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- あの「関東七倶楽部」でプレーできる!? 「県民ゴルフデー」って何? 神奈川では7月から実施中
ゴルフ場では、より気軽にゴルフを楽しんでもらえるよう、さまざまなイベントが開催されています。なかでも「県民ゴルフデー」と呼ばれるイベントは、毎年大勢のゴルファーが待ち望んでいるそうですが、一体どのようなものなのでしょうか。
地元の人々への感謝の気持ちを込めて行われている
ゴルフ場と聞くと「大人の遊び場」というイメージを持っている人もいるかもしれませんが、多くのコースではより気軽にゴルフを楽しんでもらえるよう、さまざまなイベントが開催されています。

その中でも「県民ゴルフデー」と呼ばれるイベントは、一体どのようなものなのでしょうか。ゴルフ場の経営コンサルティングを行う飯島敏郎氏(株式会社TPC代表取締役社長)は以下のように話します。
「ゴルフ場は、メンバーなどの利用者によって成り立っているのはもちろんですが、地元の方々の理解と協力もなくてはなりません。県民ゴルフデーはそのような地元への感謝の気持ちを込めて、より多くの人にコースを開放し、ゴルフに親しみを持ってもらおうという目的で行われています。このようなイベントが開催されるようになったきっかけは地域によって異なりますが、背景の一つとしてバブル期における『地元協定』も深く関わっているでしょう」
「ゴルフ場を作る際には広大な土地が必要ですが、もともと建設予定地を所有していた人に土地を譲ってもらったり、近隣住民にも開発の同意を得たりと、建設に着手するまでには様々な手続きや地元との議論が行われます」
「開業後も交通渋滞などの懸念材料は残りますが、これらを理解したうえで建設を承諾してくれた人々へのお礼として、地元限定の特典を付与しているゴルフ場もあります。県民ゴルフデーは、そのような地元の方々への還元をより発展させたものです」
ゴルフ場と周辺自治体との間で締結される「地元協定」にはいくつかの種類があり、たとえば山口県宇部市は市内の3つのゴルフ場とともに「環境保全協定」を結び、環境破壊や水質汚染の防止について取り決めています。福井県あわら市は、市内の4か所のゴルフ場と災害時における支援協力に関する協定を結び、万が一大規模な災害が発生した際はクラブハウスを避難所として開放し、食事や入浴の場所も提供する旨が取り決められています。
あの「関東七倶楽部」でラウンドできるチャンスもある
県民ゴルフデーでは、どのようなサービスが受けられるのでしょうか。飯島氏は以下のように話します。
「その県に在住している人や通勤・通学している人を対象に、通常より安い値段でプレーできるのが大きなメリットです。埼玉県や神奈川県には『関東七倶楽部』と呼ばれる名門コースの大半が集中していますが、県民ゴルフデーになると、会員権を持っていなくても非常にリーズナブルな価格でラウンドできるチャンスがあります。ただし、通常はめったにラウンドできないこともあって人気が高いうえ、予約枠も限られているので、応募倍率はかなり高いです」
なお、今年の関東近郊における県民ゴルフデーは埼玉県が「県民の日」のある11月が中心、神奈川県は7月から8月にかけて実施されます。千葉県でも、7月末から9月初めまで「ゴルフフェスタCHIBA2024」が開催されます。
ちなみに、地元割引自体は通年行っているところも多く、千葉県の野田市パブリックゴルフ場は野田市在住者とその同伴者に対して通常のプレー料金から1000円引きをしています。そして、神奈川県の川崎生田緑地ゴルフ場でも、川崎市在住もしくは勤務の人は、通常より1カ月早い3カ月前からの予約が可能となっています。
県民ゴルフデーは、友人や家族でラウンドを安く楽しめるだけでなく、運が良ければ名門コースでラウンドできる可能性もあるので、興味のある人はできる限り早めに申し込みをしておくといいでしょう。
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