クルマに乗ってすぐ寝るのは最低!
ゴルフ場に行くためのマイカーを持っていない人も少なくありません。そのような場合は、ゴルフ仲間にキャディーバッグも含めて同乗させてもらいますが、いくら気の知れた間柄とはいえ、あまりにもリラックスしすぎるとドライバーに不快感を与える可能性があります。

では、仲間のクルマに乗せてもらった時にはどのようなことに気を付けるべきなのでしょうか。レッスンプロの山本昌夫氏は以下のように話します。
「一番配慮がある行動は、高速代やガソリン代、駐車場代などゴルフ場と自宅の行き来に必要なお金を負担してあげることだと思います。キャディーバッグを宅配便で輸送すると往復で4000円前後はかかりますし、電車賃も追加で払わなければいけないので、距離にもよりますがおおよそ5000円ぐらいは交通費や輸送費に費やしています」
「しかし、友人に送迎してもらう場合は、もろもろの代金を払う必要がなくなるので、感謝の気持ちとして、少なくとも1人当たり数千円はドライバーに渡してあげるのが、社会人として望ましいマナーではないでしょうか」
「そして、人に運転してもらっているのに傍若無人に寝るのは、特に大人として控えるべき行為だといえるでしょう」
「優しい人だったら『別に寝ても構わないよ』と言ってくれるかもしれませんし、どうしても寝落ちしてしまったら仕方がありませんが、できるだけギリギリまで起きようと頑張るのが無難です」
本来なら、バッグの配送手続きや交通費がかかるところをドライバーの善意で送迎しているので「ムダな出費が減った」と思ってはいけません。
そのため「お礼金」の意味合いも込めて一部を負担してあげるのは当然の行為だといえそうです。また、車内で飲食するときはドライバーに一声かけるとスマートな対応と言えるでしょう。
助手席には必ず誰かは乗る
ほかにも、座る席の位置に迷うこともあります。仲間内で「上座・下座」と言うと大げさですが、どの席を使った方が良いのでしょうか。山本氏は以下のように話します。
「全員が後部座席に乗ってしまうと、タクシー運転手のような扱いをされていると思われてしまう可能性もあるので、誰か1人は助手席に座るのが良いでしょう」
「また、勝手に好きな席に座ろうとするのは良くないので、事前に『どこに乗ったらいい?」と尋ねてみるのが適切です」
複数のキャディーバッグを積むことになるので、トランクルームに他の荷物が入らなくなることもあり得ます。そのため、不要なものは置いていき可能な限りコンパクトにまとめます。
車種によってキャディーバッグが横積みできない場合もあるので、ドライバーのようなシャフトの長いクラブはあらかじめ抜いておき、ラゲッジスペースの隙間に入れるようするとデッドスペースの解消にもなります。
一緒にゴルフに行くほど仲が良いとはいえ、何時間も自分の代わりに運転してくれるので失礼のないような振舞いを見せるのが紳士的です。車内でも、プライベートや仕事に関する話で盛り上がればゴルフもより楽しく感じるはずでしょう。