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- 渋野日向子が語った米ツアー2年目の収穫と課題「6月からの4つのメジャーに照準」
国内女子ツアーのブリヂストンレディスオープンのプロアマ戦のあと、2カ月ぶりの日本滞在となった渋野日向子が会見。今季国内初戦への意気込みとともに語った、米ツアー2年目の収穫と覚悟についての話が印象的だった。
「耐えるゴルフ」で今季はすべて予選通過
◆国内女子プロゴルフ<ブリヂストンレディスオープン 5月18~21日 中京ゴルフ倶楽部 石野コース(愛知県)6573ヤード・パー71>
国内女子ゴルフツアーのブリヂストンレディスに渋野日向子が出場する。
2カ月ぶりの日本滞在で今季国内ツアー初戦ということもあり、多くのゴルフファンが注目する一戦となる。
17日のプロアマ戦後の会見でも相変わらず“シブコ節”が飛びだし、周囲を和ませてくれたが、今季米女子ツアーでの状況を聞かれるとその表情は真剣になった。ここまで7戦に出場してトップ10入りは3月の「ドライブオン選手権」(7位タイ)だけだが、すべて予選を通過している。
「正直、もうちょっと予選落ちとか苦戦するかな、という感覚はありました。でも予選を通過してなんとか戦っていけています。予想はしていなかったことで、そのぶん地力というか、そういう力がついたのかなと感じています。ビッグスコアが出せる状況ではなかったけれど、耐えるゴルフができているぶん、プラスにはなっています」
ただやはり、試合するたびに自分に対しては厳しくジャッジしているのも事実で、当然、今の結果に満足はしていないようだった。
「アメリカツアーでプロゴルファーとしてやってるからには、上を目指さなきゃいけないっていう気持ちがあります。去年はそれを忘れかけてたかなって思うところがあって、それがだんだん戻ってきた感じがあります。もっと強くなりたいとか、そういうのを思い出したりしています」
日本のファンに“新生・渋野”を見せられるか
そのためにも取り組んでいるスイング改造をいち早く完成させて、自分のものにしたいという気持ちはある。6月からはメジャーが立て続けに控えているため、そこに照準を合わせる選手も多い。
「6月(全米女子プロゴルフ選手権)、7月(全米女子オープン、エビアン選手権)、8月(AIG女子オープン)と続けてメジャーが4つあるので、 1年間でメインの期間になるというのはオフシーズンから思ってました。みんなそこに照準を合わせてきてるとは思いますから」
過酷な連戦が続く中で、“耐える”ゴルフができていることに合格点をあげていたが、やはり優勝争いするにはビッグスコアを出すことも必要となる。
「スイング改造に時間をかけるつもりはない」と今季米ツアー初戦の「ホンダLPGAタイランド」でも語っていたが、自身の集大成をぶつける場が6月からのメジャー4試合と渋野は位置付けていた。
そのためにも今大会は日本のゴルフファンに“新生・渋野”を見せるいい機会でもある。ゴルフの内容もそうだが、貪欲に結果を求めてほしいものだ。
渋野 日向子(しぶの・ひなこ)
1998年生まれ、岡山県出身。2019年のAIG全英女子オープンでメジャー初制覇。同年は国内ツアーでも4勝をマークし、賞金ランキング2位と躍進した。2020-21シーズンは、スタンレーレディスゴルフトーナメント、樋口久子 三菱電機レディスゴルフトーナメントで勝利。昨季は米ツアーを主戦場に戦った。国内ツアー通算6勝。サントリー所属。
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