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- 中断後の再開もスタート遅延も大嫌い… 豪雨による「中断」がツアープロのプレーに及ぼす影響
洋の東西を問わず、シーズン中に必ずあるのが、降雨や雷による中断だ。激しい雨のため、コース内に水が溜まってプレーに支障が出たり、落雷の危険を考えての中断となる。はたしてこのような中断は選手にとってどのような影響を与えるのだろうか。
中断後の再開もスタート遅延も大嫌い
雨や雷によってトーナメントが中断することは珍しくない。そのまま競技を再開できないときもあれば、数時間後に再開するケースもある。選手にしてみれば、中断はどのような影響を与えるのか、手嶋多一に聞いてみた。
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コンディションをもう一度仕上げなければならないだけに、中断後の再開を好む選手は少ないでしょう。正直、ボクは雨や雷による中断もスタート遅延もめっちゃ苦手です。
どんなにいいスコアでラウンドしていても、中断後は必ずといっていいほどスコアがボロボロになります。スタート遅延の場合も一気にテンションが下がりますね。当然、スコアもよくありません。

自分と同じタイプがどれだけいるか分かりませんが、とにかく自分の場合は集中力が低下します。スタート遅延ならリズムもそれほど狂わないだろうと思うかもしれませんが、嫌なんですよ。
一応、前日からその日の予定を組み立てるわけです。何時スタートだから、何時に上がるなと。ということは、何時にコースを出て健康ランドに行って、その帰りにあそこでラーメン食べてという計画が一気に崩れますからね。どうせなら、コースへ行く前に中止と発表されるといいんですが、コースに到着してから、「1時間遅れます」、さらに「もう1時間とか遅れます」とかアナウンスされるとダメですね。
ボクの場合は極端かもしれませんが、スタート遅延のアナウンスがある度にストレッチなどの準備をやり直す選手もいるので、やはり大変だと思います。
ちなみに、中断中やスタートの遅延中に選手が何をしているかといえば、人それぞれですね。ロッカーやレストランで他の選手と談笑する選手もいれば、自分の車に戻って仮眠をとったり、読書したりする選手もいます。ボクは車で寝る派です。キャディーを帯同しているときは、スタート時間が決まったら教えてほしいと頼んでおきます。
最悪なのはスタートした後の中断です。天気予報が外れていきなり豪雨になるときってあるじゃないですか。若い頃はラウンド後に着替える私服は持ってきていても、ゴルフウエアを用意していないんですよ。ビショビショになって戻ってくるので、やむを得ず、その私服に着替えて、着ていたゴルフウエアを乾燥室で乾かしていました。もちろん、最近は予備のゴルフウエアは用意していますよ。
欧州ツアーに参戦していた頃は、最初から雨が降るものだと思っているので、憂鬱にはなりますが、それなりの準備をしているぶん、まだ覚悟はできています。やっぱり日本の試合での急な雨だけは勘弁してほしいですね。
一度中断するとなかなか再開しない理由
雨といえばレインウエアですが、着用してのプレーを嫌がるプロは多いですね。最近は機能性が上がっているものの、やっぱり体の動きを妨げるからでしょう。ただ、雨が降ると強いプロもいるんです。佐藤信人選手なんて、雨天での優勝争いはほとんど勝っていると思いますよ。
自分はレインウエアに限らず、セーターでもベストでもラウンド中に脱いだり着たりするのは嫌いですね。スイングする際の感覚が変わるので、脱いだ後や着た後は大概ショットが曲がります。だから暑くなっても寒くなってもスタートのままの姿をキープしています。
セーターを着たまま汗をダラダラ流しながらプレーをしていて、「何で脱がないの?」と同伴プレーヤーに聞かれますが、そういう理由です。
話を中断に戻しましょう。仮に雨が止んだとしても、すぐにプレーを再開するわけではありません。コース整備に時間が取られますし、選手の練習時間や移動時間を含めると、1時間の中断でも再開は1時間半から2時間後ぐらいになります。選手がある程度ホールを消化している場合は、再開時間が日没後になりそうだとそのままサスペンデッドとなり、残りを翌日に消化します。全体の半数しかスタートしていなければ、天候次第でキャンセルになることもありますね。
中断後のプレーは、アベレージゴルファーにとって昼食後のプレーと似ているかもしれません。昼食を挟むことによって、流れが変わるケースがあると思います。特に前半いいスコアで回りながら、昼食後に崩れるパターンですよね。
ボクが言うのもなんですが、解決策としては、立つ時間を長くすることです。後半スタート時間のギリギリまでレストランで座っているのではなく、1時間あるなら最後の20分間は立っているようにしましょう。パッティングの練習をしてもいいですし、ぜひ一度お試しあれ。
手嶋多一(てしま・たいち)
1968年10月16日生まれ、福岡県出身。15歳で日本オープンの予選を通過するなど、ジュニア時代から活躍し、“九州の怪童”と呼ばれる。米国留学を経て93年に国内男子ツアーでプロデビュー。日本オープン、日本プロなどツアー8勝を飾る。07年には欧州ツアーにフル参戦している。現在はシニアツアーを主戦場にしながら、男子ツアーにも数試合出場している。2025年は国内シニアツアー最終戦「いぶすき白露シニア」で4年ぶり3勝目を挙げる。ミズノ所属。
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