- ゴルフのニュース|総合ゴルフ情報サイト
- 記事一覧
- ゴルフの豆知識
- アドレス時は「ソールを浮かせる」or「地面につける」どっちがいいの? PGAツアーの名選手に多い浮かせる派は“ホバー”っていうらしい
ほとんどのビギナーはティーショットでアドレスを取る際に、ドライバーのソールを完全に地面につけているかもしれません。しかしツアープロや上級者の中には、ソールを地面につけず、ヘッドを浮かせた状態でテークバックに入る人も見かけます。
浮かせる・浮かせないはスイング特性で判断する
ほとんどのビギナーは、ティーショットでアドレスを取る際にアイアンなど他のクラブと同じく、ドライバーのソールを完全に地面につけているかもしれません。

しかしツアープロや上級者を見てみると、ソールを地面につけずヘッドを浮かせた状態でテークバックに入る人も見かけます。
ティーショットでアドレスを取る際、ドライバーのソールを浮かせて打つのにはどんな意味があるのでしょうか。レッスンプロの関浩太郎氏は、以下のように話します。
「有名なツアープロでいうと、フィル・ミケルソンやジャック・ニクラス、グレッグ・ノーマンなどはドライバーのソールを浮かせた状態からテークバックに入ります。ソールを浮かせることで、全ての人にミート率が上がったり飛距離が伸びたりといった大きな変化が起きる訳ではなく、あくまでも一人ひとりがインパクトの際に『こっちの方が芯に当たりやすいな』と、試行錯誤した結果に過ぎません」
「要するに、先ほど申し上げた選手たちは自分のスイング特性を元に、より確実に芯を捉えるための『ルーティンのひとつ』として、構える際にソールを浮かせているのです」
「これと同じ感覚で、アドレス時にフェースのどの部分をボールに近づけるかも人それぞれ好みがあります。セオリー通り真ん中で構える人もいれば、ヒール寄りやトゥ寄りと端で構える人も少なくありません」
「結局のところ、インパクトでフェースが戻ってきたタイミングにしっかり芯を捉えられていればボールは真っすぐ遠くへ飛びます。『ソールを浮かせるか置くか』という上下の微調整、それから『正面・ヒール寄り・トゥ寄り』という左右の微調整は、自分のスイングのクセから判断すべきだと思います」
アドレス時にドライバーのソールを浮かせることは別名“ホバー”とも呼ばれており、ホバーを取り入れているツアープロではほかにも、バッバ・ワトソンやジェイソン・デイ、ローリー・マキロイなどがいます。
さらに、ホバーの中にも最初からヘッドを浮かせた状態でテークバックに入るやり方と、一度地面に置いてテークバックを始動させる動きの中で「浮かせた後に引く」という動作をするやり方の、2種類が存在するようです。
ソールを浮かせるメリット・デメリットは?
アドレス時にソールを置くのと浮かせるのとでは、それぞれどのようなメリット・デメリットがあるのでしょうか。関氏は以下のように話します。
「ドライバーのソールを置いた状態で構えると、テークバックを始めた際にヘッドの重みが一気に手にのしかかったり、芝の抵抗を受けます。それにより少なからず動きがぎこちなくなって、スイングのテンポが乱れてしまうのがデメリットとして考えられます」
「握る力が弱すぎてヘッドの重みを感じないのもよくないですが、アドレスを取ってスムーズにバックスイングへ移りたい人は、浮かせてみるのをオススメします」
「また、ドライバーの打ち方はレベルブローが基本とされていますが、ヘッドの高さをアドレス時とインパクト時で一緒にすると、そのレベルブローのイメージがしやすくなるのもメリットです」
「一方で、ソールを浮かせる構えは早い段階から手や腕に負荷がかかるという点が、デメリットとして挙げられます。よりリラックスして構えたい人は、ソールを地面に置くといいでしょう」
プロゴルファーの中には、フェアウェイの幅が狭いホールでのみ、ドライバーの方向性を高めることを目的として、ソールを浮かせて打つ方法を選ぶ選手もいるそうです。
「アドレスでソールを浮かせるのは難しそう」と考える人もいるでしょうが、スイング全体のテンポを一定にしたい人やドライバーでもダウンブロー気味な人は、むしろ試してみた方がいいかもしれません。
最新の記事
pick up
ranking