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- あれっ! どうだったっけ!? ゴルフ場のレストランの「上座・下座」 普通の飲食店とは違う“決定的なポイント”とは?
普通の飲食店で接待をする場合に「上座・下座」を意識する機会はよくありますが、ゴルフ場のレストランにも同様に、上座や下座は存在するのでしょうか。
通常の上座・下座とは逆
いわゆる「接待ゴルフ」では目上の人や取引先の人などが快適にプレーできるよう、普段よりもマナーを重視してラウンドすることが望ましいとされています。
通常の飲食店で接待をする際は「上座と下座の位置に注意するべき」とよくいわれますが、ゴルフ場のレストランにも上座や下座は存在するのでしょうか。ゴルフ場の経営コンサルティングを行う飯島敏郎氏(株式会社TPC代表取締役社長)は以下のように話します。
「ゴルフ場のレストランで、わざわざ上座や下座の位置を気にする必要はそこまでありません。あえていうとすれば『借景の良い場所』、つまり窓に対して向き合うような位置に置かれている席を上座とすることをおすすめします」
「そうすれば目上の人や取引先、招待した人が正面に広がる18番ホール全体を眺めることができ、美しい風景を見ながら食事を楽しめると思います」
席を自由に決められて、なおかつ窓際が空いている場合、積極的に眺望に優れ、自然光が入って明るい席を選ぶといいでしょう。しかし、窓際のテーブルが空いていなかったり席を自由に決めることができず、スタッフにあらかじめ指定されたテーブルに通されることもあります。
「そのような場合は、テーブルの置かれた環境やシチュエーションに応じて上座・下座の位置はフレキシブルに変える必要があります。たとえば人の行き来が激しい出入り口や厨房の近く、お手洗いに対し、最も遠い席を上座とすると、相手への最大限のマナーとなるでしょう」
一般的なレストランでは、「ほかの客やスタッフが頻繁に往来する通路側や出入り口に近い席を下座」「窓に背を向ける側や出入り口から遠い席を上座にするべき」と教わった人も多いかもしれません。
ところが、ゴルフ場のレストランは基本的にコース側の壁面を全体的にガラス張りとしており、緑いっぱいの景色を見ながら食事をすることも楽しみの一つといえるので、窓に向き合っている席を上座とするといいとされています。
そのため、通常のレストランにおける上座・下座の決め方とは全く逆になる場合があるので、なかには見解のすれ違いが起こる可能性も考えられます。その際は「景色が良く見えるお席に座られてはいかがですか?」と提案の言葉を一言添えると、相手が「配慮のない人だ」と勘違いしてしまう恐れもなくなるでしょう。
「VIP」と食事するときは?
では、接待でゴルフ場のレストランを利用する機会があったら、席に関してほかにどのような点に気を付けるべきなのでしょうか。飯島氏は以下のように話します。
「滅多にないかもしれませんが、人によっては大企業の重役など、世間的にも一定の知名度のある方とゴルフをして、レストランで食事をするというケースもあるでしょう」
「その方が一般に顔も知られている可能性がある場合は、あまり目立たないような席にご案内してあげるといいです。クラブハウスにはコンペ後のパーティーなどで使われる宴会場を設けているところも多いので、ゴルフ場に聞けば特別に開けてもらえることもあると思います。そういった部屋にお通しするのも一つの手です」
普通の飲食店で接待をする際も上座と下座を見極めるのは難しいですが、ゴルフ場のレストランではさらに迷ってしまうかもしれません。あらかじめ予習しておけば、慌てずに対応することができるでしょう。
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