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- 「高反発規制前のモデルはめちゃ飛んだ」は本当か? 新旧ドライバー打ち比べで分かった真実と進化の核心
毎年新たに登場するドライバーは、その都度、飛んで曲がらなくなったといわれていますが、本当に性能が上がっているのでしょうか? 高反発規制が施行される以前、2000年発売のドライバーと改めて打ち比べをしてみました。
2000年と2022年の人気ドライバーを打ち比べた
近年のゴルファーにはなじみがない話ですが、R&AおよびUSGAが2008年からSLEルール(高反発規制)を施行するまでは、「反発性能を上げて飛ばす」ドライバー競争がさかんに行われていました。

つまり現代ドライバーはSLEルールの許容範囲内でしか反発力を持たせられないぶん、フェースの幅広いエリアで平均的に飛ばす寛容性の向上や、打ち出し角度とスピン量の最適化で理想的な飛ぶ弾道を求めて、素材・構造&テクノロジーを駆使して作られています。
今回は、四半世紀以上前の2000年に発売されたブリヂストン「ツアーステージX500」と、2022年発売のタイトリスト「TSR3」という2つの人気アスリートモデルを用意。なるべくスペックの差が出ないように、同じロフト角(9 度)と長さ(45.5インチ)にして打ち比べ、新旧モデルでの見た目や弾道性能の違いを探ってみました。
ちなみに両モデルの中古クラブでの価格差は10~50倍ありました。

誰でもはっきり分かる第一印象の違いはヘッド体積と投影面積。発売当時はラージヘッドといわれていたヘッド体積285ccの「X500」ですが、改めて460ccの「TSR3」と比べると、圧倒的なサイズの違いを感じます。
非常にミート率の高いプロや上級者にとっては気にならないかもしれませんが、同じロフトなのにフェース面が絶壁に見える昔のドライバーは、打つ前から難しいイメージを持たざるを得ません。
反発力規制前のドライバーは現行モデルと同等のボール初速
なるべく公正にデータ比較をするために、「X500」と「TSR3」をそれぞれ10球ずつショットした中から好データ5球をピックアップしました。まず、どちらが飛ぶのかという弾道データから。
最大ボール初速に関してはSLEルール(高反発規制)前に発売された「X500」とSLEルール適合の「TSR3」は、ほぼ同等でした。

一方、画面のデータには出ていませんが、どっちが曲がらないかを比べると「TSR3」に大きく軍配が上がりました。
特筆すべきは、両者は同じロフトと長さにも関わらず「TSR3」の方が大きな打ち出し角でキャリーの飛距離が出る高弾道傾向がはっきり見られた点です。ヘッドそのものの反発係数(反発力を示す数値)はSLEルール施行前の「X500」の方が高いはずですが、ヒューマンテストでは「TSR3」の方が平均的にボール初速も打ち出し角もトータル飛距離も勝った結果になりました。
現代ドライバーは単にヘッドが大きくなっただけではなく、高慣性モーメント化とスイートエリアの拡大で「平均的に飛ぶ」性能アップをしていることが改めて確認できました。
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