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- 暫定リランキング55位の石川明日香が3位タイの好発進 目指すはシード権とツアー初優勝!
QTランキング5位で開幕を迎えながら、暫定リランキングでは55位にまで順位を落としていた石川明日香(いしかわ・あすか)が67の3位タイで大会初日を終えた。十分上位を狙える位置だけに、一発逆転リランキング上位を狙う。
後半9ホール中6ホールを寄せワンのパーでしのぐ
◆国内女子プロゴルフ<ニチレイレディス 6月16~18日 袖ヶ浦カンツリークラブ・新袖コース(千葉県) 6621ヤード・パー72>
千載一遇のチャンスを逃すつもりはない。現在暫定リランキング55位にいる石川明日香が5バーディー、ノーボギーの67をマークして3位タイの好スタートを切った。
「おそらく1日5~6アンダーを出す選手がいるだろうなと。だったら3日で15アンダーの計算になる」と、大会前に考えた石川だが、まさに計算どおりのスコアとなった。
今季、石川が獲得しているメルセデス・ランキングのポイントは22.77ポイント。後半戦も確実に出場できる35位にいる選手が55.81ポイントを稼いでいるので、その差は33.04ポイントになる。

今大会は3日間大会なのでそのポイントを稼ぐには13位以内に入らなければいけない。35位のラインも上がることが予想されるだけに、できればトップテンに入っておきたいところだ。
「そのことも考えて今日は攻めるゴルフを心がけていました」
10番パー5からスタートした石川だが、その言葉どおりに攻めのゴルフを展開する。3打目を3メートルに乗せたものの、簡単ではないラインについた。それでもしっかりとラインを読み切るだけでなく、タッチも合わせてバーディー発進に成功。
「去年よりもグリーンのスピードが遅いと思ったので、カップの上を通過するイメージで打った」結果、ショートすることなく、カップに届かせることができた。
自分のタッチが合っている自信を得たことで、前半さらに3つのバーディーを奪ってスコアを伸ばす。ただ、攻めの気持ちがあるものの、後半はティショットがラフにつかまる。
ミドルアイアンでグリーンを狙うことができるとはいえ、このコースのグリーンは直径20ヤードぐらいと比較的小さい。ラフからスピンもかかりづらく、タテ距離を合わせるのが難しいのでグリーンをとらえることができず、後半はアプローチする機会が多かった。
それでも寄せやすいところに外したこともあり、なんと9ホール中6ホールを寄せワンのパーでしのいで見せた。
「攻めることはできませんでしたが、耐えることができたのは自信になりました」と石川。
無理に攻めてボギーを叩いてしまっては、前半のゴルフがムダになっていただけに、あえて攻めの気持ちを抑え、守りに徹したことが好スコアにつながった。
今大会で上位を狙う選手は多く、一発逆転を狙うのは石川だけではない。しかも、メルセデス・ランキングの上位者や今大会と相性のいい選手が欠場しているとなればなおさらだ。
そんな状況でも上位に入るのは、技術だけではなく、強い気持ちをキープできる人間。「シードも取りたいですし、優勝もしたいと思っています」と語る石川の表情には強い決意を感じさせるものがあった。それを残り36ホール、維持することができれば大逆転の可能性は十分にある。
石川 明日香(いしかわ・あすか)
1997年9月24日生まれ、大阪府出身。2016年プロ入り。2016年ステップ・アップ・ツアー「山陰合同銀行 Duoカードレディース」でプロ初優勝。2019年にはステップ・アップ・ツアー年間2勝を挙げ賞金ランキング4位に入る。今季は初のシード権とレギュラーツアー初優勝を目指す。
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