神谷そらが初優勝! 過去の「プロテストトップ合格選手」はどれぐらい活躍している?

ルーキーの神谷そらが、最終日にスコアを崩しながらも見事な逃げ切りでプロ初優勝を飾ったフジサンケイレディス。そんな神谷は昨年のプロテストを「トップ合格」した逸材。では、過去の「トップ合格者」にはどんな選手がいて、どんな成績を残しているのだろう。

プロテスト合格から8試合目で初優勝を飾った神谷そら

 昨年のプロテストでトップ合格を果たした神谷そらがフジサンケイレディスで初優勝を飾った。プロデビューからわずか8試合目、同期では優勝一番乗りとなった。

 トップ合格というと何か誇らしい感じがするが、実際にプロになってからの成績はどんなものなのだろうか。プロテストの合格ラインが現在と同じ20位タイまでとなった1997年以降で調べてみた。

 トップ合格で優勝した選手は1997年のプロテスト以降神谷で11人目。これは順位別では最多の人数である。2番目に多いのは3位と6位の9人。さすがトップ合格者はしっかりとした実力があるということなのだ。

荒削りながら豪快なドライバーショットが魅力の神谷そら 写真:Getty Images
荒削りながら豪快なドライバーショットが魅力の神谷そら 写真:Getty Images

 では、どんな選手がトップ合格から優勝という道を歩んできたのだろうか。

 1998年トップ合格の韓熙圓(韓国)は翌年2勝を挙げて賞金ランキング5位と大活躍。その後、米女子ツアーに主戦場を移して6勝をマークしている。

 2001年トップ合格のウェイ・ユンジェ(台湾)は通算4勝、2004年の上原彩子は通算3勝を挙げている。

 通算14勝の有村智恵も2006年にトップ合格している。有村から服部真夕(通算5勝)、黄アルム(韓国、通算5勝)、吉田弓美子(通算7勝)と4年連続でトップ合格者が優勝を飾っている。さらに、2011年合格のO・サタヤ(タイ、通算3勝)、2016年合格の永井花奈(通算1勝)と続いた。

 2021年合格の尾関彩美悠(通算1勝)が昨年の住友生命Vitalityレディス東海クラシックで初優勝を飾ったことは記憶に新しい。そして尾関と同い年で一度不合格の悔しさを味わっている神谷が「トップ合格から優勝」の流れを受け継いだわけだ。

 調査した1997年以降のトップ合格者数は33人(タイで複数の年もあり)。うち11人が優勝だから、ちょうど3人に1人という確率になる。

樋口久子や森口祐子もトップ合格から大スターへ
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