プロゴルファーのスポンサー契約事情 ロゴの場所や大きさはどう決まる? ウエアの支給枚数は? | e!Golf(イーゴルフ)|総合ゴルフ情報サイト

プロゴルファーのスポンサー契約事情 ロゴの場所や大きさはどう決まる? ウエアの支給枚数は?

あらゆるプロスポーツの中でも、ゴルフは選手個人が身に付けている企業ロゴが多い競技の一つです。スポンサー契約にはどんな種類があって、それぞれどんなサポートを受けているのでしょうか。

中にはウエアを自腹で買わなければいけないプロも

 あらゆるプロスポーツの中でも、ゴルフは選手個人が身に付けている企業ロゴが多い競技の一つです。

2月に楽天との所属契約を発表し、三木谷浩史代表とフィストバンプする稲見萌寧
2月に楽天との所属契約を発表し、三木谷浩史代表とフィストバンプする稲見萌寧

 プロゴルファーは活躍すれば注目が集まり、それに合わせてゴルフクラブ、ウエアなどの契約や、サポートしてくれる企業が増えてきます。

 活躍している日本人選手の筆頭といえば、マスターズチャンピオンの松山英樹です。住友ゴム(ダンロップ)のホームページを見ると、ゴルフ用品使用契約を締結していることがリリースされています。

 松山はボール、クラブ、ウエア、キャップ、シューズなど、業務提携するデサントやアシックスの製品も含め、ダンロップ(ブランドは主にスリクソン)のゴルフ用品を使用しています。

 松山はアマチュア時代からダンロップを使用していましたが、プロ入りしたときに各ゴルフメーカーが契約のオファーをして競合しました。しかし、結局は使い慣れたダンロップと契約した経緯があります。

 契約金、契約期間、契約内容は当然、守秘義務があり明かされていませんが、数億円単位と推測されています。このクラスの選手になれば、クラブやウエアは一応の契約上の数はあるにしても豊富に供給されます。

 また、ウエアは目立ちブランド露出が大きいので、スタイリストがついて、トーナメントの初日、2日目、3日目、最終日にどのような組み合わせでシャツ、パンツを着用するか、選手の好みも加味しながら提案され用意されていることが普通です。

 人気のあるトップクラスの女子プロなども同様の扱いになります。一方、シード権を取れないプロは、年間にウエア10数枚が供給されるレベルです。まだ用品契約してもらえるプロは良いほうで、契約がなければ自分で買う他ありません。プロは人気と実力の世界なのです。

 選手と企業の契約内容は多岐にわたり、有力選手となれば契約先は複数となってきます。ボールやクラブのギア契約だけでなく、アパレル契約、所属契約、サポート契約などさまざまな企業のサポートを受けることになります。

 松山であれば、用品契約ダンロップ、所属契約はレクサス(トヨタ)、スポンサー契約は野村ホールディングス、大正製薬、NTTデータなどです。

 また、松山のレクサスのように自動車メーカーやディーラー、航空会社と契約を結ぶ選手も多く、これは移動が付き物のプロゴルファーにとってありがたいサポートです。航空会社は年間一定額までの航空運賃を無料にするといった形で提供し、自動車関連は普段から使うクルマの提供や現地移動で使うクルマを貸与する形でサポートを行っています。

米国では場所ごとにロゴの露出時間を正確に測定
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