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“AIフェース”対決! キャロウェイ「パラダイム Ai スモーク MAX」とコブラ「ダークスピード X」どっちが曲げずに飛ばせる?
世の中はAI(人工知能)ブームに沸いていますが、ゴルフクラブにもAIが来てます! というわけで、今回はフェース設計にAIを使っているという代表的な2モデルをピックアップ。ゴルフライターの鶴原弘高がヘッドスピード43m/sで打ち比べました。
2019年からAIフェースをリリースするキャロウェイ
ギアに興味のあるゴルファーならご存じの通り、ゴルフクラブメーカーでもっとも“AI推し”しているのはキャロウェイです。2019年に初めてAIによってフェース設計した「エピックフラッシュ」を発売して以降、クラブ設計におけるAIの活用範囲をどんどんアップデート。最新モデルの「パラダイム Ai スモーク」では、ゴルファーのクラブ軌道やフェース角などのスイングデータまでをAIの計算項目に入れた「Ai スマートフェース」を搭載しています。キャロウェイは、対象ゴルファーとモデルごとの性能を明確化することで、より飛んで曲がらないドライバーをリリースしているわけです。
キャロウェイ以外のメーカーでAIを活用をはっきりとアピールしているのがコブラです。最新モデル「ダークスピード」シリーズには、フェース設計にAIを活用した「パワーシェル AI H.O.T フェース」が搭載されています。
余談ですが、これらのメーカー以外でもクラブ設計にAIを使っているメーカーはあるようです。ですが、それを売りにするほどまでには至っていないというのが実情でしょう。仮に“AI推し”をアピールして勝負に出ても、先行する「キャロウェイ=AI」というイメージを塗り替えるのは難しいからです。他メーカーはたとえAIを多かれ少なかれ使っていても、負け戦には出ないようにしていると言えるかもしれません。このあたりはマーケティング的な話なので置いておいて、AI設計をゴルファーにきちんとアピールしている2社のモデルをさっそく打ち比べてみましょう。
中間的な性能のスタンダードモデルで試打比較
比較試打するために用意したのは、キャロウェイ「パラダイム Ai スモーク MAX」とコブラ「ダークスピード X」のロフト角9度、どちらも標準シャフトを装着したモデルです。
少しややこしい話を先に説明しておくと、「パラダイム Ai スモーク」シリーズのなかで、中間的な性能のスタンダードモデルとして位置づけられているのが「パラダイム Ai スモーク MAX」です。これとは別に球のつかまりのいいドローバイアスの「パラダイム Ai スモーク MAX D」というモデルも展開されています。コブラの「ダークスピード」シリーズでは、中間的な性能のモデルが「ダークスピード X」であり、「ダークスピード MAX」はドローバイアス設計のモデルになっています。同じMAXというモデル名なのですが、シリーズのなかでの立ち位置が違っています。なので、今回はシリーズのなかでのスタンダードモデルをピックアップして試打することにしました。
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