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- 「あれ?なんかアイアンが長くなってる…」これ超危険信号! 夏場はヘッドが抜けるリスクが増すってマジ!?
今回は特に夏場に多い「危険なアイアンヘッド抜け」について人気フィッターの石井建嗣(いしい・たけし)さんに教えてもらいました。
大抵の場合はソケットがグリップ側に持ち上がっているだけ
気温が上がってくると増える修理の一つに「ソケット浮き」が挙げられます。ソケットとはフェルールと呼ばれることもあるのですが、ヘッドのネック上部に装着されているパーツのことです。黒一色のものや、銀色のラインが入ったもの、最近はカラフルなソケットも登場しているのですが、大まかにはヘッドとシャフトの接着部分に水滴などが入らないようにするカバーの役割を果たします。
これは特に接着して止めているわけではないのでインパクトの衝撃で浮き上がってきて、ヘッドとソケットの間に隙間が出来ることがあります。これを元の状態に戻すのは簡単な作業なのですが、稀にヘッド側が抜けかかっているパターンも存在します。今回は特に夏場に多い危険なヘッド抜けについてお伝えします。(文/クラブフィッター・石井建嗣)

そもそもゴルフクラブのヘッドが、一回の衝撃で飛んでいくというのはかなり稀なパターンです。複数回、衝撃が加わることでソケットとヘッドの間に隙間が出来、それを放置していると最悪の場合、ヘッドが飛んでいくということが起こります。特に地面にあるボールをダウンブローで打つアイアンはこのソケット浮きが非常に多いです。
ただ冒頭で話した通り、ソケットとヘッドの間に隙間がある時、大抵の場合はソケットがグリップ側に持ち上がっています。我々が使用している近年の接着剤は男子プロのヘッドスピードにも十分に耐えうる強度を持っています。よほどのことがない限り、ヘッド側が抜けるというのは正直考えにくいです。
ただ、工房で働く人間は万が一に備えてそれを確認しないといけません。確認する方法はいくつかありますが、弊社ではその現象が起こっている前後のアイアンをお借りして長さを測るという方法を取っています。例えば7番アイアンのソケットとヘッドの間に隙間があったとすれば、6番と8番を借りて長さの差を確認します。明らかに7番アイアンのクラブの長さが長くなっていたらそれはヘッド側が抜けていると判断します。
そもそもソケットはセルロイド系の素材が多く、熱に弱いという特性があります。気温が上がってくると劣化する特性があり、インパクトの衝撃でソケットが浮き上がるという現象が起こります。ちなみにソケットほどではないですが、ヘッドとシャフトをくっつけている接着剤も熱に弱いです。我々がヘッドからシャフトを抜く作業に高温のヒートガンやバーナーを使うのはそのためです。
夏場のトランクはとくに要注意
先ほどもお伝えした通り、通常の状態ではヘッド側が抜けるという現象は起きにくいですが、近年は夏場の気温上昇が激しいので以前と同じように考えるのは危険です。特に夏場にキャディーバッグをずっとクルマのトランクに入れている人は、ヘッド側が抜けるリスクを高めていると言って過言ではありません。夏場の車内温度は70度を超すともいわれています。こういった状態ではソケットだけでなくヘッド側の接着剤が弱くなる可能性もゼロではありません。どちらにしてもソケット浮きが見つかったらクラブが何らかの危険信号を出していると思って下さい。
補足になりますが、クラブの耐用年数は10年以上と言われています。グリップは1年に1回の交換を勧めていますが、ヘッドやシャフトはちゃんとメンテナンスをしていれば問題なく使えます。ただ、たとえばアイアンヘッドは水滴や土などが付着した状態で放置しておくとサビが発生します。こうなってくると本来のヘッドの特性が生きなくなります。
また、シャフトもスチールシャフトは水分の付着でサビが発生しますし、カーボンシャフトも高温多湿状態で劣化してしまいます。アイアンヘッドが抜けるだけでなく、シャフトが折れて重大事故に繋がる可能性は大いにあります。クラブ本来の特性を保つのはもちろんですが、危険な事故を防ぐためにも日々のメンテナンスが必要だということを常に頭に入れておいてください。
【解説】石井 建嗣(いしい・たけし)
香川県丸亀市で「ゴルフショップイシイ」を営むクラブフィッター。フィッター界の第一人者である浅谷理氏に師事し、クラブ&パターフィッター、TPIインストラクター、ゴルフラボ公認エンジニアの資格を持つ。ゴルフはHDCP「9.9」の腕前だが、自身のプレーより他人のクラブを“診る”ことに喜びを感じる職人肌。出演するYouTubeチャンネル「ズバババGOLF」では軽快なトークで人気を集める。
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