ドライバーのヘッドがカラカラ鳴る! 大事な部品が落ちたの!? 放置しておいて大丈夫?

ドライバーには非常に大きな衝撃がかかりますが、しばらく使っているとヘッドの中から「カラカラ」と音が聞こえてくることがあります。

カラカラの原因は「抜け落ちたバリ」

 ドライバーはクラブの中で最もヘッドスピードが速くなるため、インパクト時にヘッドにかかる衝撃は大変大きなエネルギーとなります。

「マラカス」のように音が鳴るようになってしまうことが 写真:PIXTA
「マラカス」のように音が鳴るようになってしまうことが 写真:PIXTA

 しばらくドライバーを使っていると、ヘッドの内側から「カラカラ」と音が聞こえてくることがあるかもしれません。

「これってまさか壊れたの?」と心配になりますが、どうして音が鳴るのでしょうか。レッスンプロ兼クラフトマンの関浩太郎氏は以下のように話します。

「ドライバーがカラカラ鳴る原因は、ヘッドとシャフトの接続部分が内部で脱落してしまうことです。ヘッドとシャフトは一見するとたった1つの部品でつながれているように見えますが、実際は3〜4つの小さなパーツを溶接や接着剤などでとめています」

「その際、溶接や接着剤の後には余分に飛び出る『バリ』がどうしても生まれるので、インパクト時の衝撃でポロっと落ちてしまうことがあります」

「抜け落ちたバリは逃げ場がないためコロコロと中で転がるのですが、実はここまでの事態は製造段階で想定されており、バリの影響でカラカラ鳴ることがないよう、ヘッドの内側には『グルー』と呼ばれるネズミ捕りのトリモチのようなものが塗られています」

「本来であれば、グルーに溶接や接着剤のバリが引っ付くことで音が鳴るのを防いでくれています。しかし気温の変化でグルーが固まったり塗り方が不十分だったりするとくっつきにくくなり、結果としてバリが転がってカラカラ鳴るケースがたまに発生するのです。性能面が極端に落ちる訳ではないので、気にならないのなら放置しても特に問題はありません」

「バリが抜け落ちる現象は『経年劣化』によって引き起こされるものではないため、買ってすぐにカラカラ鳴り出す場合もあれば、反対に何年も使い続けてから鳴る場合もあるそうです。また、グルーの状態や塗り方が十分ならそもそも音が鳴ることは滅多になく、カラカラ鳴ってしまうドライバーは数千本に1本程度の割合のようです」

「さらに、ごくまれながら溶接や接着剤のバリではなく、重量調整のために入れたおもりが割れ、金属片が音の発生源であるケースもあります」

カラカラ鳴り出したらどうすればいい? 修理は可能?

 では、もしもドライバーがカラカラ鳴り出してしまったら、どのように対応すればいいのでしょうか。関氏は以下のように話します。

「いま持っているドライバーを引き続き使いたいのなら、シャフトとヘッドを分解してヘッドの中にあるバリを取り除くことは可能ですが、シャフトを外してもう一度つなぎ合わせるのに少なくとも5000円近くはかかります。さらにヘッドの中で転がっているバリを探して取り出す際には、内視鏡のような『ファイバースコープカメラ』を使ってくまなく見ないと分かりません」

「場合によってはバリの捜索だけで3〜4時間を要する可能性もあり、時間が長引くほど料金も高くなってしまうでしょう。基本的に、多くのメーカーではカラカラ鳴るドライバーは『不良品』として、無償で新しいものに交換してもらえるサービスを行っています」

「ただし、無償での交換は『保証期間内』に限定されていることが多いので、保証期間外になったドライバーの場合は、用品店や工房に問い合わせて修理という形になると思います」

 数千本に1本程度の割合のためあまり心配する必要はないものの、「ずっと愛用してきたドライバーがカラカラ鳴り出したらどうしよう」と不安に思う人もいるかもしれません。しかし、そういった事態が起こったとしても適切に対処すれば、お気に入りのドライバーをそのまま使い続けることができるようです。

【図解】意外と簡単!? “DIY”でグリップ交換するときの基本的な手順

画像ギャラリー

新品のグリップを用意する 写真:AC
基本的にゴルフショップ等で買ってくるものは、新しいグリップ、下巻きテープ(両面テープ)、溶剤 写真:AC
劣化したグリップをシャフトを傷つけないようにしながら、カッターなどで取り除く 写真:AC
劣化したグリップをシャフトを傷つけないようにしながら、カッターなどで取り除く 写真:AC
溶剤を吹き付けて貼ってあった下巻きテープをきれいに拭き取る 写真:AC
新しい下巻きテープをグリップの幅に巻き付ける。らせん状にせず、縦に2本被せるなどの簡便な方法でも良い 写真:AC
グリップエンド部分に水滴などが入り込むとサビの原因になるので、下巻きテープでしっかりフタをする 写真:AC
粘着面を露出させた下巻きテープに溶剤を吹き付ける 写真:AC
グリップの内側にも溶剤を吹き付けるとグリップが入りやすい
シャフト部分を傷がつかないように固定して、グリップを一気に押し込む
溶剤が乾かないうちにグリップの向きなどを調整する。風通しの良い場所で半日ほど放置して完全に定着させる
「マラカス」のように音が鳴るようになってしまうことが 写真:PIXTA

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