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SNSを駆使するキラキラ女子ゴルファーにおじさん翻弄… “情弱”“痛い”の烙印を押されないための作法/木村和久『ゴルフ=レジャー宣言』
もはやゴルフに付き物となった感のあるSNS。若い女子に負けじとマメに投稿するも、かえって痛々しくなっているおじさんのなんと多いことか……。ゴルフを筆頭に、平成~令和の日本を縦横無尽に遊び尽くしてきたコラムニストの木村和久氏が、浅いのか深いのかよく分からないこの問いを考察していきます。
アフターゴルフの世界では完全に負けています
先日、女性が多数参加するコンペに呼ばれて、楽しくラウンドしてきました。
カルチャーショックを受けたのは、プレー後の表彰式でした。パーティーなので名刺交換をするのが常ですが、イマドキのゴルフ女子は名刺を使わずにSNSで相互フォローをします。
こういう業界系のコンペに参加する女性達は、発信力が強いです。インスタからフェイスブック、ティックトックなど様々なSNSを駆使して、自己表現に励んでいますから。

じゃ、インスタでお互いフォローし合いましょうとなったけど、こっちはインスタの使い方がよく分からない。教えてもらって、互いのフォロワー数を見ます。こっちが400人ぐらいなのに、向こうは4万人って約100倍、膨大なフォロワーを抱えててビックリ。
しかも、今しがたのラウンドを早速アップしているし。コースでは何やら暴れて、100叩きしたように見えたのですが、インスタではミニスカ姿の綺麗なお姉さんが、スカートひらりでナイスショット! あれ、こんなに優雅なゴルフでしたっけ?
それはご愛嬌ですが、アフターゴルフの世界では完全に負けています。おじさんがなんぼ好成績を収めても、SNSゴルフでは立場が逆転します。優雅で綺麗なゴルフ女子が、しょぼいおじさんを従えて、楽しくラウンドしました的に描かれるのです。
ゴルフはコースで行われるんじゃない、SNSで行われるんだと言わんばかりです。
今後、ゴルフはSNSを駆使した女性が勝ち組になるんじゃないかと思います。というわけで、今回はSNSに情弱なおじさんゴルファー向けに、ささやかなSNS対策ゴルフを考えます。
1)スマホで写真を撮ってあげる男性
気を使って女性のショット姿やニッコリ写真などを撮ってあげても、その場では喜んでくれますが、SNSの素材としてはほとんど採用されません。
女性たちのスマホにはフィルターがかけられて、画像加工もします。まんま素の写真を送られてもありがた迷惑になるだけです。
せいぜい景色や食事とか、大自然をバックに遠くからショットをしている姿を撮るとかね。くれぐれもアップ写真を撮って送らないように。
2)写真を撮られる場合
女性ゴルファーは常にスマホを持っていますから、みんなで写真を撮る雰囲気になったら、即撮影会の開始です。場の雰囲気で促されたら、流れで撮影の輪に加わればよろしい。
ただ、写真に写るとき恥ずかしくない格好で撮られるのが良いと思います。普段は量販店の安いポロシャツを着てラウンドしていても、にぎやかなコンペに参加するときは、ブランドもののポロシャツを着た方が良いかな。頭髪が薄い場合はなるべく帽子を被り、お腹が出ているなら引っ込めて、背が低い場合はドジャースの山本由伸投手のように背伸びして撮影の輪に加わりましょう。
もちろん写真の中心は女性陣ですから、後ろの方で申し訳なさそうにしていれば良いです。
3)SNSゴルフのアフター処理
さて、コンペが終わり、知り合った女性陣のSNSを見るや、自分もちょこっと加わった写真がアップされ、少しうれしい気分になります。しかも何千、何万の人がそれを見るのですから。
思わず、「いいね」やハートマークを押します。それから女子ゴルファーの熱心なフォロワーになってしまいました。
きらびやかにゴルフをして、みんなに祝福されている。スコアで勝ってもゴルフライフで物凄く負けた気がしてなりません。
この憧れと嫉妬、モヤモヤした気持ちをどこにぶつければよいのでしょうか?
4)SNSの影響を受けても真似はほどほどに
「今まで放置していたSNSをもう一度やってみようか」
若い人達に刺激を受け、おじさんはそう考えます。ですが、すでにアップ写真に耐えられるほどの容姿は持ち合わせていません。
一度自宅の洗面所の前に立ち、冷静に自分の姿を見た方がよろしいでしょう。そこにはハゲ散らかった頭髪にシミだらけの顔、ちょっと太ったお腹が映っているはずです。
もしSNSを本格的に始めるなら、自分の姿は控え目に撮り、景色や食事などを多めにしましょう。フォロワーが少ない場合は、こちらから誰かをフォローして、相互フォロー関係を築くとよろしいです。
次第にSNSをやっていくと、謎の美人ゴルファーが友達になりましょう、ラインを教えてくださいとやってきます。
そこで俺もまんざらじゃないな、モテるかもと思わないこと。ライン誘導商売は、強制的にグループラインに入れられて、面倒になる場合がありますのでご注意を。
SNSは自分の日記と思って、こじんまりやるのがよろしいです。決して若い女性とフォロワー数を競わないこと。
5)コンペに呼ばれてしまった
若い女性ゴルファーとSNSでつながって喜んでいたら、なんとコンペの誘いが来ました。喜び勇んで行こうと思いますよね。
でも冷静に考えて下さい。なんでこんなおじさんを呼ぶのか? 人数合わせのような気がしないでもない。
そこは彼女らの過去のコンペ写真を見たり、参加者の面々や雰囲気、予算などを確認して行くかどうか決めましょう。蚊帳の外になることが多いですよ。
そして気付いたら、そのインフルエンサーゴルファーの推しになっていたりして!? それもまた人生なり。愛とSNSは決して後悔しないってことですかね。
文/木村和久
1959年生まれ、宮城県出身。株式投資から大衆文化まで、さまざまなジャンルで“現代”を切り取るコラムニスト。有名ゴルフ媒体へも長く寄稿してきており、スイング理論やゴルフ場設計にも造詣が深い。近年はマンガ原作者としても活躍。
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