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- 数年後のクラブハウスはロボットだらけ!? ゴルフ場の人手不足対策と進むDX化とは?
ゴルフ場に限らず、様々な業界で叫ばれている「人手不足」。都市部とは離れた場所にあることが多いゴルフ場ではかなり深刻で、様々な対策をしているそうです。
朝が早く土日も仕事で敬遠されがちな職場イメージ
多くのサービス業で深刻な人手不足になっている状況が続いています。ゴルフ場も例外ではありません。求人広告を出しても募集はなく、多くのゴルフ場が少ない従業員でやりくりをしているのが現状です。
そんな中、どんな方法で人手不足をカバーしているのかゴルフ場関係者やゴルフ場に機材を導入している会社に聞いてみました。
「ゴルフ場は朝が早くて、土日に休みにくいイメージがあるので求人は集まりにくいですね」と話すのはゴルフ場関係者。さらにゴルフ場がある場所も、比較的過疎化している地域が多く、周辺の人口が少ないといったことや、車を持ってないと出勤できないなど働き手が集まりにくい要素が多いのも実情です。
様々ある従業員の職種でもキャディー不足は深刻だそうです。これまではキャディー付きで行っていた競技会もセルフプレーに変更したり、全組キャディー付き営業だったコースが一部のメンバーにセルフプレーをお願いするといった事態にもなっています。
キャディーなどの人手不足への具体的な対策を聞くと、「キャディーに関しては派遣会社の利用や周辺コースからヘルプで来てもらったりしています」とのことでした。
また、同じ系列のゴルフ場同士で従業員を一時的にヘルプに出すなどして、不足ぶんをカバーしている場合もあるそうです。採用活動に関しては、「求人広告を出してもなかなか集まりません。なので、現在働いている方のご友人を紹介してもらい、紹介者に報奨金を出すといったこともやっています」と様々な手段で働き手の確保に努めているそうです。
さらに、同じ地域のゴルフ場で採用の連携も行っているそうです。具体的には、採用活動をしていないゴルフ場に問い合わせがあった場合、近隣のゴルフ場で採用ニーズがあれば情報提供をして雇用機会を逃さないようにする、といったこともしているそうです。
積極的なDX化で従業員負担を軽減
DX化による人手不足対策も積極的に行われています。今や多くのゴルフ場で目にする自動精算機の製造・販売を行っている株式会社アルメックス(USEN-NEXT GROUP)のゴルフ場担当者の方に話を聞いてみました。
「現在当社では約500コースに自動精算機を導入しています。コロナ禍の非接触ニーズにあり導入は更に増えました」
自動精算機を導入する目的は、人手不足対策に加え、多忙な従業員がお金を取り扱う重要な業務でミスしてしまうことを防ぐ役割も果たしているそうです。
当初は機械での精算業務に抵抗を感じるゴルフ場も多かったそうですが、近年は加速する人手不足の状況もありリーズナブルなゴルフ場から高級ゴルフ場まで導入されるようになったそうです。
最近では「家具組込型KIOSK」というハイエンドなゴルフ場の雰囲気に合わせたシックなデザインの自動精算機が好評だそうです。
「値段も出始めの20年くらい前は1台1000万円ぐらいともいわれていましたが、現在では手の届きやすい金額でご提供ができるようになりました」
自動精算機自体の価格も下がったことで、人件費と比較して導入を進めるゴルフ場が増加したのだそうです。
自動精算機を導入しているゴルフ場では、精算を終えてからフロントの方と談笑しながら今日のプレーの話や次回の予約を取っていくといった風景をよく見かけます。
これまでフロント業務を行う従業員は、朝のチェックインや帰りの精算の時間帯はフロント業務と接客を同時に行うため超多忙でした。自動精算機の導入でゴルファーへの接客に注力できるようになり、来場者の満足度を高めながら労働環境の改善にもつながっているそうです。
ゴルフ場の人手不足が深刻化する中で他コースとの連携やDX化が急がれる状況にあります。雇用に関しては同じゴルフ場ではなく他業種との競争にもなります。
あるゴルフ場の副支配人は、「副業の人材でも対応できるように出勤日数や就業時間を柔軟にするなどの工夫が必要になってくると思います」と話します。
人手不足は今後も解消されないと思われるので、ゴルフ場内の多く業務で自動化や機械化がますます進んでいきそうです。
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