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“のべ700泊”の予約が消えた!? 「フジサンケイレディス中止」が地元に及ぼす甚大な影響とは?【小川朗 ゴルフ現場主義!】
「フジサンケイレディスクラシック」の中止が2月27日に正式発表されました。開幕まで2カ月を切った段階での決定だけに、プロをはじめとするトーナメント関係者のみならず、地元自治体にも大きな影響が出ることは避けられそうもありません。
“ライバル”日刊ゲンダイが大会中止をスクープ
1月17日の「報道各社締め出し会見」以来、地元・静岡県伊東市などの心配をよそに「開催に向けて準備しています」と言い続け、中止の決断を先送りにしてきた「フジサンケイレディスクラシック」の中止が2月27日に正式発表されました。

実はこの大会、今年はフジテレビに産経新聞、サンケイスポーツ、文化放送、ニッポン放送、BSフジのグループ各社が主催。昨年後援で入っていた「夕刊フジ」は休刊に追い込まれ、今年は姿を消しています。そんな状況下、大会中止という重大な内部情報を、こともあろうに「夕刊フジ」のライバルだった「日刊ゲンダイ」にスクープされてしまうという、報道機関としては最も避けたかったはずの事態となってしまいました。
中止の決断により大打撃をこうむったのは、同大会を毎年開催してきた川奈ホテルゴルフコースがある伊東市であり、開催に協力してきた関係各団体です。今年は4月24日にプロアマ、25日から27日まで本戦が予定されていました。ギャラリーバスを運行する東海バスグループのほか、伊東商工会議所、伊東観光協会、伊豆急行などが協力団体として名を連ねていましたが、「最も大きなダメージを受けている」と関係者が口を揃えるのは「伊東温泉旅館ホテル協同組合」です。
選手や大会関係者が宿泊するホテルにとって、この時期に定着したフジサンケイレディスは、伊東市全体に大きな収入をもたらす地域密着型イベントです。同組合の関係者が、その存在がいかに大きいかを説明してくれました。
「春休みの繁忙期があって、ゴールデンウイークまでの間、集客が一度停滞するんです。4月の後半は谷間の時期。フジサンケイレディスは地元のホテルや飲食店などにとって、非常にありがたい存在なんです」
地域経済の活性化にも大きく寄与してきた大会だけに、今回の中止がもたらすダメージもまた小さくなかったわけです。
「予定を変更してまで伊東に来てくれるか…」
「ここ(組合)を通して予約しているのは(のべ)泊数で650から700くらい。大会関係者や学生アルバイトの方が多いので、大部分が大会期間中に連泊する方々。プロとかキャディーさんとかは定宿があるので、ここを通さない方も結構いらっしゃるはずです」(前出の組合関係者)
組合を通している関係者だけで約700泊分が消えてしまったわけで、ホテルや旅館にとっては大きな損失。さらに同大会には、昨年451人のボランティアが参加すると同時に、ギャラリーも6565人が詰めかけています(いずれも大会3日間の総数/日本ゴルフ振興協会調べ)。こうした方々も開催期間中、宿泊代、飲食代、お土産代、交通費などで伊東市の経済に貢献してくれていたわけです。「残念の一言。なんとか来年復活してくれれば」と、商工会議所の関係者も声を落とします。
ただ一縷(いちる)の望みは空白を埋めるための期間が2カ月あること。
「直前になって予約する方々もいることはいますしね」と希望的観測を苦にする一方で、不安も口を突きます。「春のトップシーズンだけに、大部分の旅行者は計画的に予約を取っているはず。大会が中止になったからといって予定を変更してまで伊東に来てくれるかというと、なかなか……」と、揺れる胸中を明かしてくれました。
インバウンド熱が高まり宿泊費が高騰する中、対抗策として運賃や宿泊がパックとなっている早割などを利用して予約する国内旅行者も確かにいます。2カ月前に予定を変更する人がどこまでいるかについて、疑問符が付くのも無理からぬところです。
大会に向けてコース整備や関係者の受け入れ準備などを進めていた会場の川奈ホテルも、空白の1週間ができてしまったことで対応に追われています。
「4月末のトーナメントに備えて準備をしていました。私も含めてスタッフも楽しみにしていたので、中止は残念です。ただ、楽しみにされていたお客様に対して、何か別なことができるのか。あらゆる方向性で検討しています」(川奈ホテル関係者)
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