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- スイングへの影響は意外と大きい!? ウイークポイントで考える練習場での打席位置の選び方とは?
打ちっ放しの練習場は、空いている状況であれば比較的自由に打席の位置を決めることができます。そんなとき、どこの打席を使えばいいか迷うこともあるかもしれません。
打席によってはスイング軌道が悪化してしまう恐れもある
打ちっ放しの練習場には、打席を自由に選んでいいところと、受付で指定されるところがあります。しかし、受付で指定されるような練習場でも、比較的空いている時間帯であれば、ある程度自由に打席を選ぶことができます。大型の施設ともなると打席数が200から300以上もあり、どこを選べばいいか迷うこともあるかもしれません。
では、練習場がガラ空きで打席を自由に選べる場合、どこの打席を利用するべきなのでしょうか。レッスンプロの関浩太郎氏は、以下のように話します。
「大型の打ちっ放しに行くと、ターゲットを設定しやすくするために“模擬グリーン”が中心部分に設置されています。端の方に近い打席のなかには、人工芝やゴムマットが中心の方に向いていないケースも少なくありません」
「しかし、あまりにも軽微なズレなので、ほとんどの人はそのことに気付かず、人工芝とゴムマットが中心のグリーンに向かって平行に置いてあると勘違いしたまま打ってしまっているのです」
「そうなると、自分の中ではグリーン方向に打てていると思っているにもかかわらず、実際はグリーンの横ばかりに着弾するため、余計にスイングの軌道を調整しようとしがちになります」
「ところが、今度は人工芝とゴムマットに対してスイング軌道が外れた方向にあるグリーンを向き、結果として極端なインサイドアウト、もしくはアウトサイドインになって、正常なスイングから大きくかけ離れてしまうのです」
「よって、『錯覚によるスイング軌道のズレを直す』という観点から見れば、練習場がガラ空きだったら、なるべく真ん中に近い打席を選んだ方がいいかもしれません」
打席についたら、まずは人工芝とゴムマットがグリーンに平行に向いているかを確かめ、もしもズレているようであれば、周りに迷惑をかけない程度に向きを修正するといいでしょう。スイング軌道のずれを抑えることができるようになります。
自分で向きを修正した人工芝とゴムマットは、利用し終わったら元の向きに戻すのがマナーなので、忘れないようにしましょう。
左端や右端・1階席や2階席でも練習効果は変わってくる
ほかにも関氏は、「ショットが曲がりやすい方向に合わせて打席を選ぶのもいい」と話します。
「スライサーの人はスイング軌道がアウトサイドインになっているので、一番左の打席を使うと『ネットに当てないように打とう』と無意識的にインサイドアウトの軌道に矯正され、スライスの低減が期待できます」
「反対に、フッカーの人は一番右の打席に入ればインサイドアウトからアウトサイドインの軌道へと矯正され、同じく曲がり幅の低減につながります」
「なお、これは多数派を占める右利きの人の対処法であるため、レフティーの人はこの逆を考えればいいのですが、レフティー専用の打席を十分に設けている打ちっ放しは限られています」
「『左打席がどの位置にあるのか』『そもそも左打席が用意されているのか』といったことは、事前にチェックしておく必要があるでしょう」
「大規模な練習場ともなると1階席と2階席に分かれますが、1階席はターゲットの見え方が本物のコースに近くなり、より実践的な練習ができます。ちなみに1階席からネットの上部に取り付けられた的などを狙って打つ際は、若干打ち上げ気味なので、左肩が上がりやすくなってしまう点に注意した方がいいでしょう」
「一方で2階席は、料金が安く設定されているだけでなく、着弾点が分かりやすい点もメリットといえます。自分のショットならどのくらいの振り幅でスイングすれば、池越えやクリーク越えができるのかといった把握も容易です」
「ただ、なかには水はけをよくするために、打席が少し左足下がりになっているケースもあるようです。そうすると、必要以上のダウンブローになったり、『落ちたらどうしよう』という不安から、無意識のうちに体重移動が足らなくなる可能性があります」
打ちっ放しと聞くと、常に多くの打席が埋まっている印象を持つかもしれませんが、平日の場合は10時から16時くらいまでの間、土日祝日の場合は昼の12時前後は空きが発生しやすいといわれています。
その時間帯を狙って行けば、練習内容に応じて自由に打席を選べる確率はアップするでしょう。
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