- ゴルフのニュース|総合ゴルフ情報サイト
- 記事一覧
- ギア・グッズ
- プロギア「RS SPEED」でヘッドスピードが1m/sアップ!? 「RS MAX」と打ち比べてみた!
プロギアが、「RS」シリーズの新モデルとして「RS SPEEDドライバー」を5月16日に発売しました。シリーズ最軽量、加速するヘッドで飛距離を伸ばす「高速ドライバー」とのことですが、先行モデルの「RS MAXドライバー」と、どのように違うのでしょうか。ゴルフイラストレーターの野村タケオさんに打ち比べてもらいました。
スピードアップを重視して作られた「RS SPEED」
飛距離アップはレベルを問わず、多くのゴルファーが抱く夢です。そんな願いをかなえるべくプロギアが5月16日にリリースした最新モデルが「高速ドライバー」と銘打たれた「RS SPEED」です。

ゴルフにおいて、ボール初速、打ち出し角、スピン量が飛びの3要素と呼ばれます。その中で、最も飛距離に影響すると言われているのが「ボール初速」です。従来のプロギアは「ギリギリの驚初速」をうたうフェースの高い反発性能でボール初速アップにアプローチしてきましたが、今回着目したのは「ヘッドスピード」を上げることでした。
例えばヘッドスピードが1メートル/秒上がれば、ボール初速は1.5メートル/秒上がり、理論上は約6ヤードの飛距離アップが実現できるとされます。フェースの反発力にルール上の規制がある中、クラブの性能で効率良く飛距離を伸ばすには、ヘッドスピードの最大化が近道と考えたわけです。
そんな中で「RS SPEED」はスピードアップのため「アクセラレーション・テクノロジー」を搭載しました。シリーズ最軽量の総重量276グラム(SRフレックス)に調整し、ヘッドにかかる空気抵抗を減らすために、ヘッド部分の厚みが少ないシャローデザインを採用。そこにプロギアがこだわってきたギリギリの反発性能のフェースを加えることで、「ギリギリ×ベストスピード」の性能を持ったクラブを作り上げたとのことです。
今回はリリース前に「RS SPEEDドライバー」を試打する機会に恵まれたので、ゴルフイラストレーターの野村タケオさんにテストをしてもらいました。2024年発売モデルの「RS MAXドライバー」と打ち比べることで、どれほどスピードアップするのか徹底チェックしていきます。
「RS SPEED」に替えただけでヘッドスピードが40.1から41.2にアップ!
今回「RS SPEEDドライバー」との比較に使用した「RS MAXドライバー」は、高慣性モーメント化による安定性を重視したモデルです。これによって高弾道で左右のブレが少ないストレートなボールが打ちやすくなっています。クラブ重量は300グラム(SRフレックス)で、「RS SPEEDドライバー」よりも24グラムほど重くなっています。
試打を開始し、体が温まってきたところで、「RS SPEEDドライバー」と「RS MAXドライバー」を同じホールで続けて打ってみることにしました。プロギアの計測器「RED EYES POCKET(レッドアイポケット)」を使用し、同じ感覚でフルスイングした時のヘッドスピードを計測してみると、2つのクラブで1.1メートル/秒もの差が出ました。

「プロギアの計測器はシビアな判定なので、いつもヘッドスピード40メートル/秒を超えるのがやっとなのですが、『RS SPEED』は軽快に振り抜けて、楽に41メートル/秒以上の数値が出てくれました。軽量モデルとは言っても、シャフトにしっかり感があって、全体的にしなってくれるのでタイミングが取りやすいですし、これでスピードが上がるなら良いですね。しっかり高さも出て、240ヤードは飛んでくれています。それでいて、弾道はほぼ真っすぐで、つかまるけど、つかまり過ぎない印象でした。スピン量も適正に収まるので、安定してキャリーが出てくれます」(野村さん)
手元から中間にかけては適度な剛性でしっかり感を出し、先端部分がムチのようにしなることでヘッドスピードがアップします。また、標準的なものより14グラムほど軽い36グラムのグリップを装着することで、クラブ全体を軽量化させながらも振りやすいバランスに整えています。
ヘッド、シャフト、グリップと細かな調整をかけたことで、振るだけでスピードの上がるクラブになっているわけです。
RS MAXも重く押し込める感覚が魅力的! 試打で最適なクラブを見つけよう
「ただ打ち比べてみると、現行の『RS MAX』にも違った魅力がありますね。軽快にスッと抜ける『RS SPEED』に対して、『RS MAX』はボールを重く押し込むような感覚で打っていけます。クラブ全体の重量感でスイング軌道も安定させやすいので、こちらのタイプが合う人もいるでしょう」(野村さん)
クラブの軽量化は確実にヘッドスピードアップにつながりますし、全体のバランスを調整して振りやすさを出した「RS SPEEDドライバー」が合う人は多いでしょう。
一方で、軽いものよりも重いクラブの方が振りやすさを感じて、スピードが出るタイプの人もいますので、まずは試打をして、自分にとって振りやすい重さなのかどうか確認することが大切になりそうです。

ちなみに筆者(ゴルフライター・田辺直喜)もラウンドに同行し、2つのドライバーの打ち比べを実施しましたが、野村さんと同じく1メートル/秒以上のスピードアップに成功しました。
筆者はヘッドスピードが45メートル/秒以上と速めですが、それでもボールが吹け上がることなく、前に伸びるような弾道になっていたことが驚きでした。
ただし、軽量タイプの「RS SPEEDドライバー」はヘッドの最下点がやや高くなる傾向があり、打点が少し下めになっていました。1発の飛びは魅力ですが、筆者が18ホールをプレーする上で結果が安定するのは「RS MAXドライバー」になりそうです。
今回のテストで分かったことは、クラブの重さは弾道、飛距離に大きく影響するということです。軽快に振り切れるバランスに調整された「RS SPEEDドライバー」は、飛距離アップの大きな武器になり得るクラブですので、気になる人はまず試打をしてみることをおすすめします。
最新の記事
pick up
-
マキロイが使うボールはアマチュアにも有効? テーラーメイド「TP5」「TP5x」&「プレイヤーズ グローブ」使用者リアル座談会<PR>
-
【連載コラム】「MODUS3」の誕生から共に歩んだ男… 全6モデルへの思い入れを日本シャフトの担当者と振り返る<PR>
-
クラブと体の「接点」は重要! テーラーメイドのツアーボール「TP5」「TP5x」と「プレイヤーズ グローブ」は細部までこだわった逸品<PR>
-
ナイスショット連発で上重アナも仰天!? キャロウェイ「ELYTE」シリーズをラウンドで使用するとアマチュアにとって大きな恩恵が!<PR>
-
6/22まで【クイズに答えて200名さまに抽選で当たる!】Taylor Made Golf(テーラーメイドゴルフ)ボール
ranking