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ちょっぴりアスリートライクに進化! 最新の「ゼクシオ エックス ドライバー」を前作と試打比較

2024.03.07 鶴原弘高
ギアくら ゴルフギア ゼクシオ13 ダンロップ ドライバー 試打

「ゼクシオ エックス」は、メインシリーズとして展開されている「ゼクシオ」ならではのやさしさを備えながら、少しパワーのある人や若年層をターゲットにした別シリーズです。2023年12月に発売されたばかりの最新「ゼクシオ エックス」と、前作(22年モデル)をゴルフライターの鶴原弘高が試打比較しました。「ゼクシオ13」との違いについてもレビューします。

「ゼクシオ 13」と同じく、最新の「ゼクシオ エックス」もミスヒットに強くなった

 兄弟シリーズの「ゼクシオ 13」では新たに「バイフレックス フェース」と名付けられた新しい設計手法がとられ、フェースの高初速エリアを広げているのが特徴のひとつです。同様のテクノロジーが最新の「ゼクシオ エックス」でも採用されていて、それによってなんと前作比でフェース面の高初速エリアを143%も拡大しています。

左から「ゼクシオ エックス」の22年モデルと24年モデル
左から「ゼクシオ エックス」の22年モデルと24年モデル

 もうひとつ前のモデルに遡ると、「ゼクシオ エックス」は20年モデルから22年モデルになったときにも高初速エリアを120%も広げていました。つまり、「ゼクシオ エックス」も代を重ねるごとに、ミスヒットしたときにボール初速を落とさないように進化しているということです。

 特徴的なクラウンの突起物「アクティブ ウィング」は、最新の「ゼクシオ エックス」にも採用されていて、「ゼクシオ 13」と同じく打点のバラつきを11%ほど軽減することに成功しているとのこと。

 同じようなテクノロジーが使われ、同じように進化してきた兄弟シリーズの「ゼクシオ」と「ゼクシオ エックス」ですが、大きな違いはクラブ重量とネック調整機能の有無です。ドライバーで比べると、「ゼクシオ 13」のクラブ重量が286グラム、「ゼクシオ エックス」が301グラム。「ゼクシオ エックス」のほうが約15グラム重くなっています。

 また、「ゼクシオ エックス」は「スリクソン」シリーズと同じQTSというヘッド脱着機構を備えていて、ゴルファー自身でロフト角やライ角を簡単に調整することが可能。リシャフトしやすいのも「ゼクシオ エックス」の長所になっています。

ヘッドの構えやすさは、スリクソン「ZX」シリーズを彷彿させる

 最新の「ゼクシオ エックス」と22年モデルの前作「ゼクシオ エックス」を構え比べてみると、共通点と相違点が見受けられます。

左から「ゼクシオ エックス」の22年モデルと24年モデルの構えた見た目
左から「ゼクシオ エックス」の22年モデルと24年モデルの構えた見た目

 共通しているのは、フェース上部のトップラインからフェース面までが、すっきりと平行に揃って見えるところです。当たり前のように思われるかもしれませんが、ターゲットに対するこのラインが意外とズレているモデルもあって、構えづらく感じることもあるのです。構えたときの「ゼクシオ エックス」のフェースの見え方は、最新の「スリクソン」シリーズのドライバーとも共通する部分があるように思います。

 新作「ゼクシオ エックス」が前作から変わっているところは、フェースのトゥ側の見え方です。新作はバルジ(フェース横方向の丸み)がしっかりと付いているに見えて、いくぶんクラシックなヘッドシェイプに感じられます。新作のほうが、よりアスリートに好まれそうなヘッド形状になっているとも言えるでしょう。

「スリクソン ZX5」が少しハードだと感じる人に、ちょうどいい性能

 打ってみると、新旧モデルともに「ゼクシオ」よりも引き締まった打感になっていて、フィーリングにおいてもアスリート好みに仕上げられているのが分かります。スイング中にナチュラルにヘッドをターンさせやすく、そのおかげで球もつかまえやすいです。

筆者の場合は同じように振っているつもりでも新作のほうがヘッドスピードが上がった
筆者の場合は同じように振っているつもりでも新作のほうがヘッドスピードが上がった

 右へのミスをなくすように開発されている「ゼクシオ」に対して、「ゼクシオ エックス」は新旧モデルともにヘッド挙動がニュートラル。ドローやフェードを打ち分けやすく、それでいてヘッドが機敏に動きすぎて難しく感じることがありません。どんなゴルファーが打っても、そこそこうまく打ててしまいそうな高バランスなヘッド性能です。

 新旧モデルでの試打計測データを確認したところ、弾道には大きな違いがありませんでした。「ゼクシオ エックス」のターゲットゴルファーを意識してヘッドスピード43m/sで打つと、ともに打ち出し角が14~15度、スピン量は2500回転前後。キャリーを出しながら飛ばすには理想的な数値で、低スピンになりすぎないところが弾道安定性にも貢献しています。こういった弾道特性は、あえて前作から変えていないのでしょう。

 ヘッド挙動や弾道には差がないものの、標準採用されているシャフトのフィーリングは新旧モデルで少し異なっています。新作のシャフトは、筆者には手元側が硬く感じられて、スイングの切り返し時点からパワーを込めて打っている感覚がありました。それによって同じスピードで振っているつもりでも、新作のほうがヘッドスピードとボールスピードが上がる結果となっています(このあたりは個人差がありますので、参考程度に留めておいてもらえればと思います)。

 最新の「ゼクシオ エックス」は、ヘッド形状からして最新のスリクソンの流れを汲んでいて、前作よりもアスリートライクな雰囲気のモデルになっています。スリクソンのなかでは寛容性が高い「スリクソン ZX5」でも少しハードに感じる人に、クラブ重量的にもヘッド性能的にも「ゼクシオ エックス」はちょうどいいです。現在、市場にある多種多様なドライバーのなかにおいても、最新の「ゼクシオ エックス」はもっともニュートラルな性能で、いわば優等生のようなモデルと言えます。

試打・文/鶴原弘高
つるはら・ひろたか/1974年生まれ。大阪出身。ゴルフ専門の編集者兼ライター。仕事のジャンルは、新製品の試打レポート、ゴルフコース紹介、トレンド情報発信など幅広く、なかでもゴルフクラブ関連の取材が多い。現在はゴルフ動画の出演者としても活躍中。ギア好きゴルファーの会員制コミュニティサイト『3up CLUB』(https://3up.club/)では、配信される動画のキャスター兼編集長を務めている。Instagram:@tsuruhara_hirotaka

【取材協力】フライトスコープジャパン

「FlightScope MEVO Range」と「Pro V1 RCT」ボール
「FlightScope MEVO Range」と「Pro V1 RCT」ボール

今回の取材はフライトスコープジャパン本社内のパフォーマンススタジオをお借りし、「FlightScope MEVO Range」と「Pro V1 RCT」ボールを用いて計測を行いました。
公式サイトhttps://flightscope.co.jp/

【画像】これが「ゼクシオ エックス」22年モデルと24年モデル、「ゼクシオ 12」「ゼクシオ 13」の試打データの違いです
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