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冬のアプローチは芝が薄くて難しい… フェアウェイウッドやユーティリティーで“安全・確実”に寄せる打ち方とは?
冬になるとアプローチのミスが増えるゴルファーは少なくありません。芝が薄くなったライからのウェッジを使ったアプローチは、芝が生えそろう春~秋よりも難易度が高くなります。そんな冬のおすすめアプローチ術をJLPGAティーチングプロの岡本恵氏が解説します。
FWとUTを使う最大のメリットはミスを最小限に抑えられること
冬のゴルフ場では芝がペタンと寝ていて、土が朝の霜などの影響で湿った状態になっていることが多いです。そのため、ウェッジでのアプローチではダフリやトップのリスクが高くなります。そんな時におすすめなのがフェアウェイウッドやユーティリティーを使った転がしのアプローチ。JLPGAティーチングプロの岡本恵氏が解説します。

※ ※ ※
冬のゴルフでは芝が薄く、グリーン周りの状況が難しくなることが多いです。特にグリーン周りではボールが転がりやすいため同じ場所にボールが集まりやすく、ディボット跡の中に入ってしまうこともしばしば。ウェッジを使ったアプローチは、難易度が非常に高くなります。このようなシチュエーションでは、フェアウェイウッドやユーティリティーを使った転がしのアプローチが効果的です。
実はプロでも冬は状況に応じフェアウェイウッドやユーティリティーでアプローチを行う選手が多いです。2017年12月、愛知県の三好カントリー倶楽部(西コース)で女子プロゴルフの日韓対抗戦が開かれました。名物ホールでもある16番パー3で、韓国の選手がティーショットをグリーン左サイドに外してしまいました。男子ツアーの東海クラシックが長年開催されているのでご存じの方も多いと思いますが、グリーンの左は崖下と言ってもいいほど大きく打ち上げなくてはならない場所。そんな状況のアプローチで選んだクラブはフェアウェイウッドでした。転がしてグリーンに乗った球はピンに寄っていき1メートルに寄せました。
フェアウェイウッドやユーティリティーを使ったアプローチの最大のメリットは、ミスの可能性を大幅に減らせることです。ウェッジでのアプローチでは、ダフってほとんど距離が出なかったり、逆にトップしてグリーンをオーバーしてしまうというミスが発生しやすいですが、フェアウェイウッドやユーティリティならば、たとえトップやダフリが出ても大きなミスにはなりません。
また、薄い芝、湿っている地面などでは、ウェッジのバンスがうまく働かずに大きなミスになることが多いです。しかし、フェアウェイウッドやユーティリティーならば、ソールが広く滑りやすいため、クラブが地面に刺さってダフるリスクを最小化できます。
打ち方はパターのようにストロークするだけ
フェアウェイウッドやユーティリティーを使ってアプローチする際のポイントは、パターのようにストロークすることです。アプローチの大きなミスが防げるので、冬のゴルフではぜひ試してみてください。特に砲台グリーンのような難しい状況では、この戦術がスコアメイクに大きく貢献するはずです。
最後に打ち方を解説します。
1)クラブを短めに持つ
フェアウェイウッドやユーティリティーを使う際は、グリップの真ん中からシャフトとグリップの境目あたりを持ちます。
2)パターのように構える
クラブが長いため、左脇腹あたりにグリップエンドがくるように構え、ハンドファーストの形を意識します。
3)ボールの近くに立つ
パターを打つときのようにボールの近くに立つことで、安定したショットがしやすくなります。
4)スイングは小さく、ゆっくりと
シャフトをしならせると予想以上に転がってしまうので、勢いをつけすぎないようにスイングします。
5)ヒールを少し浮かせてもOK
クラブが長いのでクラブのヒール部分が浮いてしまいますが、浮いてしまっても問題ありません。むしろ、それによってダフリを防ぐことができます。
距離感を把握するため、日頃からの練習も必要です。初めてやると予想以上に転がってしまうと感じる方が多いと思います。ゴルフ場ではパターの練習を必ずするように、フェアウェイウッドやユーティリティーのアプローチ練習もアプローチ練習場があるところでは必ずするようにして、距離感をつかむようにしてください。コツがつかめるようになれば、冬ゴルフのスコアメイクに欠かせない技術になることは間違いありません。
【解説】岡本恵

JLPGAティーチングプロ。ステップ・アップ・ツアー、アジアンツアーに参戦後、2009年よりティーチングプロとしてゴルフ練習場にて一般ゴルファーを指導。約15年の間に指導したアマチュアゴルファーは1000人以上。マナーやエチケットを守りつつも、楽しくゴルフしていただくのがモットー。現在は名古屋市の竜泉寺ゴルフ場にて指導を行なっている。
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