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- 久常涼と松山英樹が同週に見舞われた不運とは? アマチュアも注意すべき久常が食らった“1罰打”
松山英樹が大会2度目の優勝を果たしたタイガー・ウッズの大会「ヒーロー・ワールドチャレンジ」。同週に開催されたDPワールドツアーの「クラウン・オーストラリアオープン」では久常涼が不運なルールトラブルに見舞われ、松山も罰打は免れたものの不運な状況に遭遇していました。
つかみ損ねたクラブが自分のボールの上に落下し、ボールを動かす
先々週、久常涼はDPワールドツアーの「クラウン・オーストラリアオープン」に出場。ファイナルラウンドはトップと8打差の15位タイから上位浮上を狙ってスタートしました。しかし、序盤から調子はなかなか上がらず3番ホールでボギー。7番ホールでようやくバーディーを取り返し、「さあ、ここから!」となった続く8番ホール。久常は不運なアクシデントに見舞われます。
DPワールドツアーがシェアした動画によれば、久常のボールはグリーン手前の“花道”に止まっていました。そこで彼はアプローチのクラブ選択に迷い、一度手にした使用クラブを交換。新たにキャディーから渡されたクラブを右手に持ち替える際に誤って落としてしまいます。そして、運の悪いことにそのクラブは自分のボールにヒット。ボールは大きく横に跳ねてしまいました。
このような場合、久常はグリーン外で止まっている自分のボールを動かしたのですから、規則9.4「プレーヤーが拾い上げた、または動かした球」の違反で1罰打。そのうえでボールはリプレースとなりました。

結果、このホールをダブルボギーとした久常は意気消沈したのでしょうか。続く9番もボギー。さらに、ハーフターン後の13番でトリプルボギーを叩き、上がってみればこの日は6オーバーの77。順位を51位タイまで落とし、競技を終えたのでした。
教訓としては、クラブや用具の持ち替え、握り替えはボールの上では行わないこと。また、素振りやワッグルといった予備動作もボールから少し離れて行ったほうが間違いはないでしょう。
それでも、過去にはこんな例がありました。
2013年のPGAツアー競技「ネーションワイド・チルドレンズホスピタル選手権」でハドソン・スワッフォードは自分のボールの後方、十分に離れたところで素振りを行ったのですが、素振りで飛ばしたディボット(切れ芝)が自分のボールにヒット。ボールを動かしてしまい、やはり1罰打のペナルティーをくらっています。
ボールが車にひかれてしまった松山英樹は無罰でリプレース
冒頭で紹介した久常涼の「オーストラリアオープン」と同じ週、バハマではタイガー・ウッズがホストを務める「ヒーロー・ワールドチャレンジ」が開催されていました。松山英樹がプレーオフの末に大会2度目の優勝を果たした大会です。その松山の第2ラウンド16番ホールでのこと。ティーショットのボールはフェアウェイ右の砂地のウェイストエリア(ジェネラルエリアの一部)に飛んでしまいます。
ボールは砂の上にあるはずですが、松山が見たのは砂の中に埋まった自分のボールでした。トーナメントのオフィシャル、もしくは関係スタッフの車がボールの上を走り抜けたのです。
もともとボールが砂の上にあったことは中継動画で確認できました。
この場合、松山は規則8.1d「球が止まった後に悪化した状態の復元」の(1)「悪化した状態の復元が認められる場合」にある「ストロークに影響を及ぼす状態が、プレーヤー以外の人、または動物によって悪化した場合」にあたり、プレーヤーはもちろん無罰でリプレースをすることができます。
そして、松山はボールのライの状態は「簡単に復元できない」と判断。その場合に認められている「元の箇所と同じコースエリア(ホールに近づかない)で最も近い箇所に置くことによってリプレースする」という処置を選択したようです。
文・小関洋一
出版社、編集プロダクションを経て83年からフリーランスライターに。テレビ誌・トレンド誌などで主にスポーツに関する記事を執筆。テレビ、ラジオのスポーツ番組の構成も手掛ける。その後はゴルフ誌やネットメディアで内外の最新情報やゴルフ場レポート、ルール解説を執筆。JGAやKGA競技のオフィシャルライターも務める。東京ゴルフ倶楽部や日本ゴルフ協会の年史製作に携わっており、ゴルフ史に関する執筆機会も多い。
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