバーしちゃうから」と、ロングパットを無理に狙わないスマートさも見せた。
自分のゴルフを貫きつつも、状況に応じてセルフマネジメントをしっかりとして、手にした2週連続優勝。次のニトリレディス(8月25~28日、北海道・小樽CC)には、史上初となる初優勝からの3連勝がかかることになる。
それについても「勝つ、よりも自分のゴルフをしたいと思っています」と笑って受け流す。このクールさこそが、強さの源なのかもしれない。
岩井千怜(いわい・ちさと)
2002年7月5日生まれ、埼玉県出身。双子の姉・明愛(あきえ)とともに、高校ゴルフの名門・埼玉栄高のダブルエースとして活躍。同校を8年ぶりの全国高等学校ゴルフ選手権・団体戦優勝に導くなどした。2021年にプロテスト合格。2022年は「NEC軽井沢72ゴルフ」で初優勝、翌週の「CAT Ladies」で2週連続優勝を果たした。Honda所属。
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