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- 渋野日向子、メジャー連続好成績の要因は? スタッツに表れた改善点を分析
9日から開催された「エビアン選手権」で、過去最高となる16位タイに入った渋野日向子。6月の全米女子オープン17位タイに続くメジャーでの好成績を受け、エビアン選手権や今季のスタッツから、復調の兆しを分析します。
エビアン選手権での過去最高成績
◆米国女子メジャー 第4戦
アムンディ・エビアン選手権 7月9~12日 エビアン・リゾートGC(フランス) 6479ヤード・パー71
9日からフランスのエビアン・リゾートGCで開催された「エビアン選手権」で、渋野日向子が16位タイに入り、メジャー大会で安定した成績を残しました。
同大会には過去4回出場しており、2024年大会の51位タイがこれまでの最高成績でした。今回は最終日にスコアを伸ばせなかったものの、3日目までのラウンドをすべて60台でまとめ、自身最高順位を更新しました。
大会のスタッツ

最高位だった2024年大会の4日間トータルのデータは、フェアウェイキープ率76.92%、パーオン率77.78%と、高いショット精度を記録していました。一方で、スクランブル率は56.25%、平均パット数は32.0となっており、バーディーチャンスやパーパットを決め切れず、51位タイに終わりました。
今回はフェアウェイキープ率69.23%、パーオン率68.06%、スクランブル率65.22%、平均パット数28.0でした。ショット精度は2024年大会ほどではなかったものの、ショートゲームとパッティングが補い合い、これまで出場したエビアン選手権の中でもショットとパットのバランスが最も良かった大会となりました。
今季のスタッツ

渋野の改善傾向は、エビアン選手権だけではありません。現時点のSG(ストローク・ゲインド)指標からも、状態が上向いていることがうかがえます。
グリーンを狙うショットの貢献度を示すSG:アプローチは50位。これは、米ツアールーキーイヤーだった2022年シーズンの35位に次ぐ順位です。
また、SG:アラウンド・ザ・グリーンは60位で、2023年シーズンの47位に次ぐ順位となっています。
一方、2023年シーズンに3位だったSG:パッティングは現時点で96位となっており、パッティングには改善の余地が残ります。その一方で、ウェッジを含めたアイアンやウッドでのショットの質は向上傾向にあることが、データからも読み取れます。
スイング改造成果の表れか
全米女子オープン17位タイ、KPMG全米女子プロ64位タイ、そしてエビアン選手権16位タイというメジャーでの成績は、今季後半戦へ向けた好材料と言えそうです。
一方で、今季は12試合で予選通過7回。メジャー以外では9試合中4試合の予選通過にとどまっており、この点は今後の課題と言えます。
ただし、予選落ちの多くは5月までに集中しており、6月以降は上向きの成績が続いています。現在の状態を反映しているのは、直近の結果と見ることもできそうです。
全米女子オープン出場時の練習風景では、小さい振り幅のスイングを繰り返すメニューが公開されていました。この練習は、今季4月の日本ツアー「富士フイルム・スタジオアリス女子オープン」でもドライビングレンジで取り入れていたものです。
小さい振り幅のスイングで、インパクト時に手元が浮く動きや、お尻の位置が前に出る動きを抑えることを意識してきたことが、ショットの安定につながっている可能性があります。
次戦は7月30日から、イングランドのロイヤルリザム&セントアンズGCで開催される今季メジャー最終戦「AIG女子オープン」に出場する予定です。
同大会では2019年に優勝し、2022年には優勝争いの末に3位に入りました。一方で、昨年まで3年連続で予選落ちを喫しています。今回は4年ぶりの予選通過だけでなく、再び優勝争いに加われるかにも注目が集まります。
解説:野洲明
ゴルフ活動家/各種スポーツメディアに寄稿、ゴルフ情報サイトも運営する。多くのゴルファーを見てきた経験や科学的根拠をもとに、論理的なハウツー系記事などを中心に執筆。ゴルフリテラシーを高める情報を発信している。
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