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- 飛ばしたいなら右足より左足! メジャー女王のスイングを分解して見えた意外な真実
PGAツアーの解説も務めるゴルフスイングコンサルタント・吉田洋一郎氏が、ツアーの第一線で活躍する選手のプレーを独自の視点で分析。今回は、米メジャー「アムンディ・エビアン選手権」を制したユ・ヘラン選手のスイングに注目しました。
左足を積極的に使うユ・へランのスイング
韓国出身の25歳、ユ・へラン選手が、「全米女子プロゴルフ選手権」に続いて「アムンディ・エビアン選手権」を制覇し、メジャー連勝を達成しました。
「アムンディ・エビアン選手権」は、通算19アンダーで並んだカナダ出身のブルック・ヘンダーソン選手とのプレーオフ(18番パー5)へもつれ込む激闘に。
ティーショットでフェアウェイの真ん中をキープしたユ選手は、セカンドショットで2オンに成功し、2パットでバーディーを奪取。一方、ティーショットを左へ曲げたヘンダーソン選手はパーに終わり、勝負は1ホール目で決着しました。

そのティーショットを後方からチェックすると、ダウンスイングからインパクト、フォローにかけて右足を“ベタ足”気味に使っていることが分かります。
ダウンスイングで右カカトが浮いたり、右ヒザが前へ出たり、体が起き上がってしまう人は、「やっぱりベタ足がいいんだ!」と思うかもしれません。しかし、右足だけをベタ足にしようとするのは危険。足が動かなくなり、手打ちのスイングになってしまう可能性があるからです。
確かにユ選手は右足をおとなしく使っていますが、その一方で左足は積極的に使っています。感覚的には左足8、右足2くらいの割合ではないでしょうか。後方からのスイング動画をよく観察すると、その動きが分かります。
バックスイングで前へ出ていた左ヒザは、ダウンスイングでは右足に隠れて見えなくなります。左足の踏み込みと抜重をしっかり使っているため、左ヒザが見えたり隠れたりしているのです。
ベタ足より重要なのは左足の使い方
ダウンスイングでの右足の動きを改善したい人は、右足をベタ足にすることを意識するのではなく、左足の使い方を見直すことが大切です。
左足をヒールアップし、左ヒザを前へ出しながらバックスイングを行い、ヒールダウンで切り返します。そして左サイドで片足スクワットをするイメージで踏み込んだ後、地面を押し返すように伸び上がることで、ユ選手のように左足を積極的に使えるようになります。
ポイントは、アドレスの段階から骨盤をしっかり前傾させておくことです。骨盤が前傾していないと、左足で地面を蹴った際に体が起き上がってしまうので注意しましょう。
スイング中に左足で片足スクワットをする感覚を身につけるのが難しい場合は、まず壁に手をついて片足スクワットのトレーニングを行うといいでしょう。
左サイド主体のスイングは、肩をタテ方向に使いやすくなり、インパクトゾーンが長くなります。また、前後軸も使えるようになるため、スイングスピードが上がり、飛距離アップも期待できます。体力や筋力に自信がある人は、左サイドを積極的に使うスイングにチャレンジしてみてください。
【解説】吉田 洋一郎(よしだ・ひろいちろう)
1978年生まれ、北海道出身。世界のゴルフスイング理論に精通するゴルフスイングコンサルタント。デビッド・レッドベターから世界一流のレッスンメソッドを直接学ぶ。毎年数回、米国、欧州へ渡り、ゴルフに関する心技体の最新理論の情報収集と研究活動を行っている。欧米の一流インストラクター約100名に直接学び、世界中のスイング理論を研究している。海外ティーチングの講習会、セミナーなどで得た資格は20以上にのぼる。
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