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- 金田久美子11年ぶりツアー2勝目 「涙」「嘔吐」「じんましん」体がゴルフを拒む日々乗り越え
国内女子ツアーの樋口久子 三菱電機レディスゴルフトーナメント最終日、2位に3打差で首位スタートした金田久美子が4バーディー、4ボギーのパープレーでまとめ、通算9アンダーで今季初勝利、ツアー2勝目を飾った。
3勝目と常に上位で戦える選手になるのが次の目標
優勝を決めたあと、涙が止まらなかった金田。11年の間に経験したさまざまな苦労がフラッシュバックする度に、心が大きく揺さぶられた。
「5、6年前はドライバーでキャリー140ヤードのチーピンしか打てず、セカンドショットも乗らず、50センチのパットも入らない時期もありました。そのときはゴルフを辞めようかと……」
あまりにも苦しく、コースに着くと涙が出たり、嘔吐やじんましんにも苦しんだと言う。それでも練習することだけは決して怠らなかった。
「こんな見た目なんで全然練習しないんじゃないかってよく言われるんですけど、プロになってからは追い込むぐらい練習してきました」というように、練習日やラウンド後は、ボールをひたすら打ち続ける姿がよく見かけられた。
にもかかわらず、SNSでは「もっと練習しろ」とか、「そんなことしてるから勝てないんだ」という批判が絶えなかった。「2勝目を挙げて、見返してやる」という気持ちが金田を支えていたのかもしれない。
もちろん、止まらなかった涙の理由は自分がどんなに不調なときでも支えてくれたスポンサーや父親である弘吉さんなど周囲に対してようやく恩返しできたという気持ちからきている。特に11年間ずっと支えてくれた渡部彰マネージャーへの感謝は大きい。表彰式が終わった後、渡部マネージャーの姿を見つけるとハグをして喜びを分かち合った。
「QTに行かなくていいのが一番うれしいですね。3勝目もしたいですが、私の目標は常に上位で戦える選手になることなので、そこを目指して頑張りたいです」
33歳を迎えたが、今回の優勝で自分はまだまだ戦えるんだという思いが一層強くなった金田。新たな目標にどこまで近づくことができるのか注目したいところだ。
金田 久美子(かねだ・くみこ)
1989年生まれ、愛知県名古屋市出身。3歳からゴルフを始め、8歳の時には世界ジュニア選手権で優勝。タイガー・ウッズに並ぶ記録で“天才少女”として注目を浴びる。アマチュアとして出場した2002年のリゾートトラストレディスで、12歳9カ月での最年少予選通過記録を樹立。08年のプロテスト初挑戦は1打足りずに不合格も、同年のファイナルQTをトップ通過してツアー出場権を得る。プロ3年目のフジサンケイレディスクラシックで初優勝。愛称は“キンクミ”。その風貌から“ギャルファー”の異名を取った。スタンレー電気所属。
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