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- 芯を外しても初速がほぼ落ちない! プロギア「RS DUO」4層構造フェースの威力を試打検証 3機種はどれが買い?
プロギアの最新シリーズ「RS DUO(デュオ)」は、なんとフェースを4層構造にするという新設計を採用して登場しました。3種類が用意されているドライバーは、どのモデルを購入するのがベスト? ゴルフライターの鶴原弘高が試打比較してレポートします。
チタンの限界を突破するための新フェース構造
プロギアは、ボール初速性能をルールの上限まで高めることに注力してきました。2016年に発売した「RS」シリーズは、ルールの上限を攻めすぎた結果として全品リコールになるという憂き目にも遭いましたが、それ以降もひたすらボール初速向上を目指して製品開発に取り組んできました。
これまでのチタン素材と設計の工夫では、もうこれ以上の“ギリギリ初速”は望めない。その結果として新開発されたのが今作に採用されている4層構造の「デュオ フェース」です。

キャロウェイも最新ドライバー「クアンタム」に多層構造のフェース「トライフォース」を採用しています。3層構造となっていて、表面がチタンで最裏面がカーボンです。プロギアの「デュオ フェース」の場合はそれとは逆になっていて、表面がカーボンで最裏面がチタンという構造になっています。
2社ともに中間層にポリメッシュという素材を使っているのは同様ですが、プロギアでは横浜ゴムのタイヤ部門から知見を得て採用に至ったという特殊接着剤も一層と数えており、そのため「デュオ フェース」は4層構造であることをアピールしています。層数が多ければ多いほど良いというわけでもないと思いますが、フェースの多層構造が今後、一種のトレンドになることは間違いなさそうです。

今回試打するクラブは、「RS」と「RS MAX」がロフト角10.5度、シャフトは標準仕様の「Diamana FOR PRGR」(S)。「RS F」はロフト角10度、「TOUR AD FOR PRGR」(S)で打ち比べました。
RS:意外と小ぶりでヘッドターンさせやすい
「RS」ドライバーは、3モデルのなかではスタンダードな立ち位置のモデルです。とはいえ、構えてみると意外とヘッドが小ぶり! メーカーカタログでもヘッド体積450ccと明記されています。ヘッドシェイプやフェースアングルは、お手本のようなオーソドックスさ。本当にクセのない構えやすさを持っています。

打ってみると、イメージしていたよりも球をつかまえやすいです。ヘッド自体にほんの少しドローバイアスがあって、なおかつ小ぶりヘッドゆえにフェースターンさせやすい印象を受けます。
肝心のボール初速性能は、やはり高いです。フェース全面での高初速領域が広がっているようで、打点が異なるショットを何度打っても平均してボール初速性能が高いことが確認できました。スピン量は、低スピン寄りの中スピンといったところ。
フェースターンを含めて球をつかまえて打ちたい人には、ヘッドの見た目以上に安定して飛ばしやすいモデルだと感じました。
標準シャフト「Diamana FOR PRGR」(S)は、誰にでも扱いやすそうな中調子。ダウンスイングでのしなり感としなり戻りのスピードが心地よく、ヘッドスピード42m/s前後の人が力まずに打つのにジャストマッチします。
RS MAX:やっぱりやさしくて振りやすさもある
2024年の前作「RS」シリーズから登場した大型ヘッドの「RS MAX」が、26年の最新シリーズでも登場しています。ちなみに、前シリーズで最も人気が高かったのも「RS MAX」だったそうです。

26年モデルも投影面積が大きく、ヘッドサイズは460cc。ソールするとフェースはターゲットを向きますが、アップライトに設定されたライ角によって、スタンダードモデルの「RS」よりも球をつかまえやすそうに感じられるのが特徴です。
打ってみると、大型ヘッドのわりに振り抜き感がいいです。インパクトエリアではヘッドがオートマチックにターンする感覚が得られ、構えたときの印象どおりに右へのスッポ抜けが出づらいモデルに仕上げられています。ボール初速性能は「RS」と同様に優れていて、MAXモデルらしい曲がりづらさも備えています。スピン量は中ぐらいです。
ナチュラルに振ると球を右に飛ばしがちなアベレージゴルファーの場合は、この「RS MAX」の一択でいいんじゃないかと思える性能です。リシャフトも必要ないように思います。
唯一、筆者が気になったのは、打音が大きめで高音なところ。いかにも弾いて飛んでいる気分にさせてくれますが、筆者としては音が大きすぎるように感じました。
RS F:操作性が良くて中弾道を打ちやすいアスリート向け
ヘッド体積が445ccということもあって、見た目からして小ぶりです。フェースアングルはオープン、なおかつライ角がフラットに設定されているため、引っかけのミスが出づらそうな顔をしています。

打ってみると、標準シャフト「TOUR AD FOR PRGR」(S)がけっこうしっかりしていて、少しヘッドスピードを上げる必要がありました。中間から先が硬めの中元調子になっていて、コシや弾きがあるタイプではありませんが、パンチを入れて打っても暴れづらいシャフトになっています。
ヘッド特性としては、引っかけのミスが出づらい操作性のいいドライバー、という印象です。重心設計でフェードバイアスにしているというよりも、オープンフェースとフラットなライ角によって左に飛び出すミスを抑えているモデルのように感じます。
小ぶりでフェースターンが容易なので、フェード一辺倒ではなく、球をつかまえようと思えば、ドローやフックも打ちやすいです。ただし、スタンダードモデル「RS」と比べると、ヘッド挙動はかなり機敏です。その観点からいうと、自分でフェース向きの管理がしっかりとできる熟達したゴルファー向けモデルだと言えます。
スピン量は、弾道のコントロール性能を犠牲にしない程度の少なめの中スピン。最高到達点は他の2モデルよりも低めになり、ロフト角10度でも中弾道でした。
「RS DUO」のボール初速性能の高さはホンモノ
「RS DUO」を試打して強く印象に残ったのは、フェースの芯を外して打っても、高いボール初速を維持する性能です。3モデルともに試打している間は、ミート率がずっと1.48~1.50をキープしていました。

フェースの反発性能にはルールでの制限が設けられているので、「RS DUO」がギリギリを攻めて設計されていたとしても、他社のドライバーと比べて極端にボールスピードが速くなっているわけではありません。ナイスショット時のキャリーが10ヤードも伸びることはありません。ただし、ボール初速を出しやすいドライバーかと問われたら、答えは間違いなく「イエス」です。
おそらくゴルフ経験が長い人ほど、このボール初速性能の高さを平均飛距離の差として捉えられるでしょう。そのためにも、まずは自分に最適なモデルとスペックを選んでおくとが重要です。(試打・文/鶴原弘高)
鶴原 弘高(つるはら・ひろたか)
1974年生まれ。大阪出身。ゴルフ専門の編集者兼ライター。仕事のジャンルは、新製品の試打レポート、ゴルフコース紹介、トレンド情報発信など幅広く、なかでもゴルフギア関連の取材が多い。現在はゴルフ動画の出演者としても活躍中。YouTubeチャンネル:『A1 GOLF CLUB』(https://www.youtube.com/@A1_GC) Instagram:@tsuruhara_hirotaka
【取材協力】フライトスコープジャパン

今回の取材はフライトスコープジャパン本社内のパフォーマンススタジオをお借りし、「FlightScope Range Gen2」と「Pro V1 RCT」ボールを用いて計測を行いました。
公式サイトhttps://flightscope.co.jp/
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