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子どものゴルフ体験+ピザ作りコンテストでJGA専務が審査員!? 一見脈絡ないジョイントに大きな期待寄せる理由
ゴルフとピザ作りを融合したユニークなイベントが栃木・鹿沼で開催されました。遊びや食育を取り入れたコミュニティゴルフは、初心者の子どもだけでなく家族全体を巻き込み、ゴルフ普及の新たな可能性を示しています。
「第2回鹿沼キッズピッツァコンテスト」「R&Aコミュニティゴルフ」を同時開催
2月11日の建国記念日、ゴルフ場の主役は子供たちでした。
栃木県鹿沼市の鹿沼72カントリークラブに集合したのは、市内在住の小学生11人とその家族。この日はクラブハウスのレストランで「第2回鹿沼キッズピッツァコンテスト」と「R&Aコミュニティゴルフ」が同時開催されていたからです。
子どもたちは2つのグループに分かれ、オリジナルピッツァの腕を競うコンテストと、室内でも気軽に体験できるコミュニティゴルフにチャレンジしました。
ゴルフに初めて触れる子供たちのための入り口として設計されたコミュニティゴルフは、独自の柔らかいクラブやボールを使用し、専用の練習場だけでなく、学校の体育館、地域の公園、ショッピングモールのちょっとしたスペースなどでもプレー可能。この日はレストランの一角を使って行われました。

遊びの要素を取り入れたチームプレーをすることで、ゴルフの基礎技術やライフスキルを学ぶこともできるのがコミュニティゴルフです。2組に分かれてゲーム的要素を高めているため、インストラクターの指導のもと、楽しく競い合いながら、自然にコミュニティゴルフに親しんでいました。
その隣のスペースで同時に進行していたのが「第2回鹿沼キッズピッツァコンテスト」。鹿沼市の松井正一市長、ピッツァ・ワールドカップチャンピオンの坂本大樹シェフ、JGAの山中博史専務執行役が審査員となり、子供たちが自由な発想で作ったオリジナルピッツァを試食して審査しました。
生地作りから始めて、チーズはモッツァレラとナチュラルの2種類から選択。肉類と海鮮(エビ、しらす、スモークサーモン、ベーコン、ツナ、チキン、ソーセージ)からは1種類、野菜(カボチャ、ブロッコリー、コーン、ピーマン、オニオンスライス、枝豆、鹿沼こんにゃく、鹿沼にら、マッシュルーム、ミニトマト)から3種類まで選べます。さらにソースもトマトソース、コーンクリームソース、クリームソースの3種類が用意されていました。
食材は事前に知らされていましたが、“出たとこ勝負”のタイプもいれば、家でじっくり作戦を練ってくる“熟考型”も。審査基準は「生地のサイズ感と作るスピード」「色合いとバランス」「味」とあって、参加者たちは大人顔負けの手際の良さで、ピッツァ作りに取り組んでいました。
そうした中、見事に優勝を飾ったのは鹿沼産のこんにゃくとにらを使った、りょうたさん特製の「鹿沼さつきピッツァ」。まさに地産地消の作品というだけでなく、味も抜群との評価を得ました。
世界王者の坂本シェフも「こんにゃくなんて、と思っていた部分もあったんですが、組み合わせがいい。ベーコンの塩味がしっかりしていて、こんにゃくの食感とニラの風味と、トマトの酸味のバランスがすっごく良かった。本当に新しいものが今日も見れたなと思います」と子供の柔軟な発想を絶賛していました。
市原市や三木市、甲賀市、笠間市とも連携を模索
この日の審査に備えて「昨晩の夕食から抜いて参加した」というJGAの山中専務執行役も「目の前で一生懸命作る姿を見ていたうえに、お世辞抜きにどれも全部おいしかったので、ジャッジがとても難しかった。ピザ作りとともにコミュニティゴルフを経験していただいて、ゴルフというものに少しでも興味を持って、そして覚えていただければ、ゴルフ協会としてもとてもうれしい」と、初体験してくれたゴルフを続けてほしいということを強くアピールしていました。

初めて参加した子どもの多くが「ゴルフも初めてやったけど、楽しかった。またやりたい」と感想をもらしており、イベントの意味が大きいことが分かります。
鹿沼市の松井市長も「第2回のピッツァコンテストそのものも、参加者の方が非常にいろいろと研究をして臨んでいるという熱心さがすごく感じられて、ピザそのものもとても甲乙付けがたい、おいしいピザに仕上がっていたなと思います。コミュニティゴルフとピザづくりを一緒にやったことで、食育とスポーツが融合した、とても素晴らしいイベントになりました。両方を楽しむことで、また子どもさんたちにとっても、感受性豊かな幼い時代の記憶に残るイベントになったんじゃないですかね」と大絶賛。
これを受けて、鹿沼グループの福島範治社長も「コミュニティゴルフは今、教育員会と折衝して、小学生の自然体験学習にも取り入れていただくことを検討してもらっています。林間学校のような時に、コミュニティゴルフを体験してもらえれば」と次なるステップに手ごたえを感じている様子でした。
ゴルフにも、ピッツァ作りにも、無限の可能性。子供たちの柔軟な発想と吸収力が、鹿沼で養われています。
すでに山中執行役も、「市原市(千葉県)や三木市(兵庫県)、甲賀市(滋賀県)、笠間市(茨城県)とか、ゴルフに力を入れた街づくりをしているところと、いろいろ情報共有しながらコミュニティゴルフを広めていければ」と、パイロット版としてスタートした鹿沼モデルを足掛かりにして、全国へと広げていく意欲を明らかにしました。
「ゴルフのまち」や「ゴルフの聖地」を目指している各自治体がその気になれば、それぞれの土地に合わせたコミュニティゴルフの展開が、可能になっていくはずです。
取材・文/小川朗
日本ゴルフジャーナリスト協会会長。東京スポーツ新聞社「世界一速いゴルフ速報」の海外特派員として男女メジャーなど通算300試合以上を取材。同社で運動部長、文化部長、広告局長を歴任後独立。東京運動記者クラブ会友。新聞、雑誌、ネットメディアに幅広く寄稿。(一社)終活カウンセラー協会の終活認定講師、終活ジャーナリストとしての顔も持つ。日本自殺予防学会会員。(株)清流舎代表取締役。
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