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- 昨年は不倫問題で厳重注意も… 阿部未悠が涙なきツアー2勝目「いろんな思いもある」前週は2位で悔し涙
阿部未悠(あべ・みゆう)が「明治安田レディス」最終日に9バーディー、ノーボギーの「63」をマークし、通算20アンダーでツアー2勝目を挙げた。前週は2位に終わり悔し涙を流したが、わずか1週間後に待望の勝利をつかんだ。
「63」で自己ベストを更新
◆国内女子プロゴルフ 第19戦
明治安田レディス 7月16~19日 仙台クラシックゴルフ倶楽部(宮城県) 6692ヤード・パー72
優勝のパットを決めた瞬間も、阿部未悠の目に涙はなかった。
「いろんなことを考えたら、いろんな思いもあるんですけれど、何よりも本当に待ち望んでいた2勝目だったので、こみ上げてくるというよりは、素直にうれしい気持ちのほうが大きいです」
5位タイから出た阿部は、出だしの1番パー5で、ピンまで残り101ヤードの3打目を50度のウェッジで3メートルにつけてバーディーを奪った。
「1番のバーディーパットが入ってくれたのが、今日一番、流れに乗っていけたきっかけでした」
その言葉通り、2番では2.5メートル、3番では1メートル、4番でも4メートルを沈め、4連続バーディーを奪った。

「4連続でバーディーを取った時に、トップには追いついたかなという感覚は肌で感じていました。そこからはバーディー合戦のようなゴルフだったので、最後まで気が抜けないと思っていました」
7番パー5でも残り40ヤードの3打目を60度のウェッジで1.5メートルにつけてスコアを伸ばすと、後半は11番で5メートル、15番でも5メートルのバーディーパットを沈めた。
16番パー5では残り211ヤードの2打目をクリークで2オンさせてバーディー。さらに17番では、「本来なら入らないだろうなと思って、寄せにいった」と振り返る8メートルのロングパットまでねじ込み、後続を突き放した。
危機を救った一打もあった。13番では右ラフからの2打目をグリーン左手前のバンカーに入れた。ピンに近く、グリーンに乗れば下りとなる難しい状況。それでも60度のウェッジを開き、手前のエッジにぶつけるイメージで2メートル強に寄せ、パーをセーブした。
「ここでパーセーブできていなかったら、流れも途切れていたと思います」
最終日は9バーディー、ノーボギーの「63」。前日の「64」に続いて自己ベストを更新し、通算20アンダーで今季初優勝を飾った。2024年の「富士フイルム・スタジオアリス女子オープン」以来となるツアー通算2勝目を挙げた。
「理想と現実のギャップ」に苦しんだ2年間
昨年3月には「週刊文春」で既婚男性キャディーとの関係を報じられ、5月に日本女子プロゴルフ協会から厳重注意を受けた。7月にはプレーヤーズ委員長を辞任し、シーズン終了後には新人セミナーの受講も義務づけられた。
優勝会見では一連の問題に関する質問は受け付けられず、阿部自身も具体的には触れていない。そのため、「いろんな思い」という言葉を一連の問題と直接結びつけることはできない。
初優勝からの2年間は、プレー面でも苦しんだ。
「自分の理想と現実のギャップがすごくあって、思ったショットが打てなくなったり、思ったようなパッティングができなくなったりする時期が長かった」
転機は昨年後半。昨年の今大会をきっかけにショットとリカバリーの感覚が戻り、ボギーが減り始めた。
今季からは森守洋コーチに本格的に師事。前日もラウンド後すぐに連絡し、下から上に振っていたスイング軌道を修正した。朝の練習で「自分の思っている球を打てる」状態まで戻したことが、最終日の猛チャージにつながった。
前週、ホステスプロとして挑んだ「ミネベアミツミ レディス 北海道新聞カップ」では2位に終わった。所属先の関係者からねぎらいの言葉をかけられた際には、勝ち切れなかった悔しさから涙を流したという。
「絶対に今シーズンは1勝する、という強い気持ちがそこで新しくなりました」
それからわずか1週間。自己ベストの「63」でバーディー合戦を制し、多くの選手が苦しむともいわれるツアー2勝目をつかんだ。年間ポイントランキングも8位に浮上。前週の悔し涙からわずか7日後、今度は笑顔で待ち望んだ勝利を手にした。(宮城県富谷市/金明昱)
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