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- ゴルフの年間女王を決める「メルセデス・ランキング」 今さら聞けない「賞金ランキング」との違いとは?
昨季から国内女子ツアーの年間女王は「賞金」ではなく「メルセデス・ランキング」で決定するようになりました。そこで、2023年シーズンを前に、改めて「メルセデス・ランキング」について調べてみました。
実は2012年からあったメルセデス・ランキング
ポイント制のMRはどうでしょうか。こちらは、賞金の多い少ないに左右されることはまったくありません。どの試合も、3日間競技なら優勝が200ポイント。4日間競技なら300ポイント。公式戦(年間4試合、いずれも4日間競技)なら400ポイントと賞金総額は一切関係なく、すべて同じ条件になります。
より実力が分かる4日間競技の比重が大きく、公式戦はもっとも重要視されています。さらに、海外メジャーの結果も加算され、こちらは優勝すれば800ポイントとなっています。2位以下についても同様です。
同じ賞金総額1億円の試合で比較してみましょう。優勝すると、もらえる賞金は1800万円で、3日間でも4日間でも同じです。ところが、MRは3日間大会な200ポイント、4日間大会なら300ポイントという差が出ることになります。これは、賞金額が大きくても同じことがいえます。

2022年から、リランキング、シード権、年間女王など、すべてが賞金ランキングではなくMR基準になりました。実は、MR自体は2012年からあったのですが、それが評価される機会はあまり多くありませんでした。
シーズン終了後のJLPGAアワードで、ランキング1位の選手がスポンサーのメルセデス・ベンツ日本から贈られる車とともに撮影する時に注目されますが、スポットライトが当たるのは賞金女王。そんな状況がしばらく続いていたのです。
大きく変わったのが2020年です。新型コロナウイルス感染拡大の影響で試合数が激減、結果的に2021年と合わせたロングシーズンとなりました。この時、賞金ランキングだけで決めていたシード権を、賞金ランキングとMRの両方で決めるようにしたのです。2020-21シーズンの“移行措置期間”を経て、2022年からはすべてをMRに一本化したのです。
MR移行1年目となった昨シーズンを経て、今シーズンは選手たちの動きがどのように変化するのでしょうか。3月から11月まで、1週を除いてびっしりと試合が詰まっている女子ツアー。
どこかで試合を休むことを考えた時、これまでは賞金額が大きな指標になっていました。もちろん賞金を稼ぐことは大切ですが、MRが基準になった今、優先順位が変わってくることもあるかもしれません。得意コースかそうでないか、年間スケジュールがどうなっているかという部分を考える、というのが自然な形になるでしょう。
反対に、主催者の立場からすると、賞金額や競技日数を見直すきっかけになる可能性もあります。高額賞金大会は、お金をたくさん稼げるということだけでなく、ランキングに大きな影響を与えるという部分でこれまで注目度が高かったのですが、これが変わってくるからです。
「同じポイントなのに高い賞金を出す必要性があるのか」、「試合が1日増えれば経費はかかるが、ポイント配分もよくなるので賞金はそのままで4日間にしよう」などです。
いずれにしても、MRが指標となったことで選手たちの実力が、より分かりやすくなりました。ポイント配分など、様々な見直しは今後もあるかもしれませんが、ツアーがどのように変わっていくのか。そのあたりを気にしながら、試合を楽しむのも面白いのではないでしょうか。
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