使ってなくても寿命は1年!? 交換前に知っておきたい「グリップの太さ」で曲がりを抑える方法

ゴルフクラブを構成する大事なパーツの1つに「グリップ」があります。ゴルファーとクラブを結ぶ唯一の接点でもあるため、スイングを磨き、スコアアップするために非常に重要な役割を果たしています。今回はそんなグリップの「太さ」にまつわるお話。

見た目の太さは同じでも内側の径が異なる

 ヘッドやシャフトの性能を気にするゴルファーは多いですが、「グリップ」を気にしている人はどれほどいるでしょう? グリップは体とクラブを結ぶ唯一の接点で、スイングのしやすさだけでなく、ボールの曲がりなど結果にも大きく影響する重要なパーツ。本来、ヘッドやシャフトに負けず劣らず、こだわるべき部分なのです。

細かい表記まで見ずにグリップを選んでいる人のほうが多数派でしょう 写真:AC

 ゴルフクラブのグリップには、ゴムなどの摩耗しやすい素材が使用されているため、定期的な交換が必要となります。頻繁に練習に行けば、摩擦で消耗するだけでなく手の脂などで劣化しますし、使用していなくても時間の経過によっても劣化していきます。もし、購入から1年以上経っていて、一度もグリップ交換をしていないクラブがあるなら、すでに劣化がかなり進んでいる恐れが強いです。

 劣化したグリップを使い続けると、さまざまな弊害があります。たとえば、スイング中にグリップが滑りやすくなり、無意識に強く握ってしまって腕が力みやすくなります。そうなると、スムーズなスイングをすることは難しく、ダフリ、トップ、スライスなど、さまざまなミスが出る恐れがあります。

 日々頑張って練習を重ねていても、グリップの劣化が原因でボールが曲がってしまったら、とてももったいないですよね。少なくとも年に1回は、グリップを交換するのが理想なのです。

 では、交換に使うグリップはどのように選ぶべきなのでしょう? もし、もともと装着されていたグリップがしっくりきているなら、ショップや工房で同じモデルに交換してもらうと良いでしょう。一方で、ボールをつかまえたい、引っかけを抑えたいなど、グリップでショットの改善を目指すなら、目的に合ったものを選ぶことで、かなりの効果が見込めます。

 その際、気をつけてほしいのが「グリップの太さ」です。

 よほどギアに詳しい人でなければ知らないことかもしれませんが、グリップには同じモデルであっても違ったサイズのモノが用意されています。「M58」「M60」「M62」といったサイズがあり、Mは「メンズ」、数字は「グリップの内径」を表しています。

 通常、ショップに並ぶ吊るしのクラブなどに標準で装着されているのは「M60」のグリップです。また、グリップメーカーからはさまざまなモデルのグリップが発売されていますが、「M60」は基本的にラインナップされているものの、「M58」「M62」といったサイズは用意されていない場合もあります。

 ちなみにどのサイズも、グリップの外径を見れば同じ太さになっていて、シャフトと接する内径の大きさとゴム部分の厚みに違いがあります。たとえば「M58」は「M60」に比べて、内径が小さくなる分、ゴムの部分が厚くなるため、同じ太さのシャフトに装着した場合に、「M58」の方が太く感じられます。

 一見、「M62」が1番太いように感じるかもしれませんが、グリップに関しては「数字が小さいほど太く感じる」ことになるので、まずこの点をしっかり押さえておきましょう。

下巻きテープの巻き方でも太さは変化する

 このようにグリップには3つのサイズがあり、手の大きさや目的に合わせて選ぶことができます。

 もし、もっとボールをつかまえたいなら、細い「M62」を試してみても良いでしょう。指先でグリップを握りやすくなり、太いものに比べて、スイング中にフェースをターンさせやすくなります。

 逆に、フェースの返りすぎによる引っかけに悩んでいるなら、太いグリップを装着してみると良いでしょう。細いものとは対照的に、手の平とグリップがしっかり密着するので、余分な手首の動きを抑える効果が見込めます。

 さらに付け加えるなら、グリップの「下巻きテープ」の巻き方でも効果が期待できます。

 ゴルフクラブのグリップは、両面テープを使ってシャフトに装着されます。グリップの下に巻くことから下巻きテープと呼ばれますが、このテープの量を増やすことでもグリップの太さを変化させることができます。

 通常は、テープを1重だけシャフトに巻きつけ、グリップを装着しますが、同じグリップであっても、下巻きを2重にするだけでかなり太く感じられます。グリップサイズを変える方法に比べて、3重、4重と微調整が可能になるので、より自分に合った太さを見つけることができるかもしれません。

 また応用編として、右手で握るグリップ下部だけテープを増やして太くする、といった調整も可能です。実はグリップに強くこだわるツアープロには、独自の巻き方が存在することも多く、例えば米ツアー屈指の飛ばし屋、バッバ・ワトソン選手は右手で握る部分に10枚、左手で握る部分に12枚ものテープを巻き、その上に特注の極太グリップを装着しています。(※ワトソン選手は左打ちです)

 これはかなり極端な例ですが、トッププロの技術を持ってしても、それだけグリップの太さが大事だということを示しています。

 ただし注意したいのは、太いグリップや下巻きを増やすことで、クラブバランスが変化することです。太いということは、それだけグリップ側に重量があることになるため、クラブ全体のバランスで見るとヘッドが軽く感じられるわけです。グリップの握りやすさだけでなく、このバランスの変化にも気を配ると、より自分に合ったクラブに調整することができます。

 現在、メーカーからはさまざまなグリップが発売されています。好みのデザインやカラーで選ぶのも良いですが、その際に太さにしっかり気を配ると、ショットが安定してゴルフがより楽しくなるでしょう。

【図解】グリップ交換の基本的な手順を写真で見る

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