「トータル飛距離」でドヤ顔するのはナンセンス!? スコアメイクで重要なのは「キャリーの把握」って本当?

ドライバーで同伴者より飛ばすと気持ちがいいですが、上がってみるとスコアはイマイチということはよくあります。それは自身のキャリーを正確に把握していないことが原因かもしれません。

ショットの飛距離ばかり気にしているとスコアはアップしない

 ドライバーショットで同伴者よりも飛距離を出すことができると、誇らしく感じるゴルファーは多いはずです。

トータルの飛距離にこだわってもスコアはアップしない 写真:PIXTA
トータルの飛距離にこだわってもスコアはアップしない 写真:PIXTA

 具体的にショットの飛距離とはキャリーとランを足した数字で、キャリーはショットを打った地点からボールが落ちた地点までの距離、ランは落ちてから転がる距離のことを指します。

 しかし、「多くのアマチュアは、トータルの飛距離ばかり気にしてキャリーをしっかり把握できていない」と話すのは現役のシニアツアープロでゴルフスクールも経営している梶川武志プロ。

「真っすぐなホールでバンカーなどのハザードがない場合、飛距離を出した方がスコアメイクには有利です。しかし、実際のコースはこのようなホールばかりではありません。たとえばティーショットで池越えまで180ヤードのホールがあった場合、ドライバーショットの飛距離が200〜210ヤード程度の人は、この池なら越えられると考えてしまいます」

「しかし、ランが20〜30ヤード程度含まれているので、実際のキャリーは180〜190ヤードです。すると池越えにはギリギリのキャリーとなり、少しでも芯を外すと池に入ってしまうリスクが高まります」

「これはアイアンショットでも一緒で、飛距離だけを意識している人はアイアンのランを含めて考えてしまうので、手前のバンカーにつかまったり、グリーンに届かないという状況になります」

「届かなかった場合、ショットのミスで芯を捉えていないから、と思う人もいるかもしれませんが、実際にはキャリーを把握していない可能性が高いのです。たとえば7番アイアンの飛距離が140ヤードの人のキャリーは130ヤード程度でしょう。カップが手前に切ってあった場合などはグリーンに届かない可能性が高いです」

「プロゴルファーは自分のキャリーを正確に把握しており、コースの状況に応じてランがどれくらい出るのかを想定しています。つまり、キャリーを自分の飛距離として、ランの距離を加えているのです」

測定装置をうまく活用しよう

 では、どのようにキャリーを把握したらよいのでしょうか。梶川プロは次のようにアドバイスします。

「最近はトップトレーサーやトラックマンなどの飛距離の測定装置を設置しているゴルフ練習場が増えています。そのような練習場を探して確認してみるといいでしょう」

「そしてトータルの飛距離でなく、キャリーを自分の飛距離と認識するようにしてください。どうしてもトータルの数値に目がいってしまいますが、あえてキャリーを意識することが大切です」

「またドライバーだけでなく、アイアンの番手ごとのキャリーも確認してください。番手ごとにどれくらいキャリーの差が出るのかを把握しておくと、実践でも役に立ちます。ゴルフは飛ばすことに醍醐味がありますが、スコアアップのためには飛ばすだけでなく、戦略的な攻め方も必要になるのです」

 普段のラウンドではキャリーを自分の飛距離と考えるようにして、そこにどれくらいのランが乗るのかを考えるようにしてみるといいかもしれません。

【動画】「キャリーとランが理想的!」比嘉真美子のグリーン手前からのチップインバーディー 実際の映像です

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