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- 「リランキング」と「QTランキング」って何が違うの? 女子ゴルフツアー開幕前に徹底解説
3月2日に開幕する国内女子ゴルフツアー。トップ選手の熾烈な争いも見所ですが、シード権を持たない選手たちの下剋上も面白いポイントです。そこで、解説などでよく耳にする「リランキング」について分かりやすく解説しました。
QTの結果がよくても、リランキングで上位に来なければ試合に出られない
昨年の例でいえば、QTランキング1位でシーズンを迎えた下川めぐみ選手は、開幕からの8試合中7試合で予選落ちする苦しいスタートを余儀なくされました。第1回リランキングまでに34.04ポイントしか獲得することができず、その後の順位は60位まで落ちてしまいます。
そのため、リランキング後に出場できる試合は激減。第2回リランキングでは59位と1つ順位を上げましたが、結局年間を通した試合数は22試合。第1回リランキング後はわずか4試合しか出られず、メルセデスランキング116位に終わっています。

対照的に下剋上を果たしたのが金田久美子選手です。QTランキング87位と序盤戦の出場は苦しい順位でしたが、主催者推薦などで8試合に出場。トップ10入り2回などでポイントを稼ぎ、第1回リランキングで18位となり、その後の出場を勝ち取ります。
第2回リランキングでは25位まで後退しますが、それでも出場を続けることができ、終盤の樋口久子・三菱電機レディスでの11年ぶり優勝にこぎつけたのです。
主催者推薦で試合に出場した場合のポイントも、同様に加算されます。この部分は、実力だけでなく人気やコネクションが必要になりますが、とにかく結果を出すことが試合出場につながっていきます。
第1回リランキングまでに結果を出さなくてはいけない選手たちは、開幕戦から全力疾走を余儀なくされます。それまでの16試合に、その後のシーズンがかかってるからです。
リランキング制度導入によって、シーズン途中の”下克上“も可能になった反面、よりコンスタントな結果を求められるようになった選手たち。今年も、シード獲得をかけた熾烈な戦いが始まります。
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