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- 金田久美子11年ぶりツアー2勝目 「涙」「嘔吐」「じんましん」体がゴルフを拒む日々乗り越え
国内女子ツアーの樋口久子 三菱電機レディスゴルフトーナメント最終日、2位に3打差で首位スタートした金田久美子が4バーディー、4ボギーのパープレーでまとめ、通算9アンダーで今季初勝利、ツアー2勝目を飾った。
苦手だったバンカーショットをついに克服
◆国内女子プロゴルフ<樋口久子 三菱電機レディスゴルフトーナメント 10月28~10月30日 武蔵丘ゴルフコース (埼玉県) 6650ヤード・パー72>
国内女子ツアーの樋口久子 三菱電機レディスゴルフトーナメント最終日、2位に3打差で首位スタートした金田久美子が4バーディー、4ボギーのパープレーでまとめ、通算9アンダーで今季初勝利、ツアー2勝目を飾った。11年189日ぶりの優勝はツアー制度施行後、最長のブランク優勝記録となり、16年以来5年ぶりのシード権も手にした。

2打差リードで迎えた最終18番パー5、川崎春花が2オンに成功しても金田久美子に焦りはなかった。得意のハーフショットで3打目をきっちりと1ピンにつけると、2パットに収めて11年189日ぶりのツアー2勝目を手にした。
今大会での平均飛距離が223ヤードという数字が示すように、決してドライバーが飛ぶほうではない。それでも、綿密なコースマネジメントを立て、2日目まで着実にスコアを伸ばしていった金田。しかし、最終日は優勝のプレッシャーもあり、スコアをなかなか伸ばせない。バックナインに入るとついに川崎に1打差まで迫られたが、目の前の1打に集中することだけを考えた。
大詰めの17番パー4、ピンまで残り160ヤード地点から7番アイアンで手前1メートルにつけるスーパーショットを見せる。「ここが勝負どころ」と、さらに集中力を増しての1打だった。それをしっかり沈めて2打差に広げたが、「とどめの1打というか、気持ちの強さを凄い感じました」と川崎に言わしめたほど気合が入っていた。
それでもラウンド中は何度も挫けそうになった。前日はツマ先上がりや左足下がりなどの傾斜が苦手だったと告白していたが、実はバンカーショットも嫌いだったと語る。
「一時期バンカーに入らないようなゴルフをしていたぐらいです」というほど苦手だったというから驚きだ。そのバンカーにボギーが先行していた前半の7番パー4でつかまってしまう。
ピンが近く難しい状況だっただけに不安が押し寄せたが、50センチに寄せてピンチを脱出した。ここ数カ月バンカーの練習をずっとしていたこともあり、「これだけ練習してるじゃん、ビビるな!」と自らに言い聞かせてのナイスアウトは素直にうれしかったという。
このパーセーブで9番パー5のバーディーを呼び込んだことが、勝負の分かれ目になったと言えるだろう。
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