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- 「ずっとフェースがスクエアに保たれる」 ピン新作「i240」アイアンはシャープな美顔なのに曲げたくても曲がらない!?
7月9日、ピンはアイアンの新モデルとして「i240」を発表しました。前作の「i230」は多くの契約プロが使用するなど、アスリートモデルというイメージが強いアイアンでしたが、最新モデルはちょっと違った味付けがされているようです。ギアマニアのシングルゴルファーがテストすると、その違いは明らかでした。
世界で59勝を挙げたモデルの後継作はアマチュア向け
今でこそピンのツアーモデルアイアンといえば軟鉄鍛造の「ブループリント」シリーズになりましたが、それ以前はソフトステンレスのヘッドに「エラストマー」などの異素材を複合した構造のものが主流でした。その代表モデルが「i230」で、金谷拓実をはじめ、多くの契約選手が使用。国内外で59もの優勝に貢献してきました。

その「i230」の後継機種となる「i240」が7月9日に発表となりました。今回のキャッチフレーズは「美キャビティ」。これまでツアープロが使用するなど「上級者向け」のイメージが強かった同シリーズですが、「i240」からはやさしさを強調し、アマチュアゴルファーの初・中級者でも使いやすい性能に仕上がっているようです。
今回は発表に先立ち「i240」の試打テストを実施しました。テスターを務めたのはゴルフメーカー向けのPR業務を行うアイアンシェル代表の甲斐哲平さんです。シングルハンデの腕前を持ち、自身でクラブの組み立てを行うほどのギアマニアである甲斐さんは新しいピンのアイアンをどう評価するのでしょうか。
カッコいい顔なのに打つとボールがとにかく真っすぐ飛ぶ
まずは「i240」の7番の顔(ヘッド形状)をチェックした甲斐さん。
「以前にピンの『i210』を使ったことがありますが、同じ系統のアスリートライクな顔になっていますね。オフセットが少ないストレートな顔でターゲットに対して構えやすいです。ただ前作までと比べるとフェースが大きく見えますね」

「i240」のヘッドやソールは前作の「i230」とほぼ同じサイズに設計されています。一方で変更が加えられたのが溝の本数です。前作の18本に対し、「i240」は13本と少なくすることで、構えたときの安心感を向上させています。溝を減らすとスピン量が減りそうに感じますが、フェースの平らな部分の面積が増えることでインパクト時の摩擦が増すので、むしろスピンが増えるようです。
「i240」の7番で数球打った甲斐さんは驚きの表情で話します。
「今までのiシリーズは操作性が高くて、曲げようと思えばボールをしっかり曲げられるクラブでした。それがある種の難しさでもあったのですが、『i240』はとにかくボールが真っすぐ飛びます。これだけ男前な顔のアイアンで打感もソフトで気持ちいいのに、ギャップがすごいですね。意図的にボールを曲げようとしても真っすぐ飛んでいきます。これなら楽にグリーンが狙えそうです」
前作までと大きく異なり「i240」で追求しているのは「やさしさ」です。ツアープロが好むようなシャープな見た目を保ちながら、大型ヘッド並みの飛びと寛容性を目指したようです。
その鍵となるのが軽量カーボンを複合した新設計の「バッジ」です。バックフェースを軽量化し、ヘッド下部に衝撃を吸収する「CTP」や「高比重ウエート」を搭載することで深・低重心化を実現。小さいヘッドのまま慣性モーメントを高め、さらにロフトをこれまでの33度(7番)から「31.5度」にストロング化することでやさしく飛ばせるようになりました。
「ヘッド構造で高さが出るので、ロフトが立っても楽に高い球が打てますよ。最近はキャディーバッグから抜いている4番アイアンも試しましたが、普通に高い球が打てて驚きました。『アイアンは操作性』みたいな話をよく聞きますけど、そこまで細かいコントロールをするのは一部のプロだけです。一般ゴルファーにとっては『i240』みたいな曲がらない性能が正義ですよ。楽に振って真っすぐ飛ばせて、パーオン率が絶対上がるはずです」(甲斐さん)
では、新しい「i240」はどんなゴルファーに合うのでしょう。
「従来のiシリーズのような操作性を求める人には合わないかもしれません。性能的にかなりやさしくなっていますので、100切りを目指すレベルの人でも十分に使いこなせると思いますし、こういうシャープなアイアンでどんどん練習して慣れると、ゴルフのレベルがグンと上がるはずです。スイング中にずっとフェースがスクエアに保たれる感覚があるので、ピンのドライバーとの相性も良さそうです」
操作性重視のツアーモデルから、やさしさ重視の「美キャビティ」へとビッグチェンジを果たした「i240」。今まで小さくシャープなアイアンは難しいと敬遠してきた人でも十分試す価値のあるアイアンだといえそうです。
【取材協力】スイング碑文谷
東京都目黒区碑文谷5-14-8
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