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- 「うっかりが過ぎる!」 ゴルフ場で後を絶たない忘れ物って何? 危ない場所はどこ? 探すにはスタッフに想像以上の負担が
ゴルフ場はとても広く、多くの用具や携帯品を持ち歩きながらプレーするため、忘れ物や落とし物をしがちです。どんな点に注意すれば防げるのでしょうか。
忘れ物の代表格は帽子やグローブ、クラブのヘッドカバー
ゴルフ場は敷地が非常に広大なうえ、多くの用具や携帯品を持ち歩くので、忘れ物や落とし物をするリスクが高い場所です。

では、ゴルフ場の中で特に忘れ物や落とし物が発生しやすい場所とは、どのようなところなのでしょうか。ゴルフ場の経営コンサルティングを行う飯島敏郎氏(株式会社TPC代表取締役社長)は、以下のように話します。
「大抵の忘れ物は、カート道やティーイングエリアといったコース内に落ちています。よくあるのは帽子やグローブ、クラブのヘッドカバーといったラウンド時に必要な小物類です。忘れるタイミングは、たとえば座席周りのポケットに小物を入れておいたことを忘れたり、カートの走行時の揺れで気が付かないうちに落としたりといったことが考えられるでしょう」
「雨の日のラウンドで着たレインウエアを乾燥機に入れたまま、うっかり家まで帰ってしまう人もいますね。最近は『ハットクリップ』と呼ばれる、マグネット式のボールマーカーを帽子のつばに留める『台座』の落とし物が増えてきています。帽子を被ったり脱いだりしたときに、何らかの拍子で取れてしまうケースが多いです」
届けられた忘れ物や落とし物は、持ち主が再度ゴルフ場に来た時に分かりやすいよう、フロントやロッカールーム近くの専用ボックスやガラスケースに入れて保管されるのが一般的です。また、コース内で見つかったものに関しては、キャディーマスター室で管理される場合もあります。
ただし、目に見える位置で保管できるスペースはどうしても限られており、しばらくたっても持ち主が現れない場合や新しい忘れ物・落とし物が増えていった際には、バックヤード行きになることもあるので注意が必要です。
しまう場所の「定位置」を決めておくとプレーもスムーズに
飯島氏によると、やはりクラブをコース内に忘れてしまうゴルファーは後を絶たないようです。
「特にグリーン周りでは、サンドウェッジやアプローチウェッジ、パターなど、何本ものクラブを使い分ける必要があるため、一度にまとめて持っていく人もいます。グリーンオンしたらウェッジ類はグリーンの外側にいったん置き、パッティングへと向かいますよね」
「そしてパッティングに集中するうちにウェッジ類の存在をすっかり忘れ、カップインした後にそのまま次のホールへ移動してしまうケースが、比較的多く見受けられます」
「常にキャディーマスター室などにスタッフがいるゴルフ場では、ハーフターンで戻ってきたときやホールアウトしたとき、クラブが全てそろっているかどうか入念にチェックしてくれます。万が一どこかで忘れたとしても、すぐに探しに行ってくれるでしょう」
「しかし、スタッフがほとんどいない中でラウンドする『完全セルフプレー』を採用している一部のゴルフ場では、クラブの本数チェックも含めて自分でしなければならないため、より一層落とし物や忘れ物には気を付けるべきです」
では、プレーヤーがクラブをコース内に忘れていってしまったら、スタッフはどのように対応するのでしょうか。全国でゴルフ場を運営する、東急リゾーツ&ステイの広報担当者は以下のように話します。
「弊社のゴルフ場では、毎日少なくとも必ず1〜2件は『クラブをどこかに忘れてきた』『前の組が忘れたであろうクラブが落ちていた』といった連絡を受けます。クラブの捜索は連絡があったホールからスタートホールに向かってさかのぼる必要がありますが、まず最初の捜索場所に向かうのに10分ほど要し、さらにそこから1ホールあたり15分ずつくらいかけて探していきます」
「ときには、後続組のお客様にも『このようなクラブが落ちていなかったか』と聞き込みを行いながらくまなく回りますが、大体当日中には見つけて持ち主に渡せるよう努力しています」
クラブ1本を探すのにコースのスタッフにこれだけの負担をかけているのですね。落とし物や忘れ物の種類によっては、スタッフや周りのプレーヤーにも協力を仰がなければならないこともあります。他の人に迷惑をかけたり、気になって集中力が削がれることのないよう、携帯品をしまう場所の「定位置」を決める、クラブを忘れていないか毎ホール確認するなど、より注意してラウンドするようにしましょう。
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