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- 全米オープン覇者が“ボール泥棒”のおかげで1打得した!? 欧州最高峰の大会で起きたルールの珍事とは?
DPワールドツアーのフラッグシップ競技「BMW PGA選手権」の初日、全米オープン覇者のマシュー・フィッツパトリックの身に起きた珍事が話題になりました。さて、どんな顛末だったのでしょうか。
あってはならない“球泥棒”だけど、双方ハッピーな結末に
「2人の小さな泥棒がマット(マシュー)・フィッツパトリックのボールを盗んだ――だが、彼にはうれしいことだった」って、どういうこと?

これは、先週イギリスのウェントワースで開催されたDPワールドツアー競技「BMW PGA選手権」の第1ラウンドを伝える、地元メディアの記事の見出しです。
続く小見出しには「元全米オープンチャンピオンは、2人の少年にボールを盗まれたお陰でおそらく1打助かったと語った」とあります。いったいどういうことでしょう。事の顛末を説明しましょう。
DPワールドツアーのフラッグシップ競技「BMW PGA選手権」の初日は、午後に雷雲接近による1時間余りの競技中断がありました。この中断は規則上の「即時中断」で、プレーヤーは直ちにプレーを中止し、避難行動をとらなければなりません。
このときフィッツパトリックは最終18番パー5でティーショットを大きく右に曲げ、ボールはブッシュのなかへ。紛失の可能性があったので、暫定球をプレーしたところでした。その直後に「即時中断」のサイレンが鳴ったので、フィッツパトリックは初球の確認をせぬままクラブハウスに避難しました。
クラブハウスに戻ると、彼のキャディー、ダン・パラットがフィッツパトリックにこう尋ねました。
「もし誰かがブッシュのなかを探し回ってボール(初球)を見つけ、それをポケットに入れて持ち去ったらどうなる?」
フィッツパトリックはこの指摘にハッとします。そして、そうなる可能性が高いと不安になりました。というのは、初球があると思われるブッシュはギャラリーの観戦エリアに近く、もし誰かにボールを拾われ、持ち去られた場合、「紛失球」になる恐れがあるからです。
規則9.6「外的影響が拾い上げた、動かした球」が適用される
そこで彼はルールオフィシャルに事情を説明し、そうなる前にボールを探して確認したほうが良いかな? と尋ねました。オフィシャルはフィッツパトリックに同意。
一緒にボールがあると思われる、ギャラリーが集まるあたりに行くと、「そのなかの数人が、さっき2人の少年がブッシュのなかに分け入って、そこからボールを手に笑いながら出てきたのを見たと言ったんです。そこで私たちは、確率からしてそれは私のボールと判断。競技再開後は、その地点でドロップをすることになりました」とフィッツパトリックは語っています。
その後の詳細な記述はないので推測になりますが、このような場合、マットの初球は規則9.6「外的影響が拾い上げた、動かした球」が適用され、初球があったと推定される箇所に別のボールを無罰でリプレースです。でも、そこはブッシュの中なので、彼はアンプレヤブルを選択して1罰打で救済のドロップ。次に第3打をプレーしたのでしょう。
結局、フィッツパトリックはこのホールを4オン2パットの6、ボギーでホールアウトしました。
しかし、もし少年たちが球泥棒をしなければ、そしてその様子を目撃したギャラリーがそのことを証言しなければ、フィッツパトリックの初球は紛失球になったでしょう。その場合は、次は暫定球を第4打でプレーしなければならないので、ボギーで終えるのは難しかったはずです。
「だから、ボールを盗んだ2人の泥棒のおかげで、1打は救われたと思う」と明かしたフィッツパトリックは続けて、「全体には良い結果だけど、彼らには泥棒するんじゃなく、フェアウェイにポイと放り投げて欲しかった」とジョーク。
終わってみれば、球泥棒の少年たちもフィッツパトリックも笑顔という面白いエピソードでした。
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