- ゴルフのニュース|総合ゴルフ情報サイト
- 記事一覧
- ギア・グッズ
- コブラが提唱する「MOI」ならぬ「POI」って何だ!? 新発想の曲がりづらさ 「オプティム」ドライバー真ん中2機種を試打比較
コブラが2026年の新シリーズ「OPTM(オプティム)」を発表しました。POIという新たな設計指標を取り入れて開発されたドライバーの性能は? ゴルフライターの鶴原弘高が試打レポートします。
インパクト時のねじれを軽減させる「POI」(プロダクト・オブ・イナーシャ)
上下左右の慣性モーメント(MOI)が10K超えで曲がらない、というのが数年前からのドライバーのトレンドでした。いわゆる超が付くほどの高慣性モーメントのモデルです。コブラは、そこに「POI」という新たな指標を加えてドライバーを新開発しました。それが今作の「OPTM(オプティム)」シリーズです。
おさらいしておくと、MOIは「モーメント・オブ・イナーシャ」の頭文字。最近アピールされている数値的に1万kg・m2を超えるMOIは、フェース側から見たヘッド横方向(X軸)と縦方向(Y軸)のMOI値を合計したものです。この数値が大きいほど、ミスヒット時のヘッドのブレを防いでくれて球が曲がりづらいとされています。
コブラが新たな設計コンセプトに掲げているPOIは「プロダクト・オブ・イナーシャ」の頭文字。ざっくり言うと、これはインパクト時のヘッドのねじれに対しての評価軸になります。POIは数値が小さいほどギア効果が少なくなってサイドスピンが減り、球が曲がりづらくなるとされています。

ギア好きのゴルファーが覚えておくべきなのは、MOIとPOIは相反する関係性にあるということです。両方の数値を同時に良くすることはできません。あくまでも個人のスイングのスキルに合わせて、MOIを優先するのか、POIを優先するのかを決める必要があるようです。
端的に言ってしまうと、スイングに安定性のないゴルファーはMOIを重視し、上級者になるほどPOIを重視したほうがいいということになります。
ちょっと難しい概念なのですが、以上がPOIのあらましです。
「OPTM」は双方の数値向上を可能な限り両立させた
前述したとおり、MOIとPOIを同時に良くすることはできません。ですが、コブラの新しい「OPTM」では、前作比ではMOIとPOIの両方を向上する開発がされています。POIはこれまでになかった新しい指標なので、現時点ではこういうことも可能なのです。
とにかく、打ってみないと分かりません。「OPTM」シリーズのドライバーは、「OPTM LS」「OPTM X」「OPTM MAX-K」「OPTM MAX-D」の4モデル展開。今回は中間層の2モデル「OPTM X」と「OPTM MAX-K」を試打することにしました。

「OPTM X」は、ソールの2カ所に付け替え式のウェイトを採用しているドライバーです。標準仕様では前方のトゥ側に11グラム、最後部に3グラムのウェイトが配置されています。前作「DS-ADAPT X」と比較すると、この標準仕様でMOIが3%高くなり、POIは41%も少なくできているようです。
試打スペックは、ロフト角9度、シャフトは「LIN-Q for cobra」のフレックスSです。筆者が打ってみると、インパクト時にトゥ側だけがスクエアに戻ってこないような感覚。実際に何度打っても弾道はプッシュスライスになりました。ウェイトを付け替えて最後部に11グラムを配置させてみると、それだけでスクエアインパクトができるように! 歴代の「X」モデルのような安定感のある強弾道を打つことができるうえに、適度な操作性も備えている好バランスなドライバーになりました。
ちなみにコブラの資料によると、後ろ側のウェイトを重くしても「DS-ADAPT X」と比べて「OPTM X」はMOIが2%高く、POIは24%少なくなっているとのこと。コブラの指標に沿った表現をすれば、POIが低すぎると筆者のスイングには合わず、ウェイトを付け替えるとMOIとPOIが筆者にとってベストバランスになったということです。
一般的な表現だと、標準のウェイトポジションは筆者にとっては重心が浅すぎてトゥ寄りになっているため、球がつかまりませんでした。
ピンのライバルになる高MOI設計「OPTM MAX-K」
「OPTM MAX-K」は、高慣性モーメント設計を採用しているドライバーです。今作はコブラ史上最大の高MOIを達成しているとのこと。付け替え式のウェイトは最後部に7グラムが1つだけとなっています。ちなみに、日本仕様モデルはUS仕様よりもウェイト重量が軽くなっています。US仕様モデルには11グラムのウェイトが搭載されていて、なんと1万3000kg・m2を超えるMOI値を達成しているそうです。

試打スペックは、ロフト角10.5度、シャフトは「LIN-Q for cobra」のフレックスS。さっそく打ってみると、意外なほどに振りやすい! 高慣性モーメントヘッドにありがちな重ったるい感じやヘッドの振り遅れが一切ありません。球のつかまり性能も適度にあって、そのうえスピン量も少なめ。そしてオフセンターヒットに非常に強く、本当に球が曲がりづらいことを実感できました。
ピンの新製品「G440 K」が話題になっていますが、コブラ「OPTM MAX-K」はその好敵手といもいえる存在です。
「OPTM MAX-K」は、前作「DS-ADAPT MAX-K」と比較すると、MOIを向上しながらPOIは2%少なくなっているとのこと。こちらもコブラの新指標に従って進化しています。
いいドライバーであることは間違いなし!
筆者はいちおうゴルフライターなのでいろいろと説明してきたのですが、いちばん大切なのはゴルファーが打ったときに良い結果が得られるかどうかです。今作のコブラ「OPTM」は、十分にゴルファーの期待を上回ってくれる製品だと思います。
曲げずに強い球で飛ばしたい人には「OPTM MAX-K」をオススメします。すっきりとしたヘッドの見た目が良くて、なおかつ操作性も欲しい人には「OPTM X」を推奨します。ただし、「OPTM X」は標準ウェイト仕様だと球をつかまえづらいので、そこだけはご注意を。
試打・文/鶴原弘高
つるはら・ひろたか/1974年生まれ。大阪出身。ゴルフ専門の編集者兼ライター。仕事のジャンルは、新製品の試打レポート、ゴルフコース紹介、トレンド情報発信など幅広く、なかでもゴルフギア関連の取材が多い。現在はゴルフ動画の出演者としても活躍中。YouTubeチャンネル:『A1 GOLF CLUB』(https://www.youtube.com/@A1_GC) Instagram:@tsuruhara_hirotaka
【取材協力】フライトスコープジャパン

今回の取材はフライトスコープジャパン本社内のパフォーマンススタジオをお借りし、「FlightScope MEVO Range」と「Pro V1 RCT」ボールを用いて計測を行いました。
公式サイトhttps://flightscope.co.jp/
最新の記事
pick up
-
長い間、“激スピン”が続く! 本間ゴルフの新作「HONMA WEDGE」が変える「選びやすさ」という価値<PR>
-
西村優菜と共同開発! 理想の高弾道とスピンを実現した「QUANTUM MINI SPINNER」がついに発売!<PR>
-
「上達志向ゴルファーに最適解!」 “飛んで止まる”テーラーメイドのNew「ツアーレスポンス ストライプ」登場<PR>
-
ゴルフ初心者でも参加OK!三浦桃香にも会えるコンペ開催「GOLF FUN FESTA 2026」by CURUCURU&ゴルフのニュース ゴルフコンペ参加者募集中
-
累計販売本数は1000万本を突破“日本シャフト”あなたのアイアンを覚醒させる『選ばれ続けるシャフト』
ranking











