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- 「ライ角診断は血液型じゃなく健康診断」てどういう意味!? 47都道府県巡るピンのフィッティングイベントで重要性を実感
ピンの公認フィッターが全国47都道府県を回るフィッティングイベント「ゆけゆけフィッティングキャラバン隊」が今年も開催されています。2024年9月7日から12月1日まで約3カ月をかけて全国を回るイベントの現場を取材して、参加者の声を聞いてみました。
「健康診断のように定期的にライ角診断を」
ピンの公認フィッターが全国47都道府県を回るフィッティングイベント「ゆけゆけフィッティングキャラバン隊」が今年も開催されています。2024年9月7日から12月1日まで約3カ月をかけて行うイベントで、今回が4回目(4周目)となります。公認フィッターが専用キャラバンとともに全国を巡るイベントは毎回好評だといいます。今回は9月15日に埼玉県新座市の「ウィンズゴルフステーション新座」で行われたフィッティングを取材して、参加者の声を聞いてみました。
参加方法は事前予約と当日の先着順の2通りです。この日の事前予約は6枠がすべて満席。事前予約では1コマ45分間のフィティングを受けることができます。当日の先着順では約20分間の試打とフィッティングが可能です。
取材した1人目はピンのアイアンを使っているゴルフ歴15年のピンユーザーでした。
――今回、フィッティングを受けようと思った理由は?
「以前にもピンのフィッティングを受けたことがあって、そのときに適正ライ角を調べてもらうと+2度(2度アップライト)という結果でした。(身長などから最適なシャフト長とライ角を色分けして示すピンの)カラーコードはグリーン。でも、使っていくうちに段々とアイアンが合わなくなってきてしまったので、もう一度、フィッティングしてもらいたいなと思いました」
――フィッティングを受けてどうでしたか?
「今日、ライ角診断をしてもらったらグリーンではなくてシルバー(4度アップライト)が適正だと言われました。最初はビックリしましたが、シルバーで『G430』アイアンを打たせてもらったら、すごく良かった。芯に当たってくれる分、抜けが良くなって、打感が良くなった感じがしました」
同じピンでフィッティングをしたにもかかわらず、適正ライ角が+2度から+4度になったことに驚き、ピンフィッティングスペシャリストの穐元清史さんに話を聞いてみました。
「年齢を重ねたり、スイングを少し変えたりすると、アドレスやスイング軌道が変わってきます。実はプロも持ち球をフェードからドローに変えたり、スイングを変えたときなどに適正ライ角が変わることがあります」
ライ角診断について穐元さんはわかりやすく例えてくれました。
「ライ角診断は健康診断みたいなものです。定期的に受けていないと、いつの間にか変わってしまうことがあります。一生変わらない血液型ではありません」
フィッティングを受けてガラッと変わるかも
2人目は当日参加のゴルフ歴35年のゴルファーです。フィッティングを受けるのは初めてとのことでした。
「あんまりクラブのことは詳しくないけど、最近、ゴルフ仲間の間でもピンの評判が良いんです。たまたま今日、練習に来たら、こういうイベントをやっていたので打たせてもらいました」
――「G430」シリーズのドライバー、フェアウェイウッドを打った感想は?
「確かにやさしいし、思っていた以上にドライバーが飛びました。いつも通っている練習場で打たせてもらうと、自分の使っているクラブとの違いがわかるから良いですね」
3人目は事前予約の人でした。ゴルフ歴25年の55歳で。ギアに精通しているとのことです。
「ずっとピンのフィッティングを受けたかったのですが、いつも枠がいっぱいで…。今回は1枠空いていたので、すぐ応募しました」
――受けてみた感想は?
「まずライ角診断の結果、プラス2度アップライトのグリーンになりました。今まで店頭で買った他メーカーのクラブ(つるしのクラブ)は、みんなからの評判は良いのに自分にはイマイチ合わなかった。それはクラブの問題ではなくて、ライ角が合っていなかったのかと納得できました」
――ピンのドライバー、アイアンを打った率直な感想は?
「思っていたよりも音が良かった。今まで、ピンのドライバーは独特な音がすると思っていたのですが『G430 MAX』は音も打感も良かったです。アイアンも『ブループリント』とか『G730』とかいろいろ打たせてもらいましたけど、『G430』が良かったです」
地道なフィッティング活動を継続
秋は新製品が発売される季節ですが、ピンは今のところジュニア用の新モデル「Prodi G(プロディジー)」を発売したのみ。今は、全国47都道府県を回る地道なフィッティング活動に力を入れているようです。
最近になってようやく日本のアマチュアゴルファーにも「フィッティング」という言葉が定着してきましたが、ピンは1960年からフィッティングを始めました。カラーコードチャートを導入したのは1972年から(2017年にカラーコードを一部リニューアル)で、一人一人の体形、手の長さによって、適正なライ角、そしてシャフトの長さを最適化させるピンのフィッティングは、米国でも日本でも時間をかけて浸透していきました。
ピンは日本でも近年着実に業績を伸ばしていますが、このような地道なフィッティング活動が実を結んでいるからかもしれません。
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