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- ツアープロキャディーって儲かるの? 国内女子ツアーで戦うキャディーの懐事情
昨シーズンは賞金ランキングの上位7人が1億円を突破した国内女子ツアー。年々トーナメント自体の賞金総額は増え、女子プロの獲得賞金は上がっている。果たして彼女たちのバッグを担ぐキャディーの収入も上がっているのだろうか。
必要経費が収入を上回る週も少なくない
女子プロ好きな人なら、ツアープロキャディーの立ち位置は何ともうらやましい限りでしょう。間近でプレーを見ることができるだけじゃなく、選手とも仲良くなれて、優勝したらビッグボーナスを得ることもできます。
さぞ優雅な暮らしを送っているのだろう、と思う人もいるかもしれませんが、実際はそんな甘い世界ではもちろんありません。交通費や宿泊費といった必要経費を考えた場合、赤字になるトーナメントは決して珍しくないからです。
例えば、国内女子ツアーの開幕戦となったダイキンオーキッドレディスを例に挙げてみます。東京-那覇の航空運賃は往復で約10万円になるが、格安航空券なら3万5000円ぐらいに抑えられます。ホテルも早めに安いところを探せば1泊5000円程度のところもあり、6泊で3万円。レンタカーが6泊7日で格安なところなら約5万円。安く見積もって合計の経費が11万5000円になります。
これに食費が1日1500円として7日間で1万500円加わると、12万5500円。ツアープロキャディーの場合、1週間の基本給が10~13万円ぐらいが一般的なので、当然アシが出る計算になります。
仮に担当した選手が予選落ちだった場合、赤字のまま次戦に向かわなければなりません。仮に予選通過しても下位で試合を終えると、キャディーに入る収入はほとんどないと思って構わないそうです。
もちろん、毎週12~13万円の経費が掛かるわけではありませんが、それに近い金額はかかります。聞けば、キャディーの基本給はこの30年ぐらい変わっていないらしく、世の中の物価は上っていることを考えれば、実質マイナスといってもよさそうです。
当然、キャディー側も値上げ交渉をするようですが、ツアープロも年間で多額の賞金を稼げるのはひと握りの試合だけ、必要経費は抑えたいところです。交渉がスムーズにいかず、結果としてコンビを解消するパターンも珍しくないようです。キャディーも必死ならプロも必死ということです。
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